クロコダイル革の特徴や種類・強度!本物と偽物の見分け方と手入れ法もご紹介

クロコダイル革というと、ベルトやバッグを思い浮かべる方が多いでしょう。革製品が好きな方の中には、いろいろな種類の革を集めている方もいるのではないでしょうか。革によって表情や手触り、特徴が異なります。では、クロコダイルの革はどのような特徴があるのでしょうか。

クロコダイル革とは その特徴と強度

クロコダイル革とは その特徴と強度

クロコダイル革の大きな特徴は、身体の場所によって柄の模様が異なることです。大きめの四角い部分や丸い形をしているものなど、同じ種類の革でも少しずつ異なります。こうしたことから、世界に一つしかない自分だけのものとして、クロコダイル革を好む人がいます。

クロコダイル革の製品を作るときは、部位により模様が異なるので、製品によって柄をバランスよく配置する工夫が必要です。

クロコダイル革で一番贅沢なお腹の部分を使用して製品を作ることを「センター取り」と言いますが、センター取りを上手に行うことがよいクロコダイル革製品を作る基本です。例えば、長財布の場合は財布を広げた時にどのような柄になるのか、左右対称に裁断するなどの工夫が大切になるのです。

また、クロコダイルの強度は牛革や馬革と比べると10倍以上の耐久性があります。そのため、普段のお手入れを欠かさなければ長期間使用が可能です。しかし、クロコダイルには水濡れに弱い特性があります。雨の日に持ち歩くのは注意が必要です。

また、財布をお尻のポケットに入れる人も多いと思いますが、身体に密着すると汗を吸うことがあるだけでなく、お尻に入れると型崩れすることがあります。クロコダイル革の特性を知ることで長く使用することが可能です。

ワニ革4種類とは

ワニ革4種類とは

ワニ革はクロコダイル革をはじめ、4種類あります。この種類を知ることはクロコダイル革を見極める上で大事です。

クロコダイル

ワニ革の中で最も高級なクロコダイル革は、「革の宝石」といわれています。その特徴は立体感のある凹凸で、「竹腑」と呼ばれる四角模様や「丸腑」と呼ばれる丸模様の独特なウロコ模様は大変美しいものです。他のワニ革と比べると高級感が感じられる雰囲気を持ち、有名ブランドもクロコダイル革を使った製品を扱っています。

アリゲーター

クロコダイルとよく似ているアリゲーターですが、クロコダイルの高級度には及ばず種類は全く違います。アリゲーターはミシシッピーワニとも呼ばれていて、比較的安価で取引されています。

クロコダイルとアリゲーターを見分けるポイントは、「穿孔」という小さい穴です。この穿孔はクロコダイルにはあるのですが、アリゲーターにはありません。ただ、アリゲーターの顎の部分には穿孔があったり、加工の過程で見づらくなることがあるので判断が難しいところです。

カイマンワニ

比較的安く手に入るカイマンワニもクロコダイルとは全然違うワニの種類です。その特徴は、お腹の革表面がゴツゴツしているところです。竹腑や丸腑の中には石のようなものが見て取れます。クロコダイルと比べると、高級感があるというよりは野性的な雰囲気を持っているアリゲーターは、バイカー用品などに使用されることが多いです。

ワイルドな雰囲気を持つアリゲーターは、供給過多になっているのでリーズナブルで手に入ります。ワニ製品を持ちたいがクロコダイルのような高級品には手が出ないという人におすすめです。

型押し

この型押しとは、ワニ革ではなく牛革にクロコダイルの模様をつけた革のことです。これはもはやワニ革ではなく、人工的にクロコダイルの模様をつけてコストを下げ、非常に安く売られています。

本物のワニ革とは見た目も触り心地も全く違います。本物と違う点は「型押しは模様にばらつきがない。均一的な模様」「クロコダイルのうろこには穿孔がある」ことです。もしもどうしても見分けがつかなかったら、表記を確認してみましょう。

クロコダイル革の種類と特徴

スモールクロコダイル

クロコダイル革にはいくつかの種類があります。その一つがスモールクロコダイルで、これはワニ革の中でも最高級品とされます。

長方形の細かい鱗が美しく揃っているのが特徴で、お腹の顎から肛門にかけ鱗の横列は約31~35列程あります。エルメスのバーキンやケリーなどの高級バックなどに使用されることが多いのがこのスモールクロコダイルです。英式学名を「ポロサス」といいます。

ラージクロコダイル

ラージクロコダイルは、日本で一番古くから使用されているクロコダイル革です。鱗の大きさはスモールクロコダイルに比べると大きいのが特徴です。鱗の数は横列で約24~32列です。高級さはスモールクロコダイルには劣りますが、ラージクロコダイルも市場では高額で取引されています。

ナイルクロコダイル

ナイルクロコダイルは、スモールクロコダイルやラージクロコダイルと同じように高級品の商品に使用されます。鱗の形は丸みが有る長方形で、大きさはスモールクロコダイルとラージクロコダイルの中間程です。

