ロレックス『デイトジャスト』の定番人気モデル・文字盤を大調査!気になる定価や中古相場も

デイトジャストはロレックスの王道モデルです。ロレックスには多くの有名モデルがありますが、「もっともロレックスらしいモデルは?」と聞かれたら、多くのロレックスファンが「デイトジャスト」と答えるでしょう。今回はロレックスデイトジャストの特徴や人気の理由、定価や中古相場をご紹介します。

ロレックスのデイトジャストってどんな時計?

デイトジャストは1945年に発売されて以来、現在まで続いているロングセラーモデルです。機能面はもちろん、デザイン面にもロレックスらしさが詰まっており「最もロレックスらしい時計」と呼ばれています。

ドレスモデルの定番

ロレックスには大きく分けてスタンダードモデル、ドレスモデル、スポーツモデルの3つのモデルがあります。デイトジャストのクラシカルで高級感のあるデザインはドレスモデルの定番です。

デイトジャストはロレックスの中でも歴史が長く、これまでにたくさんのバリエーションや派生モデルが生み出されてきました。いずれのバリエーションもロレックスらしい信頼感と高級感を兼ね備えており、どれを選んでも間違いのない王道モデルです。

0時ジャストに日付が変わる「デイトジャスト」

デイトジャストというその名の通り、文字盤にセットされた日付表示が0時ジャストに変わる「デイトジャスト」機構を搭載しています。

「デイトジャスト」機構は1945年にロレックスが開発しました。それまでの腕時計はゆっくりと時間をかけて日付を切り替えるものだったので、0時に瞬時に日付が変わるこの機構はとても革新的なものでした。

ロレックスの3大発明を体現するモデル

ロレックスは腕時計に関する3大発明によってその地位を築きました。3大発明とは、「オイスターケース」「パーペチュアル」そして「デイトジャスト」です。

  • オイスターケース:
    牡蠣の殻のように固く閉ざされた防水性の高いケース
  • パーペチュアル:
    手巻きが不要な自動巻き機構
  • デイトジャスト:
    0時ジャストに変わる日付表示

デイトジャストの正式名称は「オイスター・パーペチュアル・デイトジャスト」であり、ロレックスの3大発明を体現するモデルです。

流行に左右されないクラシカルなデザイン

デイトジャストは外装デザインもロレックスの伝統を受け継いでいます。実用性の高い機能を搭載しながら、高級感を大切にする富裕層のために「エレガントさ」を追求したデザインになっています。

1945年の登場以来、流行に左右されないそのデザインは現代のクラシカルウォッチを代表するモデルです。一目でロレックスだと分かるデザインから「最もロレックスらしい時計」としても知られています。

ロレックス『デイトジャスト』の選び方

デイトジャストは長く愛されてきたシリーズなので、多くのモデルが展開されています。特にはじめてデイトジャストを手にされる方はどれを選んだらいいのか迷ってしまうと思います。ここではデイトジャストの選び方をサイズ、素材、インデックスの3つのポイントからご紹介します。

サイズはレディース・男女兼用のボーイズ・メンズ・41mmの大型ケースがある

まずはサイズを選びます。腕時計のサイズは時計本体、つまり文字盤や秒針を収めたケースサイズのことです。デイトジャストには大きく分けて4つのサイズがあります。

  • レディース(26mm、28mm、36mm)
  • 男女兼用のボーイズ(31mm)
  • メンズ(36mm)
  • メンズ大型(41mm)

レディースは26mmと28mmの2つが標準サイズです。以前は26mmだけでしたが、2016年以降に登場したモデルから28mmに変わりました。そして、少し大きめの36mmにもピンクカラーなどのレディース向けモデルが存在します。

