持っているバックが汚れてきたとき、みなさんはどうされていますか?バックはクリーニングに出せるのでしょうか。バックにはいろいろな素材ものがありますが、素材によってクリーニングに出せるかどうか変わるのでしょうか。今回はバックのクリーニングについて料金などについて解説していきます。
バックのクリーニングの料金について
バックのクリーニングは安い料金でも変わらない?
バックをクリーニングに出す時、どんな基準で選びますか?
料金が安いところ、家から近いところなどいろいろな条件がありますが、多くの人はできるだけ安く済ませたいと思うものですよね。クリーニング店によって料金の差がありますが、この料金の差は、クリーニングの技術や方法、シミ取りにかける時間や労力、サービス内容などによって異なります。
しみ抜きに特化したクリーニング店の場合、さまざまな薬品を揃えて生地を傷めないように、丁寧に時間をかけてしみ抜きをしてくれます。このようなお店は薬品や手間賃がかかりますので、多少料金が高くなるでしょう。
よい設備で手間をかけて汚れを落とすために料金が少し高めのお店がある反面、クリーニング料金がとても安い店は作業を単純化し、コストを最小限に抑える方法でクリーニングを終わらせるお店もあります。
クリーニングの料金にはこのような仕組みがあるので、お店を選ぶときに「しっかり汚れを落としたいので、多少高くてもいい」と考えるのか、「安くて最低限の汚れが落ちればいい」と考えるかで選ぶお店が変わってくるでしょう。
バックのクリーニングで料金を決める4つのポイント
ブランド
クリーニング料金を決めるポイントはいくつかありますが、1つ目は「ブランド」です。お店によりますが、ブランドの商品価格によってクリーニング料金をランク別に設定しているお店が多いのが特徴です。
状態
次に、料金を決めるポイントは「汚れなどの状態」です。バックは使い方や保管方法によって傷や汚れのつき方が異なってきます。それによってクリーニングの作業内容やかかる時間が変わってきます。しみや汚れがひどい場合は時間をかけて汚れを取る必要があるので、その分料金が上がる場合があります。
大きさ
クリーニング料金を決めるポイントに、「大きさ」があります。バックには手のひらサイズのポーチから、ゴルフバッグなどの大きなものまでさまざまなサイズがあるので、その大きさによって料金を決めることがあります。
素材
バックの素材は、革・合成皮革・スエード・ナイロン・ビニール・布などがありますが、素材によってクリーニングの方法が異なります。使う洗剤やクリーニングの方法、手間が異なるので、それによってクリーニング料金も変わってきます。素材によっては見積もりを出してからクリーニングに取り掛かることが多いです。
バックのクリーニング料金制度
サイズや素材により変わる
クリーニング店によって料金制度は異なりますが、バックの大きさによって料金が異なるタイプの店もあります。また、素材によって作業内容が異なるので、素材でも料金が変わります。多くのクリーニング店はこのタイプの料金制度を導入しています。
一律の料金
クリーニング店によっては、一定の条件を満たしていれば基本料金のみでよい店があります。しかし、大きなシミや汚れがあったり、高級な革を使用している場合は追加料金がかかる場合が多いです。
出来高制
バックの汚れはそれぞれ異なるので、作業に手間や時間がかかる場合はクリーニング料金が高額になる場合があります。お店によってはクリーニング料金は出来高制で、見積もりで料金を提示することがあります。
商品の価格により異なる
バックの商品価格によってクリーニング料金が変わる店もあります。ハイブランドなバックの場合はクリーニング料金が高くなります。
店舗によって異なるクリーニングのサービス内容
上記のように、お店によってクリーニング料金が異なります。基本料金のみで作業に応じて料金がプラスされていく店もありますし、作業のすべてが料金に含まれている店もあります。
バックをクリーニングに出すときは、クリーニングの作業にどのようなものがあるか、確認しておかないといざ出来上がったときに、高額な料金だったということになるので気を付けましょう。
バックのクリーニング屋さんの種類!かかるに日にちや平均料金・メリット
店舗型
店舗型のクリーニング店は街によくあるタイプのクリーニング店です。よく使っているクリーニング店があったら、バックのクリーニングを受け付けてくれるか聞いてみましょう。
仕上がりの平均日数と料金
店舗型のクリーニング店にバックを出した場合、仕上がりの日数は平均1週間から2ヶ月程度です。クリーニングは急ぎで受け付けてくれるところもありますが、汚れによっては早く仕上げることはできません。料金は素材や大きさなどによって異なりますが、2,000円~2万円程度です。
店舗型のメリット・デメリット
