家にあるもので指輪をキレイにお手入れする方法+汚れ防止策と保管方法

女性のアクセサリーの代表と言えば、指輪ですね。四六時中身につけているため、指輪のお手入れなしでは汗などで黒ずみやくすみが生じやすくなります。また、素材によっては衝撃を受けやすく、破損の原因にもなるでしょう。大切なアクセサリーだからこそ、末永く使い続けていたいもの。ここでは、種類別にアクセサリーのメンテナンスや保管法をまとめています。ご自分の指輪がどのような素材で、どのようなお手入れが必要なのかを把握しておきましょう。

素材別のお手入れ方法

素材別のお手入れ方法

指輪がいつまでも美しく輝き続けるためには、金属の質に合わせたお手入れが重要です。指輪に使われる金属はなんらかの化学反応を起こしやすいものです。例えば、指輪をつけたまま温泉に入ったら、指輪が真っ黒になってしまった、という経験をおもちの方もいることでしょう。

純度によっては、傷つきやすくもろいケースもあります。お持ちの指輪をいつまでも心地よく身に着けるためにも、素材に合わせたお手入れを心掛けてください。

シルバー

シルバーの最大の難点と言えば、硫黄に反応しやすく、黒ずみが生じやすくなることです。うっかり、硫黄成分の強い温泉にシルバーの指輪をつけたまま入って真っ黒になってしまったという人は少なくありませんね。また、温泉以外にも硫黄成分は空気中にもある程度は含まれていて、月日が経つとくすんでしまう、というパターンもあるでしょう。

化粧品などの成分にも硫黄が含まれているため、化粧品や薬品などを扱った後には必ず手を洗ったり、拭き取ったりすることが大切です。

お手入れ方法

軽い汚れの場合ならば、使用後にアクセサリー用のクロスで拭きます。メガネ用のクロスを代用しても良いでしょう。また、クロスは数枚使いまわせると良いですね。100円ショプなどでも購入できるため、日々のお手入れ用として数枚確保しておきましょう。

このとき注意したいのが、指輪に何らかのパーツがついている場合です。力を入れすぎてパーツが破損しないように意識してください。

また、汚れがひどい時にはスペシャルケアが必須になります。

  • 重曹につけおきする方法
    重曹を入れた水に指輪をつけおきしておくと、汚れがフット浮き上がって、汚れが落ちやすくなります。重曹は食用としても用いられる事が多いため、指輪のケアとしても安心して使用できます。
  • 歯磨き粉を使う方法
    研磨剤入りの歯磨き粉を使って、軽く擦ると汚れが落ちやすくなるでしょう。
  • 牛乳を使う方法
    ガーゼなどに牛乳を染み込ませたもので汚れた指輪を拭き取ると、乳糖成分が働きかけて汚れを除去します。

いずれのスペシャルケアも、パーツ部分にダメージを与えないようにすることが大切です。

保管方法

シルバーの指輪は、少しの摩擦や衝撃でも傷つきやすいため、アクセサリー箱などへ一緒に入れないようにしましょう。

保管におすすめなのが、ジッパー付き小袋です。100円ショプなどで簡単に購入できるため、常備しておきましょう。また、酸化防止のため、入浴剤などが入った浴槽に指輪をつけないようにしたり、日焼け止めクリームなどをつけないようにしたりしたいものです。
 

ゴールド

ゴールドはシルバーと比較すると、硫黄などの化学物質にも反応しにくく酸化しづらいため、黒ずみも生じにくいです。そのため、指輪のお手入れも簡単と思われがちです。ですが、金純度の高い24Kに関しては、ほかの金に関しては金の純度が高いため、柔らかいのが特徴です。そのため、硬度が弱く傷つきやすいのです。

一方で、18Kや10Kなどは不純成分(銀成分)の比率が24Kよりも高いため、硬度が高く、外部刺激を受けにくいと言っても良いでしょう。

このように、ゴールドの指輪と言っても、種類によってお手入れの仕方を変える必要があるのです。ここでは、ゴールドの種別ごとにケア方法や保管方法についてまとめています。

10K

10Kはゴールドの指輪の中で一番に金の含有量が低く、他の成分も配合されていて硬めの素材です。そのため、一見ケアも簡単に思えてしまいます。しかし、金以外の含有成分が化学反応を起こしてしまうこともあるため、シルバーの指輪と同じように、硫黄の強い温泉や入浴剤などは避けましょう。

お手入れ方法としては、台所用の中性洗剤をぬるま湯に溶かし、その中に指輪をつけおきしておきます。そのあと、軽くクロスで拭き取るだけで汚れは確実に落ちるでしょう。ちなみに、ピンクゴールドも10Kと同じケア方法で対応できます。

18K

18Kの指輪は、4分の1が銀や銅などの成分で構成されています。したがって、純金に近い24Kよりも硬くて傷がつきにくいと言えるでしょう。しかし、衝撃や摩擦の度合いによっては、18Kでも絶対に傷つかないとは言いきれません。柔らかいクロスで優しく拭き取るという点は、どのゴールド製品のケアにも共通です。

また、汚れが目立つようなときは、ぬるま湯に中性洗剤を少量入れ、数分ひたすことで汚れが浮きやすくなります。頑固な汚れには、小回りの効く子供用歯ブラシなどで汚れをかき出すように除去しましょう。最後に乾いたクロスで拭き取ります。