男女兼用のボーイズは31mmサイズです。大きめサイズを好む女性はもちろん、腕の細い男性や小柄な男性にもフィットします。

メンズは36mmが標準サイズです。男性の腕を最もエレガントに見せることができるサイズです。

大型の41mmは2009年に登場した新しいサイズです。大きなサイズで存在感と視認性が向上しています。41mmサイズのは「デイトジャストII」と呼ばれます。

素材はステンレス・ゴールド・プラチナ・コンビ

次は素材を選びます。素材は時計の雰囲気を大きく変えます。デイトジャストの素材にはステンレス、ゴールド、プラチナ、そしてコンビがあります。

ステンレスは腕時計で最もよく使われる素材です。ステンレス自体はありふれた素材ですが、高級ブランドに使われるステンレスは高品質で見た目も美しい高級素材です。丁寧に磨き上げられたステンレスは貴金属のような輝きを放ちます。

ロレックスのステンレス製腕時計には「SUS904L」という特別なステンレスが使われています。SUS904Lは他のブランドで使われるステンレスより堅牢性と耐食性に優れており、丈夫で長持ちします。現在、SUS904Lを加工する技術を持っているのはロレックスだけです。

ゴールドは高級感のあるエレガントな素材です。デイトジャストはファーストモデルが金属素材だったため、ゴールドが使われたモデルが多く存在します。イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドなどがあります。

プラチナはゴールドよりも産出量が少ない希少性の高い金属です。色合いはステンレスと似ていますが、その輝きには明らかな違いがあり、所有する方に特別感を与えます。

コンビはステンレス、ゴールド、プラチナを組み合わせたモデルです。デイトジャストにはスチールとゴールドを組み合わせたモデルが多く存在します。

アラビア数字・バーインデックスなど4種類のインデックス

インデックスは腕時計の文字盤に配置されている数字やドット、棒などの時刻を表すマークのことです。デイトジャストにはアラビアンインデックス、ローマンインデックス、バーインデックス、宝飾インデックスの4種類のインデックスがあります。

アラビアンインデックスは「2」「12」などのアラビア数字を使ったインデックスです。視認性が高く、実用性に優れています。

ローマンインデックスは「II」「XII」などのローマ数字を使ったインデックスです。クラシカルなデザインになります。

バーインデックスは数字を使わず、本来数字が配置される部分に一本線の棒マークを配置したインデックスです。シンプルでシャープな印象を与えます。

宝飾インデックスは本来数字が配置される部分に、ダイヤモンドなどの宝飾品をあしらったインデックスです。ゴージャスな見た目で存在感があります。

ロレックスのデイトジャストはなによりも文字盤が豊富!

デイトジャストは文字盤の色や柄も豊富です。さらに、文字盤の材質も特別な素材を使ったモデルが存在します。天然石やシェル(貝殻)を使ったもの、メテオライト(隕石)を使ったものまであります。

スタンダードカラー黒・シルバー・ホワイト・ピンクなどの文字盤

スタンダードカラーは黒、シルバー、ホワイト、ピンクなど基本的な色が揃っています。他にもブルーやグレー、シャンパンカラーの文字盤があります。

黒の文字盤は存在感があり、ビジネスシーンでの使用が多い男性に人気があります。シルバーやホワイトは文字盤の美しさを際立たせてビジネスからカジュアルまで幅広いシーンにフィットします。ピンクの文字盤は華やかで女性らしい印象を与えます。

グラデーションやツートンカラーの複合色の文字盤

文字盤中心部の鮮やかな色合いが外周にかけて深い色合いに変化していく「グラデーション」を採用した文字盤も人気があります。鮮やかなブルーグラデーションのRef.16233Gは90年台に登場し、廃盤になった今も高い人気を誇ります。

中心部と外周で色合いが異なる「ツートンカラー」を採用した文字盤もあります。珍しいデザインで注目を集めること間違いありません。シルバーグレーのツートンカラーを採用したRef.116234はシンプルながら個性をアピールできるデザインです。

彫りコンピューターやサンビームの彫り込み文字盤

彫りコンピューターはコンピューターグラフィックスにより作成された文字盤のことです。「ホリコン(彫りコン)」と略して呼ばれることもあります。パターン化されたデザインと緻密な彫りはモダンで高級感のある仕上がりになります。

