ルイヴィトンのトランクを目にしたことは多々あると思います。ですが自分で購入する勇気が出ないという方に、トランクがどのくらいの値段なのか、どういうものなのか、紹介します。ルイヴィトンのブランドコンセプトは今も「旅」です。そのコンセプトはどこから来たのかもご紹介します。
ルイヴィトンのトランクの歴史
コピー商品を防ぐために作られたモノグラム
ルイヴィトンは「旅行用の木箱、トランクを特注で作る」というコンセプトからブランドへと発展していきました。ブランド創設者のルイは木工製造の仕事をしていた父の影響で職人としての腕を上げていきました。そして、1854年に独立をします。
その当時は、旅行といえば船を使用するのが主流になり始めたころで、荷物を積み重ねできるトランクがいいとルイはひらめき、蓋が平らなトランクの販売を開始しました。このトランクにはグリトリアノンという素材が使われていて、この素材は防水機能があり軽いため軽量で水をはじくトランクでした。
次にレイエキャンバスが販売されました。このトランクは板垣退助が日本人で初めて購入したトランクとも言われています。しかしグリトリアノンもレイエキャンバスもトランクの上から生地を貼るという技法だったため、コピー品が多く出回りました。
このコピー品が出回るのを阻止するためにルイの息子、ジョルジュが作ったのがトアルダミエというトランクで「ダミエ」の原点となるものです。それに採用されたのが「モノグラム」です。このモノグラムは日本の家紋からアイデアをもらいデザインされたといわれていて、LVのマーク、星、花を組み合わせたものが模様になっています。
トランクはその後もたくさんの人のために作られ、今もサイズや種類がたくさんあります。たとえば、取り出し可能のトレーが入っている「アルゼール」、スリムな「ビステン」、小型の「コトヴィル」など…これだけ多くの種類があるので、自分にあったトランクが見つかる気がしますね。
ルイヴィトンだからできること
あのシュプリームとコラボした限定トランク
ルイヴィトンがお好きな方はシュプリーム×ルイヴィトンのコラボがされていることをご存じでしょう。これまでも何回かされたコラボでは、洋服やバッグなどがありました。そして017年7月7日、トランクでもコラボを果たしたのです。
同時に発売されたケース付きスケートボードとトランクで合計金額は1,400万円程で、このコラボ商品を購入したのはYouTuberのヒカキンさんです。
インパクトのあるトランクで、真っ赤なシュプリームとモノグラムが特徴のルイヴィトンがコラボした、この商品はとても目につきます。トランクとして使用するには勇気がいりますが、飾っておくぶんには派手で華やかでいいですよね。
限られた顧客のために作られたスペシャルオーダー3点
ティー・ケース
このトランクは1926年、バローダのマハラジャのために作られたものです。グレインレザーで作られ、トラ狩りに持っていくためのトランクとして作られました。外見はとてもシンプルですが、中にはお茶ができるセットが入っていて一息つくことができます。
水彩画材用ケース
このトランクはとてもシンプルなデザインになっています。外見は茶色のレザーと落ち着いていますが中は真っ赤で水彩画の画材を綺麗に収納できるように仕切りがあります。
フラワー・トランク
このトランクはルイヴィトンの顧客に日ごろの感謝をこめて送ったトランクです。亜鉛性の容器にお花が入っていて、トランクを開けた状態で飾っておくとジュエリー感がでます。中の花がしおれたらトランクとして使えるのはもちろん、縫製箱やシガレットケースとして使うこともできます。
ルイヴィトンは変わった人のためにトランクを作ることが多く、中国人の顧客でどこでも複数人分のコーヒーを入れれる食器類を入れられるトランクを頼まれ、作ることもあったそうです。
小さいトランクを持っているかのようなiphoneケース
2017年に発売されたのがiphoneケース「EYE TRUNK」です。このケースはルイヴィトンのトランクを小さくしたかのようなデザインで、モノグラムも使用されたiphoneケースです。
モノグラム・リバース、モノグラム・エクリプス、クロコダイルなどの種類があります。
- EYE TRUNK
【モノグラム(iphone7)】
123,000円(iphone7)/130,000円(iphone7plus) - 【クロコダイル】
555,000円(iphone7)/600,000円(iphone7plus)
そして2018年春夏コレクションで披露されたのがiphoneX用のアイ・トランクで、価格は130,000円で販売されています。iphoneケースとしての保護機能もありブランド力、トランクのデザイン性を兼ね備えたこのケースでおしゃれをしてみてはいかがでしょうか。
ルイヴィトンのトランクの気になること
中古品の値段はいくらくらい？
商品の相場、状態、サイズにもよりますが、サイズが小さいものだと10万円いかないものもあります。しかし、衣装ケースサイズのトランクは何百万円のものもあります。一般的なトランクのサイズだと20万円～40万円ほどで購入できます。
コピー品を見分けるには
ルイヴィトンは人気な分、コピー品も多く出ています。正規品販売店で購入する分にはコピー品の心配はありませんが、中古品などを購入する場合はコピー品の可能性もあるので確認が大切です。そこでコピー品を購入しないための見分け方を5つご紹介いたします。
シリアルナンバーを確認する
ルイヴィトンの商品はアルファベット2文字と数字3、4桁の組み合わせで打たれているシリアルナンバーがあり、これがギャランティーカードの代わりになっています。アルファベット2文字は製造場所を表します。
| フランス | AN、AS、AR、AO、A1、A2、MI、CT、RA、NO、SL、TH、SP、SR、MB、FL、BA、DU、BJ、VI、RI |
