有名芸能人にもファンが多いロレックスの「シードゥエラー」。長い歴史の中で多数のモデルが登場し、デザインや機能が進化し続けている高級時計の人気の秘密を追求していきます。また、人気モデルの買取相場を参考にロレックスを高く売る方法をご紹介していきます。
ロレックス『シードゥエラー』とは?
高級時計として誰しもが憧れるロレックス。その中でもロレックスが深海遠征用のツールとして究極の防水機能を備えて開発したのが『シードゥエラー』です。この『シードゥエラー』がどんな時計なのかを徹底追求していきます。
大深度潜水の腕時計として登場
ロレックス「シードゥエラー」は水深4,000フィート(1,200m)までの防水機能があります。ここまでの防水機能を開発できたのも、何十年もの間プロダイバーの協力があってこそ。
深海潜水の先駆者アンリ・ジャーマン・デゥルーズは「ダイビングにおいて、時間は生命に関わる重要な情報のひとつです。性格で堅牢な信頼性の高い時計の装備は、生命を決めるのです。」という言葉を残すほど、ダイバーにとって時計はなくてはならない重要なものとして、ロレックスの腕時計には特に信頼をおいていました。
プロも魅了するハイスペックモデル
シードゥエラーの最大の魅力としてあげられるのは、プロも認める驚異的な防水機能です。水圧がかかるほど密閉性が高まる独自の革新的技術システムを採用することで、更なる高防水を実現します。
またケースも44mm径、18mmという厚さを採用することで、ロレックスならではの迫力のある存在感を出しています。その見た目通り、重量約220gと日常生活に合わせて作られたものと比較すると重く、本格的プロ仕様として作られています。
ダイバーズウォッチならではの高技術が搭載された高級時計
深い海底を浸水する場合、ウェットスーツを着用しその上から時計を着用するのが、ダイバーが時計を装着する際のスタイルです。シードゥエラーはその装着時を想定して、道具を使用せずに装着できるようにデザインされています。7mmの厚さもあるウェットスーツ着用時でも毎回手間がなく、快適に装着することが出来るようになっています。
ダイバーズウォッチ、シードゥエラーとサブマリーナの違い
シードゥエラーと同様に有名なモデルとしてサブマリーナがあります。この2つの違いを端的にいうと、シードゥエラーはサブマリーナより防水性が高く、ダイバーズウォッチとしてこれ以上のものがないと言っていいほど高技術が搭載された高級時計ということです。
この2モデルの性能を比較していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
防水性能
サブマリーナ | 300m |
シードゥエラー | 1220m |
シードゥエラーが誇る防水性はサブマリーナと比較しても4倍以上の深海に潜っても耐えられるようになっています。
ヘリウムガス抜き装置
サブマリーナ | なし |
シードゥエラー | あり |
空気中には窒素が約80%あり、飽和潜水を行うと高圧の窒素が体内に入ることで「窒素酔い」が起こってしまいます。これを防ぐため、居住チャンバー内を酸素とヘリウムガスの混合気体にしますが、これが時計にとってダメージを与える原因になります。
ヘリウムは時計の内部に入り込むくらい非常に小さな分子であり、高圧状態で入り込んだヘリウムは、上昇するにつれて膨張し内側から風防を吹き飛ばすほどの圧力が加わってしまいます。
その現象を防ぐために開発されたのが、このヘリウムガス抜き装置機能です。時計の内側と外側の圧力差がが3~5バールになると自動で開き、ヘリウムガスを抜き風防を守ります。
日付拡大レンズ
サブマリーナ | あり |
シードゥエラー | なし |
ロレックスの多くにはカレンダーにサイクロップレンズが搭載されています。しかしレンズを搭載すると肝心な防水性が低くなり、風防の強度が確保できないためレンズが搭載されていませんでした。しかし、Ref.126600からは再び備えられるようになりました。
この3点がよく言われるサブマリーナとシードゥエラーの違いです。その他にもデザイン上の細やかな違いがあったり、世代によっての違いもあります。
しかし、シードゥエラーは元々「サブマリーナのバージョンモデル」という経緯もあり、外観を大きく変更することがなかったので「外観はサブマリーナだけれども、サブマリーナとは異なるモデル」として面白い存在になりました。
最近では「サブマリーナのバリエーションモデル」という立ち位置からシードゥエラーを脱却させるため、前項でお伝えしたサイズを大きくすることで圧倒的な存在感を出し、差別化をしました。
