リユース営業士は買取業に必須?必要性と資格取得方法

最近では、”リユース”という言葉を耳にする機会も増えましたよね。ますます盛り上がってきているリユース市場の中のリユースショップで働きたいと思っていたり、実際に働いていたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのようなリユースに関わる仕事をしている人が取得しておくべき、”リユース営業士”という資格についてご説明します。

リユース営業士とは?

リユース営業士とは?

“リユース営業士”という言葉を聞いたことがあるという方はまだ少ないのではないでしょうか。リユースとは、いらなくなった物を捨てずに販売などをし、他の人に使ってもらうことを指します。

最近では、メルカリやネットオークションを中心に様々な物の取引が手軽にできるので、リユース業界はますます盛り上がっていく見込みがありますよね。

リユース営業士とは、日本リユース業協会によって行われる”リユース検定”を受検し、その合格者に与えられる資格のことです。

日本リユース業協会

リユース市場に関わる仕事に携わる仕事をするなら取得しておきたい、リユース営業士の検定を行っている”日本リユース業協会”とはそもそもどんな協会なのでしょうか。

日本リユース業協会では検定の実施だけでなく、リユース業そのものを認知してもらうための広報活動やPR活動の他、リユース事業者が法令違反をしていないかどうかの監視活動、リユース業に対する課題の解決などその活動内容は多岐に渡ります。

日本リユース業協会はリユース事業発展のためにセミナーや講演会の開催、リユースハンドブックの刊行と販売を始めとして、さらにリユース業界が健全に発展していくような努力を重ねています。

リユース営業士が注目される背景

リユース営業士が注目されるようになった背景としては、物を加工してから再利用するリサイクルだけでなく、形を崩さずに再利用できる”リユース”が流行し始めたことにあります。

リユースはC to Cの取引でも手軽に行うことができるので、消費者がいらなくなったものを販売という形で簡単に処分することが可能であるとともに、売り手はお小遣い稼ぎにもなります。

逆に、買い手は新品でなくても良いから安く欲しい商品を手に入れたかったり、その商品自体が完売していたりする場合にはリユースに頼ることになります。このようにリユース業界が拡大しているからこそ、リユース営業士の資格の需要も増えています。

個人としてではなくビジネスとしてリユース業界に参入するにあたり、リユース営業士の資格を持っていると取引相手の信用度を高めたり、安心感を与えたりすることができます。リユース事業を本業にするならリユース営業士の資格を持っていることをアピールすれば、知識があることの証明もできるでしょう。
 

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リユース営業士の資格は必須?

“リユース営業士”という資格があることを知ると、リユース業界で営業やバイヤーの仕事をする人の全員が資格の取得をしなければいけないというイメージを抱いてしまいますよね。実は、リユース営業士の資格取得は必須ではなく、資格を持たなくてもリユース業界に携わることは可能です。

しかし、リユース営業士の資格を持った社員が在籍しているという会社はそれが売りにもなりますし、新規の顧客獲得につなげたり、お客様からの信頼度を向上させたりすることができます。そういった意味で、リユース営業士の資格は取得が必須でなくても取得しておいたほうが良い資格のひとつだと言えます。
 

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リユース営業士の資格取得方法

リユース営業士の資格取得方法

リユース営業士の資格を取得するためには、リユース検定の公式サイトから申し込みをする必要があります。リユース検定の出題範囲は日本リユース業協会が作成している”リユースハンドブック”からとなるので、リユースハンドブックを購入して完璧に内容を覚えればこの1冊で合格することができます。

そのようなリユース検定を取得するために、それぞれのポイントを確認してみましょう。

リユース営業士検定の目的と概要

リユース営業士検定の目的は、リユースショップで働く人を主として受験・合格をしてもらうことによって、リユース業界に正しい知識を持った人材を増やしていくことです。

リユース業界の役割は売り手と買い手を結びつけるだけでなく、無駄をなくして環境にも配慮することも挙げられます。そして、そのようなリユースに関わる人材として、業務に活かせるような最低限の知識が備わっているかを確認できるのがリユース営業士検定です。

リユースショップで働く方はこの資格に合格したら、自信を持って業務をこなすことができますよね。

資格は誰でも取得できる?

リユース営業士の資格は現在リユース事業に携わっている人だけでなく、今は他の業界で活躍している社会人や学生など、誰でも取得することができます。

したがって、リユース業界で働いている従業員だけでなく、普段からネットオークションなどを使って商品の取引をする人が正しい知識を身につけておくために資格を取得しておくのも無駄にはならないと言えます。

リユース検定の実施期間

リユース営業士検定の会場は全国にあり、同じ日に一斉に試験が行われる訳ではありません。試験のある月は2月、5月、8月、11月の年4回で、この1ヶ月間の間の特定の日に受験をすることになります。

その中でいつが受験日になるのかは会場によって異なります。

申し込みの受付期間は受験月の前月1日からです。受験期間中で受験は1回だけというルールがあるので注意しましょう。

資格取得にかかる費用

資格取得にかかる費用は5,000円+税です。2019年10月からは消費税が10%に上がるため、資格取得にかかる費用は5,500円ということになります。

取得が必須な資格ではないですが、リユース営業士には級がないのでそういったことを踏まえると決して高い金額ではないでしょう。ただし、試験は50問×2点の100点満点で、そのうち90点以上を取らなければ不合格となってしまいます。つまり、受験者は5問しか落とせないことになるので、できるだけ一度の受験で確実に合格するように準備しておきたいですね。

何を学習して検定にのぞむべき?

リユース営業士は誰もが聞き慣れている資格ではなく、何を学習するべきか具体的なイメージが湧かないという受験者の方も多いのではないでしょうか。リユース検定の公式サイトを確認するとわかるように、リユース営業士の試験は大きく分けて5つの問題の中から出題されます。

その5つの内訳とはリユース業の意義から2問、リユースショップを営むための基本事項から14問、リユースショップ営業の実務から27問、取引の信頼性を高める営業、コンプライアンス(法令順守)営業から3問、特定の商品を取り扱う場合の注意から4問となっています。

学習するにはこの内容をしっかりと押さえていかなければいけませんが、市販のテキストではなくリユースハンドブックだけを攻略することが合格への近道です。

合否通知と認定証

試験方式はコンピューター上で実施するCBTなので、試験終了後すぐに合否が判定されて試験結果レポートが配られます。試験合格者には”リユース検定合格証”及び”リユース営業士認定証”が後日送付されることになります。

認定証を受け取る際の注意点は、受験時に登録が必須なOdyssey IDの登録を、試験が終わったからと言って試験後すぐに削除しないことです。認定証の送付前に削除すると、せっかく合格しても認定証がもらえなくなってしまうので、削除したい方は認定証の到着を待ってからにしましょう。

これからリユース営業士として活躍するためには

これからリユース営業士として活躍したいという方は、まずはリユース営業士の資格取得をすることによって、リユース業界の知識を深めていきましょう。リユース業界に転職したい方は、資格欄にリユース営業士の資格も加えると転職活動に有利となるはずです。