アバンギャルドな魅力を誇りつつも惜しくも2015年にバッグなどのアパレルから身を引いてしまったジャンポール・ゴルチエ。それでもまだまだ彼の放つバッグの魅力は健在です。そんなゴルチエのバッグを今から購入したい時のポイント、そして少しでも高値で売るコツについても紹介していきます。ゴルチエのバッグが気になる方は要チェックです。
“ファッション界の異端児”ジャン＝ポール・ゴルチエ
ゴルチエは1976年にデザイナーの「ジャンポール・ゴルチエ」の名前を冠して生まれたフランスのブランドです。
ゴルチエは「ファッション界の異端児」と度々呼ばれていたように、アバンギャルドでパンクなファッションを提案し続けてきました。性別やジャンルを超えた提案も多く、過去にはメンズスカート、マリンボーダーニット、ボンデージファッション、コルセットなども提案し、話題を集めてきました。
その活躍の幅は留まることを知らず、映画の衣装考案や、マドンナやマリリンマンソンのツアー衣装を手掛けた経歴でも知られています。
そんなゴルチエの信条は慣例や伝統は否定せず受け入れつつも、徹底的に自身の中で再検討をし、逆転の発想を取り入れて全く新しいスタイルとして生まれ変わらせたものを提案していくことにありました。
ゴルチエの手にかかれば体を締め付ける窮屈なものといった象徴のコルセットも女性ならではの力強さの象徴として魅力溢れるものとして新たに打ち出すことにも成功したのです。
ゴルチエは固定観念に捉われることなく素晴らしいものは素晴らしいと発信していくことに自信をもっていたので、コレクションを発表する場でも美しいモデルの容姿に頼ったようなことは一切せず、坊主頭の女性にコレクションを着てもらい、堂々と発表をしてきた過去もあります。
そんなゴルチエだからこそ、代表作と言われる彼の作品の代名詞のひとつにメンズスカートがあるのでしょう。「男だからパンツを履く」という縛りはゴルチエの前では通用せず、自身の作品の力を信じるブレない姿勢を貫いた結果、奇異の目に照らされることのない、魅力ある作品としてメンズスカートは多くの人に受け入れられることとなっていったのです。
ゴルチエのバッグはどんなバッグ？
そんなアバンギャルドな印象のゴルチエですが、意外とバッグは合わせやすいシンプルなものが多かったりもします。こげ茶の皮素材に特殊なエンボス加工を施しクロコダイル柄にしたボストンバッグや、Vサイバー柄のがま口バッグなどシンプルながらも個性が光る作品が主となっています。
サイバーシリーズはゴルチエバッグの代名詞ともなっているようですね。価格帯も3万円程度で購入できるものもあったりと、そこまでハイブランドでないところも使いやすいポイントかもしれません。
コーディネートに合わせやすく、そこそこの価格帯で、しっかりと存在感も出せるゴルチエのバッグを持つだけでオシャレ上級者と思われるような魅力を持った作品が多いのが印象的です。
また、ゴスロリと呼ばれるゴシックファッションを愛好する方たちの間でもゴルチエは強く支持されています。確かにサイバーシリーズのような重厚感のある色使いはブラックを基調としたゴシックファッションにもよく合いますよね。ゴルチエにはローズモチーフのバッグもありますが、そちらもゴシックファッションによく合いそうです。
引用元：ラクマ
今現在でも新作バッグは発表されてる？
実は現在はゴルチエから新作バッグの発表はありません。これまでゴルチエはエルメスから資本参加を受けるなどエルメスと密接な関係を築き上げながらブランドを繁栄させてきたのですが、2011年にエルメスのレディースプレタポルテのアーティスティック・ディレクターを退任したことをきっかけに、メンズラインへとターゲットを絞っていきました。
そして2015年の春夏コレクションを最後にプレタポルテから撤退し、今は香水とオートクチュール部門のみとなっていってしまいました。
このため、新作のバッグが発表されることはなく、どうしても「ゴルチエのバッグを新たに入手したい！」ということであれば、中古品を取り扱っているショップから買い求めるしかなくなっているのです。
中古でも手に入れたい！ゴルチエ人気の理由
新作バッグの発表はないとはいえ、ゴルチエにはまだまだ根強いファンが残っているのも事実です。その理由の1つとして考えられるのは、ゴルチエが終わってしまった過去のブランドではないことです。
2019年の春夏コレクションでも63点もの新作のオートクチュールを発表しました。ゴルチエ最盛期から全く衰えないセンスの光るそれぞれにタイプの異なるオートクチュールが公開され、まだまだゴルチエのデザイナーとしての力が健在であることを見せつけたばかりです。
香水も、コルセットで知られるゴルチエらしく、ボディを模したボトルは独特の存在感を誇り、花の香りにインドのジンジャーをスパイスとして効かせたものなど、ゴルチエらしいアレンジが加えられた個性的なもので広く愛されています。