ロレックス『シードゥエラー』の現行モデルと口コミ
ロレックスファンの方であれば既にご存じでしょうが、2017年に新作モデルが発表されました。それが「シードゥエラーRef.126600」。ファン待望の新型モデルの魅力をここでご紹介していきます。
稀少性の高い赤シード・シードゥエラー Ref.126600
シードゥエラー50周年記念モデルとして発表されたRef.126600。さらにプロダイバーズウォッチとして向上した性能として、約70時間のパワーリザーブを実現した「Cal.3235」を新しく搭載しました。
他にも逆回転防止ベゼルやヘリウム排出バルブ等の防水システムは現状のまま残し、ケースサイズを40mmから43mmへとさらに大型にサイズ変更しました。
そしてこのモデルで一番話題になったのが、通称「赤シード」と呼ばれる初代の伝統を受け継いだ「SEE-DWELLER」の赤文字でのロゴ記載です。初代シードゥエラーのごく一部のみ使われた赤いロゴは非常に希少価値が高く、ロレックスファンであれば誰もが憧れる逸品です。
「正直日付はほとんど見ない派ですが、旧型のちょっと見にくいシンプルな感じより、BLNR同様サイクロップの方がロレックスらしく高級感があって賛成です!」
「装着感は、ディープシーより良い感じです。外観もかっこいいし、赤文字も良い感じです。しばらく赤シードで決まりかなー。」
引用元:価格.com
噂通り完成度が高いです。ブレスは太くなりバランスが非常にいいです。バックルも大きくなりましたね。もう大満足なのでしばらく打ち止めです。
引用元:価格.com
ロレックス『シードゥエラー』の旧モデルと口コミ
ロレックス「シードゥエラー」は発売当時から絶大な人気を博しており、現在に至るまで様々なモデルが登場しています。どのようなモデルが登場していたのか、ここでは旧モデルをご紹介していきます。
シードゥエラー Ref.1665
1971年に誕生した Ref.1665。当時としては610mの防水性は驚異的ということで注目をあびました。ヘリウムガス自動排出バルブを、一般の方でも装着できるモデルとして初めて搭載しました。クロノメーター仕様のムーブメントにCal.1575を搭載し、高い精度を誇っています。革新的な究極のダイバーズウォッチとして一気に有名になったのがこの旧モデルです。
ごく稀に「SER-DWELLER SUBMARINER 2000」と赤い文字で表示された通称「赤シード」が存在します。この相場は通常モデルの2倍以上になり、買取市場でも高く買い取りされています。
以前から探していましたが、トリチウム夜光のダイヤルとしっかりと残ったケースコンディションが気に入り、2度目の購入を決意しました。長く大事に使用していきます。
引用元:Quark
シードゥエラー Ref.16660
シードゥエラーの2代目として1978年から製造が開始され、そのレファレンス番号から通称「トリプルシックス」と呼ばれています。風防の素材が強化プラスチックからサファイアクリスタルに変更。またドーム型からフラット型に変更になったこともプラスして強度を増すことに成功。
プロが使用するダイバーズウォッチとして完成度を高めたことで防水性能が、初代モデルのおよそ2倍の水深1220mまで可能になりました。
この驚異的な防水性機能を高めるとともにヘリウムガス排出バルブも進化します。バルブの直径がRef.1665よりも大きくなり、またフラッシュフィットも一体成形になりました。ベゼルは両方向回転回転式から逆回転防止式に変更しています。
ムーブメントはCal.1575からカレンダーを早送りする機能を搭載したCal.305に変更となることで、実用性と操作性が格段にアップしました。このモデルは現在生産終了品となり、買取市場でも人気の高い逸品です。
綺麗なグラデーションダイヤルとボリューム感に惹かれ、このモデルに決めました。
引用元:Quark
シードゥエラー Ref.16600
シードゥエラーのサードモデルとして1989年に登場してから10年以上製造され、ロングセラーとなったモデルがこのRef.16600です。基本スペックとしては前モデル同様ですが、ムーブメントのみCal.3135に変更されたところが特徴です。
Cal.3135に変更したことで、テンプを支えるブリッジが片方向から両方向になったことで、衝撃に強くなりました。また、マイクロステラスクリューからマイクロステラナットになったことで、精度ととメンテナンス性が向上しました。
