大切なネックレスが錆びてしまったという経験はありませんか? 実はこれ錆ではなく「変色」です。ネックレスはいろいろな原因によって色が変色してしまいます。今回はこのネックレスの錆(変色)について原因と落とし方を解説いたします。
ネックレスが錆びる4つの原因
1.空気に触れることで色が変わる
空気に触れると色が変わると聞くと不思議に思いますが、シルバーネックレスは空気が原因で変色します。一般的に銀は錆びにくく、普通に使っていれば水や酸素に反応することはありません。
しかし、湿気が多い場所や温泉などの硫黄水素に反応して、黒ずみを起こします。空気中に含まれる硫化水素がネックレスの色を黒くさせてしまうのです。
2.汗や皮脂が原因でネックレスが錆びる
人の身体から出る皮脂や汗に含まれている硫黄の成分が反応し、汚れたり黄ばんでしまうことがあります。東南アジアの国で作られたアクセサリーにコーティング加工されたものが多いのは、その地域が高温多湿で汗をかきやすいので、ネックレスの変色を防ぐためです。
3.化粧品や香水もネックレスが錆びる原因のひとつ
ネックレスは化粧品や香水のような化学物質によって変色することがあります。ものによっては、表面が溶解してしまうので、注意が必要です。香水、ヘアスプレー、除光液などがネックレスにかからないようにしましょう。
4.温泉の硫黄や入浴剤を入れたお風呂はネックレスを変色させる
基本的に何も入っていないぬるま湯でネックレスが変色することはありません。しかし、入浴剤を入れたお風呂や温泉は注意が必要です。
ネックレスの中には、空気中の酸素や硫黄に弱いものがあるので、入浴剤や温泉の硫黄成分はネックレスを変色させてしまう原因になります。また、お風呂に入る時にネックレスをつけたままにすると、身体の皮脂がお湯に溶け出してその皮脂が原因で錆がついたように変色することがあります。
また、石鹸カスや垢がネックレスの細かい部分に入り込むと汚れの原因になるので、お風呂や温泉に入るときはネックレスを外しましょう。
家にあるものでできる!ネックレスにできた錆びの取り方6選
1.重曹でシルバーアクセサリーの錆びを落とす
シルバーネックレスは黒ずみやすいアクセサリーです。そのシルバーのネックレスの黒ずみを落とすには、重曹を使用した方法があります。
ネックレスを重曹でお手入れする方法
まず、容器にくしゃくしゃにしたアルミホイルを敷きます。その中にスプーン1杯の重曹と60~80度のお湯を200ml入れて混ぜます。そこにシルバーネックレスを入れて少し置くと黒ずみが取れてピカピカになります。
2.アルミホイルと塩でシルバーネックレスをお手入れ
シルバーネックレスの黒ずみを取るには、塩を使うもあります。
ネックレスをアルミホイルと塩でお手入れする方法
深めの皿にアルミホイルを敷いて、その中に塩を50gほど入れてお湯をかけます。その中にネックレスを浸けます。1分程度そのままにして置くと黒ずみが取れます。
3.金のネックレスの錆びには中性洗剤
ゴールドネックレの錆を取るには、食器用の中性洗剤を使用する方法があります。
ネックレスを中性洗剤でお手入れする方法
容器に40度くらいのお湯と食器用の洗剤を数滴入れてかき混ぜます。ネックレスをその中に入れて20分程したら取り出し、綿棒や毛先が柔らかい歯ブラシを使って汚れを落とします。この時、毛先が硬いものを使うとネックレスに傷がついてしまうので気をつけましょう。汚れを落としたら布でしっかり水分を拭き取って自然乾燥させます。
4.歯磨き粉でもできる!錆びの落とし方
家庭にあるものでネックレスの錆・汚れを取り除くには、歯磨き粉を使用する方法があります。歯磨き粉は、ネックレスに傷をつけないように塩が入っていないものを使いましょう。
ネックレスを歯磨き粉でお手入れする方法
歯磨き粉を少量と、ティッシュや使い古した毛先が柔らかい歯ブラシを使用してネックレスを磨きます。この際、歯磨き粉をつけすぎないことと、歯磨き粉には研磨剤が入っているので強く磨きすぎないように気をつけましょう。
