カルティエ『タンクフランセーズ』を徹底調査!サイズやデザイン・人気のモデルや中古・買取相場まで

発売当初から衰えない人気を持つカルティエの『タンクフランセーズ』はなぜそんなにも女性からの支持があるのでしょうか。その理由は女性向けのサイズがあったり、女性に好まれるデザイン、価格などにありました。ここでは、その人気の理由について詳しくご紹介していきます。

『タンクフランセーズ』はカルティエのタンクシリーズの中でも手の届きやすい時計

タンクフランセーズは1996年に発表されたタンクシリーズの1つ

タンクシリーズは、カルティエの中ではアイコン的存在です。

カルティエの創業者であるルイ・フランソワ・カルティエはさまざまな腕時計を生み出し、自身が愛した「ルイ カルティエ」やシンプルで控えめなデザインで定番の「ソロ」。豊富なデザインバリエーションが揃う「アングレース」、18金素材のみで展開するラグジュアリーなシリーズの「アメリカン」、タンクの顔ともいえる「フランセーズ」のシリーズなど多くのアイテムを展開しています。

その中でタンクフランセーズが登場したのは1996年です。カルティエはタンクに都市名に由来するモデルを多く出しており、タンクフランセーズはフランス版のタンクということになります。
タンクフランセーズの人気の高さはカルティエの中では価格が安く、手に入れやすいのと、さまざまなバリエーションがあるため年齢を気にすることなく身につけることができる点が挙げられます。

シンプルでシーンを選ばない腕時計

タンクフランセーズは「ブレスレットウォッチ」というデザインコンセプトに基づいて作られており、ケースがブレスレットの1部としてデザインされています。

基本素材はステンレススチールですが、タンクソロのようなシンプルなモデルやタンクアメリカンのように華やかなモデルに比べると、ホワイトゴールドやイエローゴールドなどさまざまなバリエーションがあるため、幅広い層に受け入れられます。

シンプルなものならビジネスやフォーマルなパーティー、カジュアルな場面にもつけていけるのでシーンを選ばずに身につけられます。

タンクフランセーズのここがポイント!

タンク フランセーズだからできるソロとコンビ

シンプルなソロ

大人っぽくシンプルに見せられるステンレススチールのみが使われているのがソロです。

豪華に見せることができるコンビ

イエロー、ピンク、ホワイトのゴールドはステンレススチールとのコンビモデルが存在します。ソロモデルよりはお値段が高くなりますが、存在感があり腕を豪華にしてくれます。

ベゼル・インデックスにダイヤモンド装飾のあるゴージャスなモデルも

ベゼルやインデックスにダイヤモンドを装飾したゴージャスなモデルもあります。ダイヤモンドが腕を華やかに演出してくれます。しかしその分、価格が高くなることも事実です。

サイズはsm・mm・lmの3種類

女性サイズsm
H25.0mm×W20.0mm
女性用の細身のサイズです。

男女兼用サイズmm
H30.4mm×W25.0mm
少し大きめの腕時計をつけたい女性や細身の時計をつけたい男性にもおすすめのサイズです。

男性サイズlm
H36.5mm×W28.1mm
男性用のがっつりしたサイズです。

カルティエ『タンクフランセーズ』女性に人気のモデル3選

1番人気のステンレスにアイボリー文字盤のシンプルなモデル

1番人気なのがステンレスにアイボリーの文字盤を備えたモデルです。日付表示や秒針がなく、とてもシンプルなデザインです。

ピンクシェルの文字盤の女性らしいモデル

昔から愛されているカルティエのタンク フランセーズ
この文字盤のモデルは、ベルト部分はタンクらしい戦車のキャタピラを模したデザインで力強さを表現しつつ、ピンクシェルの文字盤で女性らしさを感じさせてくれます。
特別な日やパーティーといった場面ではもちろん、オフィスや日常生活でも幅広く使うことができます。

腕元を華やかにしてくれるイエローゴールド×ステンレスのコンビモデル

腕元を華やかにしてくれるイエローゴールド×ステンレスのコンビモデル
イエローゴールドとステンレススチールのコンビネーションモデルはゴージャス感と大人っぽさがあるモデルです。アクセサリーとの相性が抜群で、シルバー系にもゴールド系にもマッチします。また、どんな服装にも合わせやすいのでオフィスやパーティー、オフの日のカジュアルコーデにも幅広く活躍してくれます。

男性に人気のモデルは?