店舗型のメリットは自宅のそばにあるなら、洋服をクリーニングに出すついでにバックを出せることです。
デメリットは、営業時間や曜日が限られていることです。個人営業のお店は土日休みの店が多いので、平日働いている人はクリーニングを利用することが難しくなります。また、店舗型のお店には自分で持ち込まなければならないため、たくさんの量を出すときは荷物が重くて大変です。
自宅で受け取り可能な宅配クリーニング
インターネットで依頼できる宅配クリーニング店が多くあります。その中でバックのクリーニングを受け付けてくれる店もあります。仕事で店舗型のクリーニング店へ持っていくのが難しい人や、育児で忙しくクリーニング店まで足を運ぶのが大変な人などに人気があるサービスです。
仕上がり平均日数と料金
宅配サービスの場合、平均の仕上がり日数は4日~2ヶ月程です。素材やハイブランドのものは仕上がりまでに日数がかかることが多いので、依頼をするには余裕を持ちましょう。料金は店舗型のタイプ店と同じく2,000円~2万円程度になります。お店によっては送料がかかる場合もあります。
宅配クリーニング店のメリット・デメリット
宅配クリーニング店のメリットは、なんといってもインターネットでどこからでも何時でも依頼ができることです。
店舗型のクリーニング店は営業時間を設けている店がほとんどなので、仕事をしている人は営業時間内にお店へ行くことが難しい場合が多いでしょう。その点、宅配クリーニング店の場合は自宅から発送して受け取りも自宅でできるので、仕事が忙しい人でも日時指定できるので便利です。
宅配サービスを行なっているクリーニング店のデメリットは、送料がかかる店があることです。しかし、送料無料のお店もあるので料金を調べてお店を選べば解決できます。
また、店舗型のクリーニング店と比べて、出来上がりをその場で確認できない点もデメリットです。汚れが落ちていなかったときに、店舗型の店ではその場で対応できますが、宅配の場合はインターネットから再度申し込んで受け取りに来てもらうなど、手間がかかります。
バックのクリーニングは自分でもできる?
クロエやコーチなどのブランドバックはメーカーでクリーニングしてくれるの?
ブランド品のバックは、直営店や修理サービスセンターでのクリーニングは受け付けていないメーカーがほとんどです。布のバックのみ受け付けているメーカーもありますが、ほとんどの店は修理のみの受付なので、詳しく聞いてみたい場合はカスタマーサービスセンターへ問い合わせてみましょう。
バックを自宅でクリーニングできる?
素材によって可能
バックをクリーニング店へ出すとそれなりの料金がかかります。自分で空いている時間を使って洗ってみたい人もいるでしょう。果たしてバックは自宅でクリーニングできるのでしょうか。
服ならおしゃれ着洗い用の洗剤は売っていますが、バック用の洗剤は売っていません。また、間違ったクリーニングをしてしまうと、余計汚れが広がってしまったり、色落ちしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
洗剤液で汚れを落とす方法
バックの汚れを自分で落とす方法に、洗剤液を布に含ませて叩く方法があります。洗濯機や水の中に入れるのではなく、表面の汚れをしっかり落とすやり方です。
- まず洗面器、精製水、洗濯洗剤、タオル、ハンディクリーナーを用意します。ハンディクリーナーで、バックの中の汚れや細かい砂を吸います。ポケットの中もすべてて取り出しておきます。
- 次に洗剤液を作ります。洗面器に500mlの精製水と洗濯洗剤5mlを入れてよく混ぜます。水道水には塩素が入っているので、クリーニングには使用しないようにします。洗剤液でバックの汚れを落とすこの方法は、すすぎをしないので洗剤液は薄めにします。
- タオルに洗剤液を浸して、ゆるく絞ります。このタオルでバックの中の汚れを丁寧に拭きます。拭き方のコツは決してこすらないでポンポン叩くようにすることです。汚れた部分には少し時間をかけてシミ取りをする要領で叩いて汚れを取りましょう。汚れが落ちたらそのまま自然乾燥します。
- この方法でだいぶ汚れが落ちますが、これで落ちなかった場合はクリーニング店にお願いしましょう。また、この汚れ落としの方法はバックの表面が塩化ビニールになっているものには行えないので、乾いたタオルで汚れを拭き取るようにします。
洗濯機でバックを洗うと型崩れの原因になるので、おすすめできません。ぜひこの方法を試してみてください。
キャンバストートバックの洗い方
キャンバストートバックも洗濯機で洗うのは厳禁です。洗濯機で洗うと型崩れや色あせの原因になる恐れがあるので、手洗いしましょう。キャンバストートバックで一番汚れやすい箇所は、皮脂汚れがこびりつく取っ手です。