そして、彫刻があるネックレスの場合は、綿棒や爪楊枝にティッシュを巻いて磨いてください。磨いたらティッシュで歯磨き粉を拭き取り、最後に水で流します。
ゴールドのネックレスにはK24やK18などの刻印がありますが、その他に金張りのGFや、PPと書かれたプラチナメッキなどがあります。この場合は、こすることでメッキ加工がはがれてしまうので、歯磨き粉は使用しないようにしてください。
5.ゴールド・シルバーネックレスにはお酢
ネックレスをお酢でお手入れする方法
器の中に酢120gと沸騰させたお湯1,200mlを入れて、ネックレスをしばらく漬けると汚れが取れます。お湯の中にアルミホイルを丸めて入れると、さらにキレイになります。酢を使った方法は、ゴールドやシルバーのネックレスには適していますが、真珠やサンゴには使用を控えましょう。
6.市販のクリーナーを使う
最後は市販のクリーナーを使う方法をご紹介します。ネックレスの専用クリーナーには、ローションタイプ、液体タイプ、クロスタイプ、スプレータイプ、ペーストタイプなどいろいろなタイプがあります。
ネックレスのチェーンの黒ずみを取りたいときには液体タイプを使うといいでしょう。液体タイプのクリーナーは、チェーンの中に入り込んだ細かい汚れを浮き上がらせて落としてくれます。
また、真珠のネックレスに使用するときは特に注意が必要です。真珠はとても繊細で表面をこすると傷がついてしまうので、専用のクロスで優しく拭きましょう。
このように、持っているネックレスの形や素材によって合う合わないがあるので、ネックレスに合ったクリーナーを選びましょう。
また、きれいになったネックレスは買取に出すのもいいかもしれませんね。銀座パリスではネックレスやジュエリー、ブランド品の買取を行っています。高額になるにはまずは状態のきれいな品であることが大切なので、ぜひお手入れをしてから買取に出してみてください。
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ネックレスが錆びないためにできる予防方法
ネックレスを使用したら布で拭く
ネックレスは肌に直接触れるものなので、一日つけているだけで一汗や皮脂、埃が付きます。一日使ったら外して、すぐにきれいな布で拭いて汚れを落としましょう。汚れが気になる場合はぬるま湯につけて軽くすすいでから乾いた布で水分をしっかり拭き取って自然乾燥させてください。
化粧が終わってからネックスをつける
化粧品は成分のほとんどが油です。ネックレスは油が付着すると変色してしまいます。特に、真珠やサンゴ、琥珀には油がつかないようにしないといけません。
そのため、ネックレスを身につけるときは、お化粧が終わってからに身に着けるようにしましょう。そして、化粧品が手についているときは、手をしっかり洗ってからネックレスを触るようにしてください。
キッチンではネックレスを外す
ネックレスをつけたまま火を使うと、ネックレスについている石にヒビが入ったり割れてしまうことがあります。また、キッチンには漂白剤やジュースなどネックレスを変色させやすいものがたくさんあるので、キッチンでは外すようにしましょう。
保管方法に気をつける
ネックレスを同じ場所に何本も保管するとチェーンが絡まったり、石がぶつかり合ったりして傷んでしまうので、にジュエリーボックスを使用して、痛みや変色からネックレスを守りましょう。
また、ネックレスの錆は空気中に含まれる硫化水素が原因なので、なるべく空気に触れないようにチャック付きのビニール袋に入れて、空気を抜いて保管すると変色を防いでくれます。
ネックレスの錆落としが不安なときはプロに任せて!
ネックレスの錆を取るために、身近にあるものでできる方法をいくつかご紹介しました。ご紹介した方法でやってみるのが不安な場合は、プロにお願いするのがいいでしょう。ネックレスを購入したお店でクリーニングをやっているか、問い合わせてみましょう。
もしも、自分で買ったものでない場合、インターネットで探せばアクセサリーをクリーニングしてくれる店があります。そして、大切なネックレスをきれいにして長く使うためには、保管方法も気をつけることが大切です。