WE110005
WE110005
ピンクゴールド×ステンレススチールのコンビモデルです。ホワイトの文字盤にダイヤモンドが11個使われていて、ブルースティール製の針がついています。男性にピンクゴールド…と思うかもしれませんが、ホワイトがベースの文字盤にブルーの針、ダイヤモンドが11個も並んでいるのが魅力なのかもしれません。

WSTA0005
WSTA0005
ステンレススチールのソロモデルです。こちらはザ・シンプルでホワイトの文字盤にブルースティール製の針が使われています。

オートマコンビ
オートマコンビ
K18のイエローゴールド×ステンレススチールのコンビモデルです。デイト付きのコンビ・ギョーシェ文字盤です。イエローゴールド×ステンレススチールのコンビなので腕を豪華に見せてくれます。

今は売られていない?カルティエ『タンクフランセーズ』限定商品

今は売られていない?カルティエ『タンクフランセーズ』限定商品

シックな印象になる日本限定ミニサイズモデル

ファーストカルティエとしても定番のステンレススチールのソロモデルにダイヤモンドを配したモデルです。シンプル&クールな形に、ダイヤの輝きをさりげなく取り入れています。Tシャツにも旬のワンピースにもこれさえあれば手抜きに見えず甘すぎず、どんな装いにも品の良さとシックな印象を宿してくれます。

クリスマス限定モデル

W51031Q3
W51031Q3
2006年に発売されたクリスマス限定ハッピーバースデーモデルです。ステンレススチールのソロモデルで、シルバー×ピンクの2Cロゴ入りの文字盤です。ステンレススチールのシンプルなモデルではありますが、シルバーとピンクの文字盤が華やかに見せてくれます。2006年は2種類同時発売で話題になりました。

W51030Q3
W51030Q3
2006年クリスマス限定モデルで、タンクフランセーズ生誕10周年を記念して作られた3000本限定モデルです。
こちらもステンレススチールのソロモデルですが、文字盤がラズベリーで2Cロゴ入りになっています。シルバー×ピンクのものより濃い文字盤なのでより豪華に見せてくれます。

W51036Q4
W51036Q4
2007年のクリスマス限定モデルで、カルティエ創業160周年を記念してアジアでは1200本限定で発売されました。18Kのピンクゴールド×ステンレススチールのコンビモデルで、シルバーとピンクで「CARTIER 160 ans」と文字が入った文字盤の時計です。

W5010001
W5010001
2009年のクリスマス限定モデルで、アジアでは1200本限定で発売されました。18Kピンクゴールド×ステンレススチールのコンビモデルで、文字盤はブラックです。ベルトのPGに合わせてローマンインデックスや針の色を揃えてあるおしゃれなモデルです。

アジア限定モデル

W51026Q3
W51026Q3
2003年のアジア限定モデルです。ステンレススチールのソロモデルで、文字盤はブラックです。黒の文字盤に合わせて定番のブルースチール針ではなく、シルバーになっています。シックでおしゃれな腕時計です。

W51035Q3
W51035Q3
2007年にカルティエ160周年記念にアジア限定モデルとして発売されました。文字盤にピンクで「CARTIER160ans」の文字が入っていて、裏蓋には創業年の1847-2007と刻まれています。特別感のあるかわいらしい腕時計です。

カルティエ『タンクフランセーズ』の中古品価格と買取相場

カルティエ『タンクフランセーズ』の中古品価格と買取相場

新品商品は手に入りにくい

最も価格が安いのはステンレスですが、中古品であればコンビモデルの腕時計も安い価格で手に入れることができます。

カルティエは新品と中古品の価格差が大きいブランドなので、中古品にあまり抵抗のない方にはおすすめです。状態のいい中古品だと新品のようなモデルを新品の半額ほどの金額で手に入れられることもあります。

ちなみに1番人気のW51008Q3は、新品を購入すると30万円~40万円します。中古品は20万~30万円程で購入できます。

タンクフランセーズの買取価格

カルティエの腕時計を高く買取してくれるのは主にブランドジュエリーを買取している買取店です。そのため、バッグや財布がメインの買取店で買取してもらうと査定が低い傾向にあります。