シャンパンコンピューターのRef.116203Gはシャンパンカラーの背景にパターン化されたロレックスの文字が彫られた高級感あふれるモデルです。

サンビームは太陽の光によって印象が変わる珍しい文字盤です。文字盤に凹凸があり、光の当たり方によって雰囲気が変わります。ブラックサンビームのRef.116234などがあります。

他にもあるウェーブ・花柄・ タペストリーなどの文字盤

ウェーブは波打つようなデザインが特徴の文字盤です。ブラウンウェーブのRef.116244はシックなブラウンの背景にウェーブが施された個性的なデザインです。

可愛らしい花柄の文字盤もあります。ピンクフラワーのRef.178341はピンク背景に立体感のある花柄がデザインされた女性にピッタリのモデルです。

タペストリーは縦縞模様の文字盤です。シルバータペストリーのRef.16220は希少なティファニーとのコラボレーションウォッチです。

デイトジャストにはこの他にもさまざまな模様の文字盤があります。このデザインの豊富さもデイトジャストの大きな魅力です。

ダイヤモンドやエメラルドの宝飾を施した文字盤も存在

ダイヤモンドやエメラルドの宝飾を施した高級感あふれる文字盤も存在します。

Ref.179173Gのブルーグラデーション10Pダイヤはインデックスに10個のダイヤモンドが使われています。

Ref. 69308Gのバケットエメラルドベゼル×ホワイト10Pダイヤは、文字盤の外周をエメラルドで装飾してインデックスに10個のダイヤモンドを埋め込んだとても豪華なモデルです。

天然石ジェダイトやシェル・ピンクオパールの文字盤

デイトジャストには文字盤の材質に貴重な天然素材を使ったモデルが存在します。自然の素材を加工しているため、同じモデルでも色や模様が1点1点異なります。

ジェダイトは翡翠(ひすい)のことです。ブルージェダイトを使ったRef.69173 2BRはとても希少なモデルで、ブルーの文字盤は気品に溢れた美しさがあります。

シェルは天然の貝殻を使った文字盤のことです。貴重なホワイトシェルを使ったRef. 179173NGEは光沢があり、光に当たると自然の素材ならではの美しい輝きを放ちます。

天然石のピンクオパールを使った文字盤も人気があります。希少なピンクオパールを使用したRef. 179173Gは鮮やかなピンクカラーで女性に喜ばれるモデルです。

ロレックスデイトジャストの人気モデルを型番別にご紹介!

デイトジャストはとても人気の高いシリーズなので、非常に多くのモデルが存在します。ケースから文字盤、ブレスレット、宝石装飾の組み合わせにより、さまざまなバリエーションが登場してきました。このバリエーションの豊富さもデイトジャストの楽しみのひとつです。

スポーツモデルテイストの「サンダーバード」や製造期間が短かった「ターノグラフ」など希少価値の高い特別モデルも存在します。ここではロレックスデイトジャストの人気モデルを型番別にご紹介します。

エレガントで高級感あふれるRef.116233G

デイトジャスト
引用元:ROLEX

ステンレススチールとイエローゴールドを組み合わせたエレガントなデザインが特徴です。金素材を採用しておりデイトジャストらしい高級感溢れる仕上がりになっています。ケースはデイトジャストが登場した当初から変わらない36mmサイズです。

最もポピュラーなRef.116200

2006年に登場したオールステンレス仕様のデイトジャストです。デイトジャストはファーストモデルが金属素材だったため、外装の一部に金属素材が使われることが多いのですが、このRef.116200は全体に耐蝕性の高いステンレス素材を採用しています。

シンプルなデザインは世界的に人気があり、ロレックスで最もポピュラーなモデルのひとつです。ケースは36mmサイズです。

デイトジャストのレディースモデルRef.279175G

レディ デイトジャスト
引用元:ROLEX

デイトジャストには女性向けのレディースモデルもあります。デイトジャストらしいクラシカルなデザインでありながら、女性の腕元を華やかに彩る可愛らしい仕上がりになっています。

Ref.279175G は18Kピンクゴールドを採用したモデルです。ケースは男性用よりも小さい28mmサイズです。メンズモデルと同じ機能を備えており、ロレックスのレディースモデルの中でも圧倒的な人気を誇ります。