当時として驚異的な最新技術が盛り込まれたことで、完璧の域に達したモデルとして注目されましたが、その後発表されたRef.116660により生産終了し、その間際に生産された最終シリアルナンバー「V品番」は希少価値のある逸品としてプレミア価格で取引されています。
堅牢なシードですが5桁のスマートさと程良い大きさで、日常使いに最高です。ガシガシ使わせていただきます。
引用元:Quark
ディープシーRef.116660
2008年、ディープシーRef.16600の後継機種として誕生したモデルです。シードゥエラーが独自で開発したヘリウムガス排出バルブに、5.5mmという存在感ある風防や高性能耐圧リング等の様々な高技術性能を凝縮したことで、水深3900mの耐水圧を可能にしました。
また2018年にバーゼルで新作が発表されたことから生産終了となりました。買取市場でも今後の動向が気になるモデルです。
綺麗なグラデーションダイヤルとボリューム感に惹かれ、このモデルに決めました。
引用元:Quark
シードゥエラー4000 Ref.116600
1960年代にサブマリーナの上級モデルとして新たに登場したモデルですが、2009年から2013年まで一度生産ラインナップから一度外れていた時期がありました。しかし、2014年に「シードゥエラー400」として復活を遂げ話題となったモデルです。
基本スペックはそのままに、ベゼルが耐傷性や耐餓性に優れたセラミック素材が使用され、インデックスと針が大型化、夜光塗料にはクロマライトが採用されたことで、暗所での視認性が格段にアップしました。
サイクロップレンズが無い所や、横にあるヘリウムガスケープバルブなどのSER-DWELLERならではのデザインが好きなので、Ref.116600を選びました。中板が梨地になっている所や、生産期間が短い所もポイントです。
引用元:Quark
なにが違う? シードゥエラーとディープシーの違い
これまでご紹介してきたシードゥエラーですが、モデル数が多数あり、いざ購入しようとした時どれにしようか迷うところです。
ここでは現行モデルでよく似ているシードゥエラーRef.126600とディープシーRef.126660に的を絞って、どのような違いがあるのかを検証していきます。
サイズ感、見た目の違いが大きな特徴?
まずは2つのモデルの基本スペックを整理して比較をしてみましょう。
シードゥエラーRef.126600
ケース | 43mm、オイスタースチール(904L) |
---|---|
ダイアル | 視認性ダイアル、クロマライト夜光(ブルー発光) |
ブレスレット | オイスタースチール、セーフティキャッチ付オイスターロッククラスプ |
ムーブメント | Cal.3235 |
クリスタル | 傷防止サファイア、日付表示部にサイクロップレンズ |
防水性能 | 1220m/4000フィート防水、ヘリウム排出バルブ |
ディープシーRef.126660
ケース | 44mm、オイスタースチール(904L) |
---|---|
ダイアル | ブラックダイアル、クロマライト夜光(ブルー発光) |
ブレスレット | オイスタースチール、セーフティキャッチ付オイスターロッククラスプ |
ムーブメント | Cal.3235 |
クリスタル | ドーム型、厚さ5.5mmの傷防止サファイア |
防水性能 | 3900m/12800フィート防水、ヘリウム排出バルブ |
比較してみるとあまり大きな違いがないように感じますが、ケース径がディープシーの方が1mm大きくなります。クリスタルの形と日付表示部のサイクロップレンズの有無、あとは防水性能の違いです。
ディープシーという深海に特化しているモデルだけあり、シードゥエラーに比べてディープシーの方がガッチリした存在感のあるモデルになります。
ロレックス『シードゥエラー』のモデル別!買取相場
ロレックスシードゥエラーの歴史や各モデルの特徴や、その機能性を知ると気になってくるのが価格でしょうか。ここではモデル別にシードゥエラーの買取相場をご紹介していきます。
廃盤となったシードゥエラーref.116660の買取価格は?
買取相場価格:~950,000円(2018年4月現在)
2008年に登場した圧倒的な防水機能3900mを誇る、現行モデルのシードゥエラーref.116660。製造終了となったことで大変貴重なモデルとなり、買取相場もじわじわと上昇しています。今後の動きとしてどこまで上昇していくのか目が放せません。
シードゥエラー ref.16600の買取価格は?