そんな今でも注目されているブランドの廃盤バッグだからこそ、プレミア価値が出て、今でも入手したいと願う人が後を絶たないというわけです。
ゴルチエのバッグを購入するためには、ブランド売買店や、フリマサイト、楽天などのネットショップを利用する方法があります。中には中古品とは思えないようなキレイなものや、買ったもののクローゼットで眠っていたという未使用品も紹介されていることがあるので、是非掘り出し物を見つけてみてください。
中古バッグ購入時の注意点
ゴルチエに限らずですが、中古バッグを購入する時に気を付けたいのが売買トラブルです。特にフリマサイトだとトラブルが起こってしまうことが多いようです。
どのようなトラブルが起きやすいのかというと、商品を紹介している写真とは違うものが届いたり、新品と記載されているにも関わらずどう見ても使い古したような物が届くことがあるのです。
フリマサイトだと出品者がどのような人間なのか分からずに購入することがほとんどなので、記載されているプロフィールやこれまでの取引履歴や評価を見て信頼できるかどうか判断するしかありませんよね。
それでも、良い評価ばかりが並んでいたにも関わらず欠陥品が届いたといった例もあるので、蓋を開けてみないと分からないというところがネットショッピングのデメリットでしょう。
こういったトラブルを防ぐためには商品を実際に自分の手に取ってチェックするのがおすすめです。リサイクルショップやブランド買取店を訪れて直接自分でチェックをすれば、バッグの状態を確かめることができるだけでなく、バッグの大きさや重さも一緒に確かめられるので、届いてみてイメージとは違ったなんてことも起こりません。
他に中古バッグを購入する際に気を付けておきたいことは、返品・交換が可能かどうか調べておくことです。特にネットショッピングでバッグを購入した際に、イメージしていたものと違ったなどで返品したくても受け付けてもらえない場合もあります。
商品を交換する際に送料の自己負担が発生する場合もあるので、事前に一連の流れを把握してから注文をするのが安心できますよ。
ゴルチエ中古バッグの買取相場
ゴルチエのバッグは、状態によって取引価格が異なってくるのが一般的な相場です。ただ、ゴルチエのバッグは中古市場の中でもニーズがあるので、高値で取引されることも珍しくありません。
上記の買取価格の目安が絶対ではなく、買取店によって異なってくるのでいくつかショップを覗いてみて、希望価格に一番近い価格で取引してくれるお店を探してみるのがおすすめです。
少しでも高くゴルチエの中古バッグを売るためのポイント
前の項目でゴルチエのバッグの買取価格の目安をお伝えしましたが、それでも更に少しでも高い価格でバッグを買い取ってもらいたい！といった時に工夫できるコツをご紹介していきます。
不要と感じたらすぐに売る
購入してから時間が経過していくほど資産価値がなくなっていってしまいます。このため、売ることを検討しているのであれば、クローゼットで眠らせておかずに、なるべく早くブランド買取店などに持ち込むことをおすすめします。
掃除をしてから売りに出す
バッグについているほこりや汚れは落とせるものは事前に落としていきましょう。少しでもキレイな状態でブランド売買店に持ち込んだ方が資産価値はアップします。自分で落とせそうな汚れであれば、キレイに拭き取ってなるべくキレイな状態へと戻しておきましょう。
ただし、お手入れの際は本当にバッグに適した方法で掃除をしているのかをチェックしてくださいね。バッグの素材に合ったお手入れ方法でないと、余計にバッグが劣化してしまうこともあるため十分に気をつけてください。
価値をきちんと分かってくれる買取店を選ぶ
ゴルチエのバッグは本来価値のあるものです。しかし、街中のリサイクルショップなど目に留まったところに駆け込みで持ち込んだりすると、正しい資産価値を見てもらえず、実際につけられる相場の値段よりも低く見積もられてしまうこともあります。
アパレルに強い買取店やゴルチエのバッグの価値を理解してくれそうなリサイクルショップに持ち込むようにしていきましょう。
ゴルチエの中古バッグはブランド買取店を利用しよう！
ファッション好きの方やゴシック好きの方たちから今でも根強い人気があるゴルチエのバッグを売りたい時や購入したいと思った時は、銀座パリスのようなブランド買取店を利用するのがおすすめです。
ブランド買取店であれば、ゴルチエのようなアパレルブランドにも詳しいですし、買取のマニュアルなどもしっかりとしているので、低く見積もられてしまうといった心配もなくなります。ぜひ、こういったブランド買取店も上手に活用してゴルチエのバッグを楽しんでみてくださいね。
