「宝石」「貴石」「半貴石」この言葉の意味を解説することはできますか？余程のジュエリー好きの人でない限り正しく説明できる人は少ないかもしれません。これからそれぞれの違いや種類などをお話ししていくので興味のある方はチェックしてみてくださいね。宝石を売る時のポイントも説明していきます。
“宝石”“貴石”とは
宝石と聞いたらどのようなものが頭に浮かぶでしょうか？ キラキラと光り輝くキレイなジュエリーがきっと浮かびますよね。
では貴石と聞いたら何が浮かびますか？ そもそも貴石というものが何なのかよく分からないという方が大多数ではないかと思います。そこで、これから宝石の定義や貴石の定義、そして半貴石と呼ばれるものの定義を詳しく解説していきます。
宝石の定義
宝石とは、鉱物を加工させたもののことを指します。鉱物は約4,000種類ほど世界中から発見されていますが、宝石に利用されているものはその中からわずか30種類程度と、とても貴重なものであることが分かります。
宝石に加工できる鉱物の条件は、
- 色彩、透明度、光沢、模様などが優れていて美しい
- 傷がつきにくく、丈夫で、美しさを保つ耐久性がある
- 産出量が少なく、入手が困難で、希少価値がある
の3つが挙げられます。
美しいかどうかは主観によるところも大きいので、信じられないような話ですが、ある国では人気があり、とても価値のある宝石として愛されていても、別の国では何の価値も見いだされないただの石として扱われていることもあるのです。
宝石の中で一番重要視される要素は硬度です。一般的には硬度が7以下のものは取り扱いが非常に難しくなります。また、耐久性も大切なポイントで、耐久性が弱いと衝撃によって欠けてしまったり、化学薬品によって変色してしまったりと状態を良く保てなくなってしまうからです。
宝石と一言で言っても、様々なものがあります。カットや研磨以外の人の手が加わっていない宝石は「天然宝石」と呼ばれて、資産価値も大きいです。ただし、高値で売買をするには鑑定書が必要となる場合も多いです。
電磁波や放射線照射で処理をしたブルートパーズや人工的に着色したエメラルドなども、加工されてはいますが、天然宝石の区分に分類されることがあります。しかし、その場合は本当の天然宝石ではないため、資産価値はほとんどないと見なされることもあるようです。
また、天然宝石と同じ成分のものを科学的に作り出した合成宝石もありますが、成分や見た目は同じながらほとんど価値が出ないことが多いです。
いかに天然宝石が貴重なものであるかが分かりますね。
貴石の定義
貴石とは宝石の中でもより財産的な価値が高いと見なされるもののことを指します。先ほど挙げた宝石の条件を高ランクでクリアしているものとなります。どのような宝石が貴石に挙げられるのかというと、ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、エメラルドなどが該当します。
貴石となるかどうかの基準は硬度が大きく関係しています。ダイヤモンドの硬度は10と最も高く、この中では一番硬度の低いエメラルドでも8弱程度と言われているので、硬く丈夫でありつつ、美しい輝きをしている宝石が貴石として認められるのです。
半貴石の定義
では、半貴石はどうなのかというと、硬度が7を下回る宝石のことを指します。水晶やアメジストもキラキラしていてとてもキレイなイメージがありますが硬度が7ということで半貴石に分類されるのです。
このように半貴石だから美しさが劣るということではなく、石の性質によって区分されるだけなので、半貴石だから価値がないというわけではありません。
宝石と貴石半貴石の違い
宝石と貴石、半貴石の違いをもう一度分かりやすく端的におさらいすると、以下のようになります。
| 宝石 | 硬度があり、耐久性にも優れた美しい鉱物 |
|---|---|
| 貴石 | 硬度が7以上の宝石 |
| 半貴石 | 硬度が7以下の宝石 |
つまり、硬さによって区分が変わるだけで、貴石も半貴石も宝石だということです。
半貴石に区分されるものの中にはターコイズやアクアマリンのようにパワーストーンとして身近なアイテムで使われているリーズナブルなものもあります。
一般的には半貴石のほうが貴石よりも採掘量が多いので安価である場合が多いですが、パワーストーン愛好家の中では珍しいと言われているデマントイドガーネットやパライバトルマリンなどは高価な価格で取引されるということもあるので、一概に半貴石のほうが価値がないとは言えないのが現状です。
宝石以外は高く売却できない？
買取店に持ち込んだ際に、色付きのパワーストーンなどはほとんど値段がつかないと言われています。基本的には三大宝石と呼ばれるダイヤ、エメラルド、サファイヤを中心とした買い取りとなり、それ以外の宝石・貴石には値段がほぼ付かないことも少なくないでしょう。
このように半貴石や貴石の中でもなかなか売るのが難しい石も多いということが分かります。三大宝石であっても店頭売買か宅配売買が基本となり、買取には慎重な姿勢を見せているところが多いようです。
宝石を売りたい時はどうするの？
宝石を「なるべく高く買い取ってほしい！」と願うなら、目の前できちんと計量をしてくれて、査定の内訳を教えてくれるお店を選ぶのがおすすめです。
逆に「今だけ買取金額〇〇％アップ！」などとうたっているところに惹かれて買取をお願いするのはあまりおすすめできません。まずは本当にお得に買い取ってくれるのか他店との相場を調べてみるようにしたほうが安心でしょう。
宝石を買い取るときは重さで値段を決めるお店が多いですが『銀座パリス』は重さだけで判断するのではなく、デザインなども加味して価格を決めてくれるので、想像よりも買取金額を多くつけてもらえる場合もあります。
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このようにお店によって買取のルールが異なるので、しっかりと情報を得て少しでも高値で買い取ってもらえるところを見つけていきましょう。
宝石の価値を知ってなるべく高価に買い取ってもらおう
宝石の中でも貴石の方が半貴石よりも高値がつけられることが多いということが分かりました。さらに、まとまった金額を出してもらうにはダイヤ、エメラルド、サファイヤといった三大宝石であることも条件のひとつとなってきます。
宝石の買取には慎重なお店が多く、なかなか高値で買い取ってくれないところも多いですが、どれほどの値段がつけられるのが相場なのかを押さえておけば、安く見積もられてしまったお店で売ってしまい失敗することもなくなります。
なるべく高値で買い取ってもらうためにも、宝石の価値や相場を下調べしておいてからお店に持ち込むようにするのがおすすめです。
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