長持ちの秘訣!素材別にブランド財布のお手入れ方法を紹介します

財布は毎日使うものであることから、使用頻度が高く劣化が早まりやすいと言われています。手で直接持つため皮脂がつきやすかったり、雨や水に濡れやすかったりすることも、劣化の原因として挙げられます。

しかし、汚れや日焼けが「味」になるヴィンテージものの財布を除き、購入したときの同じきれいな状態をキープしたいと考える人は多いものです。

今回は、財布のお手入れ方法について素材ごとに解説します。適切な方法や道具でお手入れをしていけば、ブランド財布の寿命を伸ばすことが可能です。本記事を参考に、財布のお手入れを学んでいきましょう。

【革製】財布のお手入れ方法

財布の定番素材でもある革製財布は、使い込むほどに持ち主の手に馴染み、徐々に風合いが変わっていく魅力があります。しかし、革は湿気・水分や極度の乾燥に弱いという特徴もあるため、日頃のケアが欠かせません。正しい方法でお手入れしていきましょう。

革財布の手入れの基本はブラッシングとクリーム

革財布のお手入れの基本は、ブラッシングとクリームを使った方法です。

ブラッシングは、財布表面に付着した細かなホコリや砂粒を落とす効果があります。馬毛ブラシなど毛がやわらかいブラシを使いますが、コストを下げたい場合は、やわらかい布で乾拭きする手もあります。ブラッシングは週に1、2回は行いましょう。

クリームは、乾燥に弱い革財布を保湿する役割を果たします。ほとんどクリームを塗らないまま使い続けると、乾燥が原因でひび割れしてしまうことがあるため、見た目の劣化を防ぐためには定期的なお手入れは欠かせません。

革とクリームには相性があります。使用の際は、一度目立たない部分にごく少量つけて様子を見てからお手入れをした方が安全です。

クリームを使って手入れをするときは、まずブラシで汚れやほこりを落とします。それから、
やわらかい布などにつけてクリームを薄く均一に伸ばし、風通しの良い場所で乾かしてから、仕上げで乾拭きするだけで完了です。

クリームを使ったお手入れは、月に1回程度の周期で行いましょう。

水濡れした場合はしっかりと乾燥をさせる

革の水濡れを放置すると見た目の劣化にもつながるほか、独特の異臭が出るので、早急な対処が必要です。水に濡れたままカバンなどにいれっぱなしでそのまま数日経ってしまうと、シミ・カビが発生する可能性が高くなります。

万が一水濡れしてしまった場合、しっかり乾燥させる必要があります。軽度の雨染みであれば、早めに乾燥させておくことでほとんど劣化がわからない状態にできるでしょう。

財布を開いた状態で風通しの良い場所に置き、ときおり向きを変えながら保管するだけで、十分乾燥させることができます。湿気でシミ・カビを発生させないよう、ケアを怠らないことがポイントです。

ただし、早く乾燥させたいからといってドライヤーの風に当てたり、ストーブの熱や直射日光に当て続けたりするのは避けましょう。一気に乾燥が進むことで、今度は乾燥のし過ぎでひび割れしやすい状態になり、温度差による縮みも生じてしまいます。

【ナイロン製】財布のお手入れ方法

ナイロン製財布は軽くて丈夫であり、加工・裁縫しやすくデザイン性を高くできることからさまざまなブランドで重宝されています。撥水・耐水性にも優れているため、水や洗剤を使ったお手入れができることもメリットです。

素材に合ったお手入れ方法やポイントは、下記の通りです。

表面についた汚れは歯ブラシで落とす

ナイロン製品は水濡れに強いため、中性洗剤を使ってケアすることが可能です。

また、擦りに強いため、汚れ・ホコリなどを落としたいときは歯ブラシなど毛が少し硬めのブラシを使っても問題ありません。強く擦りすぎると傷がつくので、撫でるようにしてケアすることが大事です。