24K

24Kの指輪はゴールドの中でも最も金の含有量が高いです。そのため、とても柔らかく、繊細な質感となっています。摩擦や衝撃で傷がつきやすくなるため、お手入れ時も、より丁寧に扱うことが大切です。柔らかいタオルの上で、丁寧にクロスで拭いていきます。間違っても、何も敷かないテーブルの上で扱うことはしないでください。
 

プラチナ

プラチナは他の貴金属と比較しても、化学反応が起きにくい特性をもっています。変質や酸化の心配はほとんどないため、とても扱いやすい貴金属と言えるでしょう。柔らかいクロスでさっと拭き取るだけのケアで十分です。

注意したいのは、指輪についている宝石などの扱いです。いくらお手入れが楽なプラチナでも、違う貴金属や材質の違う石がついていれば特別なケアが必要になります。石や貴金属に合わせたセルフケアや専門ケアを試みましょう。
 

ステンレス

水に強くて錆びにくい性質を持つステンレス製の指輪。硬さがあり、傷もつきにくい優等生貴金属です。ステンレス製の指輪をつけて海や温泉などに行っても変色の心配がないのは最大のメリットですね。

そんなステンレス製の指輪も、ずっと付けっ放しではさすがに汚れが付着するでしょう。汚れが気になる場合は、研磨剤の配合されていないタイプのシリコンクロスで拭きましょう。

チタン

チタンの指輪は、貴金属の中でも耐食性の良い素材でできています。しかし、チタン自体は皮脂などの汚れを寄せ付けやすい性質があります。そのように考えると、まめに水洗いしたり、クロスで拭いたりする必要があります。また、ひどい汚れが付着した場合、チタンの指輪を超音波洗浄機を使ってクリーンにしたり、専門店への依頼も考慮しましょう。

パラジウム

パラジウムは、低コストでプラチナ級のツヤを堪能できる美しい貴金属です。軽量で着け心地がよいため、結婚指輪としても人気です。

パラジウムのメリットは、何と言ってもお手入れのしやすさでしょう。ジュエリー用のクロスで乾拭きするだけで十分に効果が期待できます。汚れがひどいときは、ジュエリー用の専用クリーナーを使用しましょう。
 

宝石つきの指輪の取り扱いには要注意!

宝石つきの指輪の取り扱いには要注意!

指輪の素材に合わせたデイリーケアはとても大切です。しかし、注意しなければならない指輪もあります。それは、指輪パーツに宝石や貴石を使用している場合です。指輪パーツによっては、ここでご紹介したお手入れ方法との相性が悪いケースがあります。

ご自分の指輪パーツに宝石や貴石が使用されているのではあれば、その美しさを失わせることのないように、指輪ケアの専門家にお任せすることをおすすめします。

指輪の汚れ防止策と保管方法

指輪の汚れ防止策と保管方法

指輪の汚れ防止策と保管方法の基本は以下のようになります。これらは、どのような素材の指輪にも共通していることなので、今日からでも実践してきいきましょう。

汚れ防止策

人体に直接触れるものが、指輪をはじめとしたアクセサリーです。人の汗や脂による汚れにいち早く対処できるかどうかで、指輪の輝きに差が出るでしょう。

拭き取る

就寝前などは、指輪を外してクロスで優しく拭き取りましょう。指輪のケアは、「拭き取る」が基本になります。

つけ置きする

汚れが蓄積してしまうと、クロスで拭いただけでは、綺麗になりません。もし、汚れがなかなか除去できないときは、薄めた中性洗剤の水溶液に浸すというケアに発展させましょう。
※中性洗剤との相性が悪いパーツもあります。ですから、あらかじめご自分の指輪パーツはどのような成分がNGであるのかを確認しておくとよいでしょう。

シーンによって取り外しを行う

  • 温泉、海やプールなど
  • 食器洗い時
  • 激しい運動時
  • 湿度の高い場所
  • 寒暖の激しい場所

このようなシーンのときには、あらかじめ指輪を取り外しておくことが望ましいです。

保管方法

指輪を保管するときは、指輪の素材の特性ををよく考えて保管場所やタイミングを考えましょう。

日光を避けた場所に保管

貴金属は日光に当たり続けることで、変色を起こしやすくなります。直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。

個々に保管

貴金属は、ぶつかり合うことで傷がつきやすくなります。特に純度の高いゴールドなどは、軽い摩擦だけでも傷がついたり、破損したりするでしょう。他のアクセサリー類と一緒に混合させて保管するのではなく、小さめの袋や容器に入れて保管することが望ましいです。

化粧品などと一緒に保管しない

化粧品の成分中には、貴金属を変色させたり、酸化させたりする成分が配合されている場合があります。このような化粧品成分と貴金属が化学反応を起こさないように化粧品との保管は避けましょう。

安定した湿度で保管

貴金属は温度変化や湿度により変形を起こすことがあります。保管場所は温度と湿度が安定している部屋や引き出しの中などがオススメです。

賢い指輪のお手入れ方法が指輪の劣化を防ぐ!

「大切な指輪をいつまでも綺麗に身につけていたい…」そんな思いを抱いている女性は多いでしょう。指輪は大切な彼や配偶者からのプレゼントや記念品として最も思い入れのあるアクセサリーですね。

そんな指輪の素材も、シルバー、ゴールド、プラチナ以外の貴金属も普及され、お手入れ方法にも違いがあります。いつまでも大切な指輪を劣化させないためにも、デイリーケアや専門ケアなどを上手く取り入れてくださいね。