カルティエは新品の価格が高いことに加え、ブランド力もあるため中古品でも高い価格で買い取ってもらうことができます。貴金属、ジュエリー、時計といった製品は買取率が高く、状態が良い品なら定価の30%くらいの値が付く可能性もあります。

カルティエの時計の買取の傾向はリーズナブルなモデルも高額で査定されることがあることです。基本的に、他の高級時計ブランドでは値段が高いモデルほど人気も高くなりますが、カルティエの腕時計は女性人気も高いため、比較的手の出しやすい低価格のモデルのほうが人気が高くなります。そのため、買取率もあがるのです。

そして、男性用モデルよりも女性用モデルのほうが買取価格が高くなる傾向があることも、カルティエの腕時計の特徴のひとつです。

アフターダイヤのタンクフランセーズは買取できない

カルティエはアフターダイヤなどが施されたジュエリーや腕時計も多く流通しています。正規品のダイヤ入りを購入した場合も、購入後にダイヤを入れた場合も、買取店によっては買取不可になることがあります。

カルティエの腕時計のアフターケア

カルティエの腕時計のアフターケア

カルティエの腕時計修理を受ける前に

カルティエには国際修理保証があります。しかし、以下の場合は保証の適用から除外されるため修理を受けることができません。

  • 腕時計を投げる、叩く、へこませるなどの不適切な使用や、カルティエのアフターサービス以外の修理店などで修理、加工を行うなど。
  • 腕時計のケースに刻印されている固有の製造番号が削除されていたり、明確に読み取ることができない場合。
  • 保証書を持っていない場合。

これらを確認してから修理に出しましょう。

タンクフランセーズのベルト交換方法や価格・かかる期間

タンクフランセーズはベルトを革ベルトに変更することができます。

料金はストラップの素材、カルティエ製品のモデルのスタイルによって異なります。現行モデルのアリゲータースキンの交換ストラップは、およそ3万円から設定されています。特注によるカラー、販売が終了している古いカルティエモデルのストラップ、特殊なストラップのアタッチメントは、追加の費用がかかる場合があります。

革バンドの特注製作は素材によって変わりますが、リザードは10,000円ほど、クロコは16,000円ほどです。

タンクフランセーズのブレスレットはケースとベルトの接続部分のマイナスネジをゆるめることでピンがフリーになり、外すことができます。ブレスが外れればあとは一般的なバネ棒を使用することで革ベルトを取り付けることがでかます。

交換ストラップは、時計に正しく装着するため、時計職人、または熟練の専門家に取り付けてもらう必要があります。そのため、ショップに持っていくことをおすすめします。

調整には通常2~8週間の時間が必要です。モデル、素材、選択したカラーによって期間が変わります。現行コレクションの標準カラーの交換ストラップは、ほとんどの場合2週間以内、またはブティックにご来店した際にその場で交換が可能です。

タンクフランセーズのコンプリート・電池交換サービス

コンプリートサービス

コンプリートサービスとは、カルティエの時計の動作に関する、総合的な検査を行うサービスです。カルティエでは5年に1度このサービスを受けることをおすすめしています。

カルティエの時計技術者が行うこのサービスには、以下の作業が含まれています。

  • ウォッチの完全な分解
  • ケースとメタルブレスレットの超音波洗浄や各種点検
  • ウォッチの組み立て
  • 損傷している部品(文字盤、ガラス、リューズ、メタルブレスレットなど)の交換

交換が必要な場合には、同意を得たうえで交換作業を行います。これは別途お金が請求されます。

電池交換サービス

電池交換サービスはクォーツ時計の電池交換を行います。カルティエでは3年に1度、このサービスを受けることをおすすめしています。

カルティエの電池交換サービスでは、以下の作業が行われます。

  • ケースを開けての各種点検・電池交換
  • 裏の蓋、パッキンの交換・防水時計の防水試験

あなたにあった腕時計にカルティエ『タンクフランセーズ』を

女性に人気のカルティエの『タンクフランセーズ』。種類も豊富で、ブランドの腕時計にしてはリーズナブルな価格で手に入れることができる、ひとつは持っておきたい腕時計です。がっつりした腕時計よりシンプルな腕時計がしたい、でもどんなスタイルにも栄える腕時計が欲しいという方にぜひおすすめしたい一品です。