- まず大きめの洗面器に38~40度のお湯を入れてその中でバックを洗います。バックが大きい場合は、バスタブを使うといいでしょう。固形石鹸を使い、取っ手の部分の汚れを落とします。
- 次に全体の汚れを落としますが、もしもトートバックにプリントが付いている場合はプリントが剥がれないように、バックを裏返して洗濯ネットに入れて洗います。そして、お湯の中に洗濯洗剤を入れて、手で押し洗いし、全体の汚れが落ちたらすすぎます。洗濯機のすすぎ機能を使用してもいいですが、すすぎ時間が長いと型崩れやシワの原因になるので1分程度に設定します。
- すすぎが終わったら干します。その際、そのまま干してしまうとシワがつくので、ハンガーを2つ使った干し方がをおすすめです。1つのハンガーの柄の部分に持ち手を引っ掛けて中を広げるようにして、片方の持ち手も同じようにハンガーに引っ掛けて干します。干すときは裏返して、風通しのよい場所で陰干しします。このとき、日光が当たりすぎると色あせの原因になるので注意しましょう。
正しいバックの使い方・保管方法で汚れがつきにくくなる
バックに汚れがつきにくい使い方
バックや靴は同じものをずっと使うことで汚れがつきやすいのはもちろん、痛みが早くなってしまいます。それを防ぐためには複数のバックを用意してローテーションで使用することです。使用しないバックを休ませることでバックが長持ちして、汚れもつきにくくなります。
正しい保管場所
バックによくないのは「湿気」です。保管場所が悪いとすぐにカビがついたり、変色します。バックを保管する場所は、高温多湿を避けた風通しがよい場所が最適です。また、保管する場合はバックの中身を全部出しておきましょう。飴などが入ったままだと溶けてバックの中にシミを作ってしまいますし、害虫が発生する原因になります。
湿気を取る乾燥剤や新聞紙を中に入れる
普段はあまり使わないバックの場合、乾燥剤や新聞紙をバックの中に入れておきましょう。そうすることで、バックを湿気から守ることができます。湿気が多いとバックにカビを生やすだけでなく、革を痛める原因になります。
濡れたらすぐに拭く
湿気はバックの大敵なので、雨などでバックが濡れたらすぐに拭きましょう水分を拭き取るときは、ゴシゴシこすらず乾いた布で軽く叩くように拭き取ります。
バックをクリーニングに出す前の注意
洗濯表示・品質表示タグを確認
バックの内側に、洋服のように洗濯表示タグや品質表示タグがついているのを確認しましょう。クリーニングに出した時に、その洗濯表示タグがない場合は断られることがあります。品質表示タグはタグではなく、カードタイプになっているものもあります。
シミがついていないか確認
クリーニングに出す前にバックにシミがついていないことを確認しましょう。万が一、クリーニングから戻ってきた時にシミができていた場合、トラブルにならないようにシミや汚れがついていないことを確認しておきます。できれば、クリーニング店で店員さんと一緒に確認するといいでしょう。
素材を確認
バックの素材がクリーニングに対応している素材ではないと受け付けてくれません。せっかく持っていっても、断られることがないように事前にチェックしておきましょう。高級ブランドのバックの場合、素材がクリーニングに対応していても追加料金がかかることもあるのでお店に確認しましょう。
バックがクリーニングから戻ってきたら必ずしたい3つのこと
ビニールカバーを外す
バックがクリーニングから戻ってきた時、ビニールカバーがされていることが多いのですが、これを外しましょう。そのままにしておくと、通気性が悪くなって湿気がたまりやすくカビが生えてしまうことがあります。そのため、ビニールカバーを外して風通しが良い場所で保管しましょう。
バックをしっかりチェックする
バックがクリーニングから戻ってきたら、隅々までチェックしましょう。汚れやシミが落ちているか、逆にクリーニングに出す前にはなかったシミなどがないかを確認します。もしも汚れがシミがあったら、クリーニング店へ申し出れば対応してくれます。
保管は縦置きにする
バックがクリーニングから戻ってきたら、すぐ使わない場合は上に他のバックを置いて保管することは厳禁です。上に物を置いてしまうと、バックを痛めることになることと、せっかくきれいになって戻ってきたバックが型崩れしてしまいます。
また、通気性も悪くなるのでカビがついてしまうことがあります。縦置きにして保管することで通気性が良くなり型崩れも防ぐことができます。
バックをクリーニングして長く大切に使おう
クリーニングに出してバックをきれいにすることで気分一新、きれいになったバックでお出かけが楽しみになりますね。きれいな状態をできるだけ長く保つためには、日頃のお手入れが大切です。濡れたときはすぐに拭いて乾かして、定期的にクリームなどを使用してしっかりお手入れするのは大切なことです。
バックを大事に使って長持ちさせましょう。