革のバッグにカビが生えたときの重曹やエタノールを使った簡単なお手入れ方法

しばらく使っていなかったバックを押入れから出したら、カビが生えていてがっかりした経験はありませんか? 特にこれからの梅雨の時期はカビが生えやすい時期です。そこで今回はカビが生えるのを防ぐ方法や、生えてしまったカビをとる方法まで幅広く紹介します。

革製のバックにカビが生えてしまう理由

革製のバックにカビが生えてしまう理由

空気中のカビの胞子は3つの条件が揃うと増殖してしまいます。

  • 温度が20℃~30℃
  • 湿度が70%~80%以上
  • 栄養(ホコリ、食べかす、汚れ)

これらの条件が揃う環境にバックなどを収納しておくとカビが生えてしまいます。特に革製のバックや靴は布製やビニール製に比べるとカビが生えやすいです。

カビの栄養源が豊富に含まれている

革製のバックにカビが生えやすい理由は、布製やビニール製に比べるとカビの栄養になるものが豊富に含まれているからです。

具体的には、

  • タンニンや油脂などが含まれている
  • 持ち手に部分など手の脂が付着しやすい
  • お手入れ用の皮革用のクリームの拭き残し

このように革のバックにはカビの栄養源が豊富に含まれています。カビが生えないようにするためには日々のお手入れが欠かせません。

カビが付着しやすい

バックは外出先で使用するもののため、カビが付着しやすいです。特に梅雨の時期はバックについたカビをそのままにしておくと増殖してしまうこともあります。

湿気の多い場所に保管されやすい

普段使わなくなってしまったバックを押入れやクローゼットに収納している人も多いのではないでしょうか。

(株)リクルート住まいカンパニーの「SUUMOなんでもランキング」によると「家のなかで意外にもカビていて驚いた場所は?」という質問に対して、1位カーテン 11.5%、2位押入れ・クローゼット 10.1%、3位壁紙(壁) 9.4%という結果がでました。

このようにバックを収納する押入れとクローゼットが上位にランキングしています。また「除湿剤を入れていなかったので、皮のバッグに白カビが生えてしまった」や「しまっていた革のカバンがカビだらけでびっくりした」というように押入れやクローゼットに革のバックを収納してカビの被害にあったことがある人が多いようです。

押入れやクローゼットは通気性が悪く、除湿剤を入れて置かないとカビが生えやすい環境になる場所です。そのため革製のバックを収納する時は除湿剤を準備するなど湿気対策が必須です。

革製のバックに生えてしまったカビの手入れ方法

革製のバックに生えてしまったカビの手入れ方法

もしバックにカビが生えてしまっても、カビの状態に合わせて対処することで、また綺麗な状態で使うことができます。次はカビの状態に合わせた対処方法を紹介します。

天日干し

バックの表面上についてるカビなら拭き取ってしまえばいいと思われがちです。革のバックの場合パッと見た目でカビが生えているなら、すでに繊維の中までカビが生えてしまっている可能性が高いです。そのため綺麗に拭き取ったとしても中にカビが残ってしまい、またカビが再発してしまう原因になってしまいます。

そこでまず試したいのが天日干しです。太陽の光に含まれている紫外線には殺菌効果があるため、繊維の中にまで侵入したカビを退治してくれます。

準備する物

  • しっかり絞った濡れタオル
  • 乾拭き用のタオル
  • 革製品用の保湿クリーム
  • 布(コットン地)

革製バッグの手入れ方法

  1. しっかり絞った濡れタオルでバックの表面についたカビを優しく落としましょう。
    この時に乾いたタオルを使うとカビの胞子が空気中に広がってしまいます。なるべくバックにタオルを抑えるようにして拭き取るのがポイントです。
  2. 次にバックがしっかり乾くまで天日干しします。
    紫外線が多く降り注ぐ10時から14時の時間帯に干すのがおすすめです。ただし長時間干してしまうと、革が乾燥して型崩れの原因になってしまうこともあるので注意してください。
  3. 天日干しがすんだら、革製品用の保湿クリームを塗りましょう。
    革の種類に合わせてまんべんなくクリームを塗っていきます。この時に着なくなったTシャツなどを使うといいでしょう。ぬり方や分量はクリームの説明書きに従ってください。
  4. 最後に仕上げで乾拭きをします。
    クリームがバックに残ってしまうとカビの餌になってしまうので、しっかりクリームを拭き取りましょう。

重曹水を使って拭き取る

天日干しでカビを取り切れない時は重曹を使いましょう。

準備する物

  • クエン酸
  • オリーブオイル

重曹水を使った革製バックの手入れ方法

  1. 水100mlに対して小さじ1の重曹を溶かして重曹水を作ります。乾いた布に重曹水を含ませて、バックについてカビを優しく拭き取ります。
  2. クエン酸とオリーブオイルを1対1の割合で混ぜ合わせたものを布に含ませて、バックにまんべんなく塗り込みます。
    重曹水で拭いただけだとバックの油分が取れてしまい革が白っぽくなってしまうのを防ぎます。
  3. バックの表面に残った油分をしっかり落として仕上げます。
    この時に油分が残ってしまうとカビの原因になってしまうため乾いた布でしっかり拭きましょう。
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消毒用エタノールで拭き取る

