ジーンズやデニムの色が摩擦によって色移りした経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。特に購入したばかりのデニムの場合は手で少しこすっただけで、手の平が真っ青になってしまうことも。そこで今回はお気に入りのバックにジーンズやデニム色移りしてしまって、後悔しないためにしておきたいことを紹介します。
デニムの色移り防止方法
バックにデニムの色が移っててしまうと、思っている以上に落とすのが大変です。そこでまずは、バックにデニムが色移りしないために事前にしておきたいことを紹介します。
バッグの色移りを防止するために事前にしておきたい2つのこと
1.塩とお酢を使って色止めする
どこのご家庭にもある塩や酢を使って、実はデニムの色移りを防止することができるんです。具体的な方法は下記の通りです。
- 洗面台などの濃いめの塩水を作り、ジーンズやデニムを一晩浸けておく
- 酢を大さじ1加えて、さらに1時間浸す
- 手洗いして干す
この作業をすることでデニムの色移りを防止することができます。
デニムに使用されている染料には油分が多く含まれています。洗濯の時にアルカリ性の洗剤を使うことで油分が分解され、色が落ちやすくなってしまい、一緒に洗っているものにデニムの色が移ってしまいます。
そこで洗濯をする前に酸性の酢を使うことで中和させ、色落ちしにくくなるだけでなく、塩の成分である塩化ナトリウムによって繊維と染色の結束が強くなります。
このように塩を酢のダブルの効果によって、色落ちや色移りを防止することができます。
2.防水スプレーを使って色止めする
雨や汗でデニムが濡れてしまうと、色移りがしやすい状態になってしまいます。そこで雨や汗などでデニムが湿ってしまわないように防止スプレーをしておくのもおすすめです。
デニムを洗う時に注意したい2つのこと
1.洗濯機を使って洗う場合
色が濃いデニムと他の洋服を一緒に洗濯してしまうと、色移りする可能性が高いです。そのため、先ほど紹介したように酢と塩を使って色止めしましょう。もしくはデニムを洗う日を決めて、別々に洗うようにするといいでしょう。
このとき、色の薄いデニムと濃い色のデニムを一緒に洗うと、色の薄いデニムに色移りしてしまうこともあります。余裕があれば薄いデニムと濃いデニムを分けて洗いましょう。デニムを洗濯する時は、漂白剤や蛍光剤不使用の洗剤を使ってドライコースで洗濯するのがおすすめです。
2.手洗いの場合
他の洗濯物に色移りしないように、デニムだけで洗うようにしましょう。
デニムを洗う時はデニムを裏返して水を入れたバケツや洗面所に浸してください。デニムが十分に水を含んだら、洗濯機で使用する洗剤と同じもの入れて少し浸しておきましょう。しばらくおいた後は押し洗いします。特に汚れがひどい部分は、洗濯用のブラシなどを使ってこすり落としてください。
十分にすすいだら洗濯機で脱水しましょう。デニムが直射日光によって変色しないように、裏返しにして干してください。
バックにデニムが色移りした時の落とし方
キャンバス地バックに色移りした場合
キャンバス地のバックに色移りをしてしまった場合は、泡で出てくる汚れ落とし剤を使って優しく布地をこすって落としましょう。ひどい色落ちの場合は次の方法で落としましょう。
- 鍋に約1.5L程度水を入れ、そこに削った固形石鹸やのり剤を加えます
- 火にかけ沸騰させずに90度くらいに保ち、5分くらい煮洗いします
- 箸などを使って浮いてこないようにしましょう
- 十分に色が抜けたら、鍋から出してすすぎます
革製のバックに色移りした場合
革製のバックに色移りしてしまうと、落としにくいです。予防策としてバックに防水スプレーをすることでデニムの色移りを防止することができます。もし色移りしてしまった場合は、次の方法で落としていきましょう。
- 消しゴム状の革製品専用の汚れ落としを使って、色移りの輪郭をぼかすように優しくこする
- 脂汚れやカビも落とすスプレー状のクリーナーを布に吹きつけ、その布で色移りした部分をこする
- 1と2を繰り返す
- 革製品の栄養クリームで拭き上げて仕上げる
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合成皮革のバックに色移りした場合
合成皮革のバックに色移りしてしまった場合、除光液を使って落とすことができます。
コットンに除光液を染み込ませたもので、優しく汚れを拭き取っていきます。除光液で拭き取った後は、水で濡らしたタオルを固く絞ったもので、バックに残っている除光液を拭き取ります。このときに100円ショップなどで販売されているシート式の除光液シートを使うのもおすすめです。
ただし、除光液を使う場合は目立たない場所で色落ちしないか試してから行ってください。
エネメルやビニールのバックに色移りした場合
まずは目立たない場所で消しゴムやメラミンスポンジでこすり、問題なければ色移りした部分をこすって落とします。もしくは無水エタノールを使って拭き取る方法もいいでしょう。
これらの方法を使って落とすことも可能ですが、ブランド品などの高価なバックの場合は専門の業者に依頼するほうが安心です。
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バッグにデニムが色移りして後悔する前に対策をとろう
特に濃い色のデニムの場合、気がついたら色移りしてしまっていることもあります。そんなことにならないように、今回紹介した方法を使って色移りが起こるのを事前に防ぎましょう。それでも色移りしてしまった場合は無理して自分では落とすのではなく、専門業者の力を借りるのが安心です。
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