シャムワニ

シャムワニの革は人気がある革のひとつです。横腹の鱗は丸みがある形をしています。100%タイで養殖されているワニの革です。

昔は1つの池の中で数匹のワニを飼育していたので、ワニ同士が傷つけあってしまうので革が低品質でしたが、現在は1つの池に1匹のワニを飼育しているので、品質が向上したのも人気の理由のひとつです。

本物のクロコダイル革の見分け方

クロコダイルは高級革として市場に出回っていますが、中にはクロコダイルとしてとても安い値段で売られているものがあります。残念ながら、高級ブランドのコピー品も多数流通しているのが現状です。そのため、本物のクロコダイル革の商品を手に入れるためには偽物との違いを知っておく必要があります。

重要なのは、革を選ぶ時に「クロコダイル革」と表記されているものを選ぶことです。アリゲーターやカイマンワニもワニ革に間違いはないのですが、クロコダイルと比べると価値が下がります。また、型押しはワニ革の模様をプリントしたものなので、ワニ革ではありません。

本物のクロコダイルを見極めるためには、「クロコダイル革」と記載されていて、スモールクロコダイル・ラージクロコダイル・ナイルクロコダイルの使用が記載されていると本物の可能性が高まります。

クロコダイルを見分けるポイント

穿孔の有無

クロコダイルの革の表面には穿孔があります。穿孔とは小さな穴のようなものですが、カイマンワニやアリゲーターにはこの穿孔がありません。この穿孔は、色付けされたものだと分かりやすいのですが、塗料の重ね塗りやツヤ出し加工をすると分かりにくくなることがありますので注意しましょう。

手に馴染む手触り

ワニ革と聞くとゴツゴツした硬い革をイメージする人が多いでしょうが、実はクロコダイル革は手に馴染むような柔らかさを持った革です。しかし、カイマンワニは革の表面がゴツゴツしています。その違いでクロコダイル革なのかどうか区別しやすいので、触ることができるなら実際に触って感触を確かめるといいでしょう。

鱗模様が均一ではない

クロコダイルの身体の鱗はすべて同じ形ではありません。身体の部位によって大きな四角い形だったり、丸模様だったりするのが自然のクロコダイルの模様です。その一方、ワニ革ではない型押しの場合は、不自然に同じ形の鱗模様が並びます。本物のクロコダイル革は模様が均一ではないということを覚えておくといいでしょう。

表記を確認する

見た目で判断するのが難しい場合は、タグなどの素材表記を確認するといいでしょう。クロコダイル革であれば本物、カイマンワニやアリゲーターと記載されているのはクロコダイルよりも品質が落ちるものです。また、製品の素材は何の革なのかを直接店員さんに聞いてもいいでしょう。

クロコダイル革のお手入れ方法

クロコダイル革のお手入れ方法

クロコダイルに関わらず、革製品を長持ちさせるためには普段のお手入れと革を休ませることが大切です。

お手入れ方法ですが、普段のお手入れは柔らかい布で優しく乾拭きします。もしも汚れがついてしまったら早めに取り除きましょう。クロコダイル革は水に弱いので、雨に濡れないように気を遣う必要があります。もし濡れてしまった場合は早めに水を拭き取り、自然乾燥させましょう。以下に財布のお手入れ方法を詳しくご紹介します。

  1. 表面の汚れや水分(手についた汗などが革についていることがあるため)を柔らかい布で乾拭きします。
  2. 財布の紙幣スペースに白い紙や不織布を入れて形を整えます。
  3. 財布を布袋に入れて直射日光が当たらない風通しの良い場所で保管します。

この3つのことを行うと、カビ・変色・型崩れを防ぎ財布を長持ちさせることができます。クロコダイル革は熱に弱いので、水に濡れたときなどはドライヤーで熱を当てて乾かすのはやめましょう。

また、保管場所は直射日光が当たらないところに置くようにしましょう。また、2のときに紙幣のスペースに入れる紙は、新聞紙などのインクを使った紙だと財布にインクが滲んでしまうため、何も印刷がされていない紙にしましょう。

そして、クロコダイル革はお手入れのときにクリームやクリーナーを使うと、クリームが色落ちの原因になる場合があります。そのため、クロコダイル革のお手入れにはクリームやクリーナーは避けた方がいいでしょう。

クロコダイル革の製品を使ってみませんか

革製品は使えば使うほど、味が出てくるとよくいいますが、クロコダイル革もそのとおりです。手触りが柔らかく、滑らかなクロコダイル革は使う人によって表情が変わってきます。しっかりお手入れしていれば長持ちする革です。お手入れしていくうちに段々愛着が湧いてくるのも革製品の楽しいところです。

強度が高いクロコダイル革は一生使える革として人気があります。購入したお店でクリーニングや修理をしてくれるか確認してみましょう。壊れても修理に出せば充分長期間使用が可能な革がクロコダイル革です。財布やバッグを新調する機会があったらぜひクロコダイルの革を選んでみてはいかがでしょうか。