歯ブラシ以上にやわらかいブラシを使ってしまうと、汚れを十分に落とせません。また、中性洗剤を使って洗うときに上質なブラシを選ぶと、ブラシの毛自体にダメージを与えてしまい、道具にかかるコストが膨らんでしまいます。

ナイロンのお手入れは、まず歯ブラシの先やタオルなどに中性洗剤を少量含ませ、優しく拭きとるように汚れを落としていくと、皮脂や砂ぼこりの汚れも綺麗にとれるので試してみてください。

最初は少し薄めの中性洗剤からはじめ、色落ちや痛みがないか確認しながら進めていくのがポイントです。

頑固な汚れがついているときはつけ置きする

コーヒーのシミなど、頑固な汚れがついている場合、つけ置きによる丸洗いができることもナイロンの強みです。洗面器程度の小さな器を用意し、たっぷりの水を用意してつけ置きしてみると汚れが落ちやすくなります。

ただし、ナイロンは熱に弱いため、熱湯でつけ置きしないよう注意してください。お湯を使うときは40℃以下のぬるま湯にするのがポイントです。また、長時間のつけ置きは色落ちするリスクも考えられるので、つけ置き時間は30分程度に留め、外出中や就寝中のつけ置きは避けましょう。

適度な温度のお湯でのつけ置きは、色落ちやダメージを防ぐための手法ですので、ぜひ参考にしてみてください。

【布製】財布のお手入れ方法

最後に、布製財布のお手入れ方法を解説します。布は洗剤を使って思い切ったお手入れができることが強みですが、布製ゆえの注意点もあります。

いつまでもきれいな状態を保つためにも、布の特徴を知り、最小限のダメージに抑えてお手入れしていくことが大切です。

手垢や黒ずみを中性洗剤で除去する

布財布は汚れを吸着しやすく、汗・皮脂・雨などの水汚れ・砂ぼこりなどの土汚れがつきやすいとされています。特別な加工が施されていなければ、中性洗剤を使ったお手入れができるため、定期的に洗浄して汚れを蓄積しないよう意識しましょう。

軽い汚れであれば、中性洗剤をしみ込ませたやわらかい布で、ポンポンと表面を叩くように洗っていくだけで十分です。ゴシゴシ擦ってしまうと毛羽立ちや破れの原因になるため控えましょう。

頑固な汚れの場合は中性洗剤を財布に直接しみ込ませ、布で叩きながら洗剤成分をふき取ります。洗剤が残ると変色などが起こるため、財布にしみ込ませる場合はしっかりと取り除いてください。

中性洗剤は販売されている濃度をそのまま使用せず、水で1:1程度の割合になるまで薄めてから使用することもポイントです。原液での塗布を避けるだけで必要以上の色落ちを防ぎやすくなるため、中性洗剤を使用する場合は試してみてください。

防水スプレーでガードする

布財布は水を吸収しやすいため、カビ・染みが起きやすい特徴もあります。事前に防水スプレーを使ってガードし、水分を弾けるようにしておきましょう。

使用する防水スプレーは、布製品用ではなく革製品用のものがおすすめです。使うときは財布から30cm以上離し、スプレーの成分で財布がひたひたにならないよう注意します。

至近距離・長時間・高頻度で防水スプレーを使うと却って染みの原因となるため、季節にもよりますが平均して月に1回程度の実施が理想です。

まとめ

財布のお手入れ方法は、革財布・ナイロン財布・布財布など、使用されている素材ごとに異なります。革財布は水に弱い・ナイロン財布は熱に弱い・布財布は汚れに弱い、という特徴を押さえておけば、ダメージを増幅させてしまうようなお手入れを避けられます。

使わないブランド財布・長く使って買い換えたいブランド財布などがご自宅にある方は、お気軽に「銀座パリス」へご相談ください。

一見汚れがあるように見える財布でも、お手入れやクリーニング次第では綺麗な状態に蘇ることがあります。なるべく綺麗な状態で使い続け、売却の際には高く売れるよう、本記事で紹介した内容を参考にしてみてください。