|---|---|
| アメリカ | SD、FH、OS |
| スペイン | B、LM、CA、LO |
| スイス | FA、D1 |
| ドイツ | LP |
その後に書かれている数字は製造年月を表していますが、作られた年代によって表記の仕方が違います。
1990年以前に作られた商品ならば順番に表記されています。たとえば「1985年3月製造」の商品なら「853」、「1985年11月製造」の商品なら「8511」と表記されています。
1990年～2007年に作られた商品ならば1、3番に製造月、2、4番に製造年が表記されています。たとえば、「1995年6月製造」の商品ならば「0965」、「2000年12月製造」の商品なら「1020」と表記されています。
2007年以降は1、3番が製造週、2、4番が製造年が表記されています。たとえば「2007年3月19日製造」の商品なら3月19日は12週目なので「1027」と表記されます。
そしてこのシリアルナンバーは商品によって違う場所に刻印されていることがあるため気を付けてください。バッグの場合、留め金具の上、内ポケットの内側などがあります。商品によってはとても分かりにくいところに刻印しているものもあるのでシリアルナンバーが見つからないからコピー品だと決めつけないよう注意しましょう。
ロゴの刻印を確認する
ロゴの刻印はよっぽどのことがないと潰れたりはしないようになっているので、よく確認しておきましょう。そもそもコピー品だと刻印されていないものや印刷が雑なものがあります。そして、「LOUIS VUITTON」の「O」は楕円ではなく正円になっているので、そこもチェックポイントです。
スナップボタンを確認
ルイヴィトンのスナップボタンのオス部分は先端がとがっています。コピー品でなくても先端が丸いものもありますが、大抵がとがっているため先端が丸いとコピー品の可能性があります。そして、やはりコピー品のスナップボタンは貧弱です。触って確認ができるのであれば貧弱でないか確かめておきましょう。
縫製の状態を確認する
ルイヴィトンは縫製がとても丁寧に施されています。縫い目が均等で、若干ですが斜めに縫われています。なので縫い目が不均等であったり、垂直に縫われているものはコピー品の可能性があるので、注意しましょう。
モノグラムを確認する
ルイヴィトンといえばモノグラムです。そのモノグラムをルーペで見ると綺麗で均等なドットになっています。しかしコピー品はモチーフが不均等であったり裁断でロゴを切ってしまったりしているのでよく確認しておきましょう。
このような偽物を購入するリスクを防ぐためにも、まず購入する際は正規店か信頼できるお店で買うことが大切です。
ルイヴィトンのトランクをインテリアに活用
下駄箱にして靴を収納
トランクには様々なサイズがあり、中には衣装ケースサイズの大きさももあります。その大きめのサイズのトランクに靴を並べて置いておくと、おしゃれな下駄箱に靴を入れているかのようなインテリアになります。
トランクを重ねてキャビネットに
トランクを持ち運ぶより家に置いておきたい方におすすめです。大きめのトランクを一つ置いてキャビネットにするのもいいですが、大きいもの、それよりも小さいものを重ねて置くとよいおしゃれになります。上にはランプやお花置物などを置いてアレンジできます。
ベッドの横に置いてベッドサイドチェストに
ベッドの横のベッドサイドチェストにもおすすめです。ランプや就寝前の読書の本を置いておくととてもおしゃれになります。洋書との相性もいいので、インテリアとしておすすめです。
リビングのローテーブルにトランク
リビングに置いてあるソファのローテーブルにトランクを使うのもひとつのインテリアになります。ソファに合うローテーブルが見つからなかったら試してみてはいかがでしょうか。ローテーブルがおしゃれになると置くものも自然とおしゃれになっていきますよね。
部屋に置いて趣味コレクションの収納に
絵画や洋風の置物やツボを集めている人はトランクを置いてその上に置物などを置いてみてるのもいいでしょう。普通の棚やキャビネットよりもおしゃれになります。
ルイヴィトンのトランクを買い取ってもらうには
ルイヴィトンのトランクの買取相場はどのくらい？
商品の状態や相場にもよりますが、新品の場合は定価の7割～8割ほどで買取してもらえます。新品に近いきれいな状態の中古品は定価の6割～7割ほど、使い込んで綺麗とはいえない中古品は定価の3割～4割ほどで買取してもらえる可能性があります。
ルイヴィトンは需要があるブランドので、故障やよっぽどの汚れがない限りそこそこの値段で買取してもらえます。
トランクをより高く買い取ってもらうには
先ほども言ったようにルイヴィトンは需要があり、高値で査定されることが多いです。しかし、より高く買取してもらえるように、いい状態で査定へ持っていきましょう。まず、大事なのはトランクの状態です。トランクには角がありますが、その角をぶつけて傷つけてしまうと値段が下がってしまいます。
ルイヴィトンは丈夫な素材を使用しているためそんな簡単に傷つくことはありませんが、どんなに気を付けていても長年使っているとぶつけて擦れたりするので、買取に出すのを考えている方は十分に気を付けて使いましょう。
ほかにも、他のブランド商品同様、汚れや臭いなども査定に関わってきます。少しでも高く買取してもらうにはお手入れは欠かせません。
ルイヴィトンだから許されるトランクの旅
旅行のためのトランクから始まったブランド。そのルイヴィトンは今もブランドコンセプトは「旅」です。そのため旅に必要なバッグや小物を幅広く展開していて、あなたの旅もサポートし最高のものにしてくれるかもしれません。
銀座パリスではトランクの他にルイヴィトンの商品をそろえています。ルイヴィトンで旅の準備をして旅行へ行ってみてはいかがでしょうか。