他にもステンレススチールと18Kピンクゴールドを組み合わせたRef.279171、プラチナのRef.279166などさまざまなバリエーションがあります。

41mmへとサイズアップされたRef.116333G

デイトジャスト 41
引用元:ROLEX

ケース径が36mmから41mmへとサイズアップされたモデルです。「デイトジャストII」とも呼ばれます。

サイズアップされたことにより、デイトジャストのエレガントさはそのままに、スポーツモデルに負けない存在感と視認性を兼ね備えるようになりました。デイトジャストの新しい楽しみ方として、デビュー以来、高い人気があります。

Ref.116333Gはステンレススチールとイエローゴールドを組み合わせたモデルです。

スポーツモデルを彷彿とさせる「サンダーバード」

サンダーバードの正式な名称は「オイスターパーペチュアルデイトジャスト」と言い、デイトジャストの派生モデルです。アメリカ空軍の「サンダーバーズ」の記念モデルとして誕生しました。

サンダーバードの特徴は回転ベゼルを搭載していることです。ベゼルとは腕時計の文字盤を囲んでいるリング状のパーツです。ベゼルを回すことで現在時刻からの経過時間を計測できます。

回転ベゼルを搭載することで、スポーツモデルを彷彿とさせるシャープな印象が加わったデザインになっています。生産終了となった現在もそのデザインと実用性の高さから高い人気を誇ります。

1代目から5代目まで存在し、それぞれの型番は次のようになります。

  • 1代目:Ref.6309
  • 2代目:Ref.6609
  • 3代目:Ref.1625
  • 4代目:Ref.16253、Ref.16250
  • 5代目:Ref.16263、Ref.16264

中古市場で根強い人気を誇る「ターノグラフ」

ターノグラフは2004年に登場し、2013年に生産終了となったデイトジャストの派生モデルです。生産期間が長いことで知られているロレックスにおいて、ターノグラフはわずか10年しか生産されなかったため希少価値が高く、ロレックスファンや時計愛好家に人気があります。

型番はRef.116261、Ref.116263、Ref.116264が存在します。すべてステンレススチールと金属素材の組み合わせで、Ref.116261はピンクゴールド、Ref.116263はイエローゴールド、Ref.116264はホワイトゴールドが使われています。

ロレックスデイトジャストの定価や中古価格は?

ロレックスデイトジャストはラインナップが豊富なため価格もモデルによって大きく異なります。ここでは現行モデルで人気の高いRef. 116200(ブラック)とRef.116233G(ホワイト10Pダイヤ)について新品と中古価格をご紹介します。

新品のロレックスデイトジャストの相場

新品であるRef.116200(ブラック)の国内定価は680,400円です。価格.comでは新品の価格相場は561,200円~639,900円になっています。

新品であるRef.116233G(ホワイト10Pダイヤ)の国内定価は1,328,400円です。価格.comでは新品の価格相場は1,045,000円~1,199,900円になっています。

中古のロレックスデイトジャストの相場

中古の価格相場は状態などにより差がありますが、Ref.116200(ブラック)は比較的状態がいいもので558,000円~578,000円程度で販売されています。Ref.116233G(ホワイト10Pダイヤ)は925,000円~968,000円程度で販売されています。

ロレックスデイトジャストの買取価格は?

デイトジャストはロレックスの中でも人気の高い定番モデルのため中古品の需要が高く、買取相場は安定しています。バリエーションが豊富なため希少モデルは値上がりや高価買取が期待できます。

状態のいいものでRef. 116200(ブラック)の買取価格は48万円程、116233G(ホワイト10Pダイヤ)の買取価格は80万円程となっています。

バリエーション豊かなロレックスデイトジャスト

ロレックスデイトジャストは最もロレックスらしい王道モデルであると同時に、たくさんのバリエーションが存在します。流行に左右されないデザインでありながら、色や柄、素材の組み合わせが非常に豊富でそれぞれに個性があります。

本格的なロレックスを持ちたいと考えているのなら、デイトジャストであなただけの1本を選んでみたはいかがでしょうか。

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