買取相場価格:~750,000円(2018年4月現在)
1990年に登場したモデルです。防水性は1220m。旧型ですが、サイズ感や使いやすさにおいてはシードゥエラーの中でトップと言われています。
シードゥエラー ref.16600 p番の買取価格は?
買取相場価格:~609,000円(2018年4月現在)
ロレックスシリアルが2000年製造のp番。なかなかお目にかかれない買取市場でもとても人気のある逸品です。
シードゥエラー ref.126600の買取価格は?
買取相場価格:~1,350,000円(2018年4月現在)
2017年バーゼルワールドにて、50周年を記念して登場したモデルです。初代赤シードと現行モデルと一緒に所有したいというロレックスファンもいるほどの人気です。
ロレックスシードゥエラーを高く売るためには
ロレックスのシードゥエラーの買取相場が分かったところで、次は大切にしていたシードゥエラーを高く売るための方法が気になってきますね。どうせ売りに出すのであれば少しでも高く売りたい!というのが本音だと思います。
ここでは、その高く売るための方法をお伝えしていくので、お手元にある「シードゥエラーを売りたい!」とお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
時計専門買取り業者に一括査定を依頼
第一段階としてまず行っていただきたいのが、時計専門買取店への「一括査定」のサービスに申し込みましょう。ご自身で信頼できるお店を探すのもいいですが、自ら実際に何店舗のお店に立ち寄り査定依頼をするのは、とても労力が必要になりますし、時間もかかります。
そこで、WEB査定や実物を郵送して査定を行ってもらう方法で、複数の業者に査定依頼をします。そこから得た複数の見積もりから、実際にどのくらいの金額まで狙えるのか相場が分かるので、とても重要です。
業者オークション会社へ査定依頼
買取店の大半は、一般消費者へ店頭で販売する会社です。中には海外のバイヤー等から買い付けして、国内の販売店に売っている方、つまり「業者オークション」というビジネスを行っている方もいます。
こういったところは「店舗を持たない」「在庫回転率が高い」という強みを持ち、ロレックスはオークションで人気ということもあり、特に力を入れている方も多いです。前者での一括査定でも十分ですが、興味があり時間のある方はロレックス買取応援団として提携しているオークション会社にも相談してみるといいでしょう。
自社でメンテナンス機能があるお店は期待大
売却した時計がそのまま店頭に並ぶということは、通常ありません。磨きやメンテナンスを施した上で、店頭に並ぶことが通例です。そうなると自社でメンテナンス機能があるお店であれば、コストが安く、ひいては買取価格を高く出すことがしやすくなります。
外注でメンテナンスをしていると、その分コストがかかり、買取価格は低くなると想定できます。なので、売却するお店に、メンテナンス機能が備わっているかを確認することが大切になってきます。
進化し続けた高級時計シードゥエラー
元々はその深海に挑むダイバーの命を守るアイテムとして作られ、長い歴史の中で、幾度も深海の極限にまでチャレンジし進化したシードゥエラー。進化していくことに、その機能性の素晴らしさが世界中に浸透し、ダイバーや制作者達の情熱も伝わっていったのでしょう。それがこのロレックスシードゥエラーの人気の衰えない理由なのかもしれません。
シードゥエラーをお持ちでない方であれば、数あるモデルの中でどれにするのか、少しでも参考になれば嬉しい限りです。
購入に至っては、正規店でそれぞれのモデルの希少価値を考慮して新品を購入するのもいいでしょう。また、アンティーク時計の人気が加熱していることもあるので、その流れに乗って味の出た旧モデルを中古で購入するのもまたオシャレですね。まずは実際にシードゥエラーに触れてみて、ご自身のスタイルにあったモデルに出会えるといいですね!
また、既にシードゥエラーをお持ちの方であれば、今お持ちの物をそのまま大切に使用するのか、もしくは売却し気になったモデルに買い換えることも検討してみるのもいいでしょう。
買取を検討されているのではあれば、お客様一人ひとりにあわせた簡単な買取方法をしている「銀座パリス」がお勧めです。業界最大級の買取品目で実績もありますので、ぜひ活用してみてくださいね。