天日干ししてもすぐにカビが生えてしまう場合は、消毒用のエタノールを使ってカビをしっかり落としましょう。この時に革の種類によっては変色してしまうこともあるので、目立たない場所でテストしてから使うようにしてください。

準備する物

  • 綿棒
  • 革製品用の保湿クリーム
  • 消毒用エタノール

エタノールを使う時は刺激が強いので、肌が弱い人はビニール手袋をつけて行いましょう。

消毒用エタノールを使った革製バックの手入れ方法

  1. 消毒用エタノールを染み込ませた布でカビを拭き取ります。
    この時、カビが生えている箇所を軽く叩きながら拭き取ります。バックの縫い目や金属パーツがついている部分は綿棒を使うのがポイントです。
  2. 天日干しをしてしっかり殺菌します。
  3. 保湿クリームを塗ります。
  4. 乾拭きをして保湿クリームをしっかり拭き取って仕上げます。

カビ取り専用クリーナを使う

消毒用エタノールを使ってもカビが取り切れない時はカビ取り専用クリーナを使うのがおすすめです。

革製品を丸洗いするための専用の洗剤が販売されています。バック以外にも使えるため、ひとつ持っておくのもいいでしょう。ただしクロコダイルなど使えない素材もあるので確認してから使用してください。

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専門業者へ頼む

ブランド品など高価なものは、自分でお手入れするのが不安なら専門業者に依頼するといいでしょう。自分で行うよりも費用はかかってしまいますが、カビの除去だけでなくリカラーや修理など新品に近い状態にまで綺麗にすることも可能です。

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カビ臭いニオイを取るには

バックについてしまったカビと同じくらい気になるのがカビ臭いニオイです。カビ臭いニオイは茶葉で消臭が可能です。お茶の出がらしをレンジで乾燥させたものをバックの中に入れておくことでニオイを防止できます。

また日頃から陰干ししておくのも、カビ臭いニオイの予防につながります。それでもニオイが取れない時はクリーニング店でドライクリーニングに出すのもいいでしょう。

バックの内側にまでカビが生えてしまった場合

バックの内側にまでカビが生えてしまった時、そのまま使うとお財布やポーチにもカビがついてしまうため早めに対処が必要です。もし内布が外の革と接着していないタイプならカビが付着してしまった内布部分だけ水洗いして、しっかり乾燥させましょう。

内布が外の革部分と接着している場合は、内布部分だけ洗うことはできません。もしどうしても使いたい場合は内布の張り替えが必要なので、バックを購入した店舗で対応できるかまず問い合わせてみましょう。

カビが生えてしまう前にできる5つの方法

カビが生えてしまう前にできる5つの方法

一度バックにカビが生えてしまうと取り除くのが大変です。取り除く過程で革を痛めてしまうこともあります。ここでは、なるべくカビが生えないようにするための5つの方法を紹介します。

1.収納場所をしっかり除湿

クローゼットや押入れに収納する場合は除湿剤を利用しましょう。湿気はくだにたまりやすいので、床に置くタイプの除湿剤がおすすめです。

また衣類やバッグなどを入れすぎないようにして風通しを良くしましょう。特に湿度が高くなりやすい梅雨の時期はクローゼットの扉や押し入れのふすまを開けた状態で、扇風機やドライヤーを使って中に風を送って空気の入れ替えをしましょう。

2.収納する前に汚れを落とす

バックについた汚れはカビの原因になってしまいます。また、雨で濡れたバックはいつも以上に水分が含まれているので、風通しのいい場所でよく乾かしてから収納しましょう。

3.適度にスペースをあけて保管する

革のバックを隣合わせで収納すると湿気で革同士がくっついてしまうこともあります。風通しを良くするためにも、適度にスペースを開けて保管するように心がけましょう。

4.不織布など袋に入れる

不織布は通気性がよいです。購入した時に不織布の袋がついていたら処分せずに、保管する時に使いましょう。不織布の保存袋は100均でも販売されているので、それを利用するのもおすすめです。

5.長く使わないなら新聞紙を詰める

しばらく使う予定がないバックは、湿気防止のために丸めた新聞紙を中に詰めると新聞紙が湿気をとってくれます。箱に収納する時は新聞紙で包んでから箱に入れるとさらに効果的です。ただし、湿った新聞紙をそのままにしておくと、逆にカビの原因になるため時々交換するようにしてください。

バックにカビが生える前に、たまにはお手入れしましょう!

お気に入りのバックにカビが生えてしまったら、ショックですよね。カビに気が付いたら早めに対処しましょう。またカビは温度、湿度、栄養のどれかの条件が欠ければカビの増殖を防げます。カビが生えて残念な思いをする前に、ポイントを押さえてお手入れしましょう。

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