ブランド品が値上がりする理由は?値上がり中のブランド品を紹介

ブランド品は同様の商品であっても購入するタイミングによって、価格が大きく異なる場合があります。ブランド品をお得に購入したり高く売却したりするためには、価格変動が起こる理由を知ることが大切です。

今回はブランド品が値上がりする理由と、今売るべき価格高騰中のアイテムを紹介します。

ブランド品が値上がりする理由

ブランド品が値上がりする理由は、複数挙げられます。価格が高騰した理由次第で、ほかのブランドやアイテムでも同様の値上がりが起こる場合もあります。

ここでは、ブランド品が値上がりする主な6つの理由を解説します。

原材料の価格高騰

ひとつ目の値上がり理由は、原材料の価格高騰です。ハイクラスを中心に多くのブランドでは原材料に高級レザーを使用しています。近年はさまざまな理由で高騰している高級レザーの価格が商品価格にも反映されています。

たとえば食の欧米化にともなう高品質のレザー(革)不足や、買い占めによる在庫不足が価格に影響しています。

世界各地で食文化の欧米化が進み、低品質なレザーが多く出回るようになりました。品質の良いレザーを高級ブランドが買い占め、在庫の流通先が限られたことで現在の価格高騰が引き起こされています。

情勢や経済状況

ふたつ目の理由は、世界情勢や経済状況の影響です。近年では、新型コロナウイルス感染拡大やロシアによるウクライナ侵攻が挙げられます。

新型コロナウイルスの感染拡大で主要都市のロックダウンが起こりました。高級ブランドの店舗も休業せざるを得ず、減収を抑えるために多くの企業で打ち出された策が商品の値上げです。

また、ウクライナ侵攻にともない、欧米の多くがロシアに対する輸出入の制限を行っています。ロシアは世界的なダイヤモンドの生産地です。経済制裁によるダイヤモンドの輸入量の減少が高級ブランドをはじめとする宝飾品業界へ大きな影響を与えています。

円安

3つ目の理由は円安です。円の価値が下がって海外の輸入ブランド品が値上がりしますが、海外へ輸出するものは高く売れます。

円安にともなう値上げの例に、ルイヴィトンが挙げられます。2021年にルイヴィトンは4度も値上げを実施しているのです。

生産コストの上昇

4つ目の理由は生産にかかるコストの上昇です。原材料の高騰に加えて、人件費もブランド品の値上がりに大きく影響しています。

従来はコストの安い国や地域で原材料の購入や商品の生産を行っていましたが、近年は各国で人件費が上がっています。生産における各段階での原材料や人件費の高騰で、ブランド品そのものの価格も値上がりしています。

価格改定

5つ目の理由は、各ブランドの価格改定です。前述のとおり世界情勢や原材料高騰など、さまざまな要素が仕入価格や流通コストに影響し、多くのブランドが2022年にも価格改定を行いました。

以下の表は、2022年に価格改定を行った一部ブランドの例です。

ブランド名 値上げ幅(実施時期)
ルイヴィトン 約10〜25%(2022年5月)
ロエベ 約11%(2022年5月)
カルティエ 約8~10%(2022年7月)
ブルガリ 約4%(2022年9月)
シャネル 約9%(2022年9月)

カルティエ、ブルガリ、シャネルは、2022年中に2度の価格改定を行っています。定価が上がれば市場価格も上がります。

一方で買取価格も上昇傾向となるため、手持ちのアイテムを売却したい方はチャンスです。

需要の増加

6つ目の理由は、需要の増加による価格高騰です。供給量に対して需要が増加すると、商品価格は値上がりします。

生産が終了して入手困難となった中古品は、需要が高いものほど価格も比例して高くなります。生産終了していなくとも、品薄状態のものは値上がりする傾向です。

たとえばロレックスやヴィンテージシャネルなどは流通量も限られており、人気も高く高騰しやすいアイテムです。

値上げが続いているブランドは?

ブランドの中でも、とくに値上がり傾向にあるのがルイヴィトン、シャネル、エルメス、ロレックス、ブライトリング、ディオールです。各ブランドで買取価格のアップが期待できるシリーズやアイテムを紹介します。

ルイヴィトン

ルイヴィトンは2021年に2回価格改定を行っており、今後も定価や買取価格のアップが予測されるブランドです。とくに注目すべきアイテムとして、次の4つが挙げられます。

・ネヴァーフルMM
・スピーディ25 バンドリエール
・アルマBB
・カプシーヌMINI

たとえばネヴァーフルMMは2007年の発売当時、定価およそ80,000円でした。2021年の価格改定時には194,700円、2022年7月の時点で245,300円にまで値上がりしています。

2021年では204,600円で販売されていたスピーディ25 バンドリエールも2022年11月時点で226,600円に価格改定されました。

2021年時点で195,800円であったアルマBBも2022年2月には212,300円となり、2022年11月現在では最も安価なモデルで218,900円です。

シャネル

シャネルで値上がり傾向にあるのは、「ヴィンテージシャネル」と呼ばれる製品です。ヴィンテージシャネルは1980~2000年ごろに製造された、20年以上経過しているものを指します。周囲と被りにくいことからセレブを中心に人気が再燃したアイテムです。

需要が高まった結果、ヴィンテージシャネルの販売価格も値上がりを見せています。少し前のアイテムを手放したいと思っている方にとっては、買取に出す絶好のチャンスです。

新品のシャネルも、人気アイテムを中心に値上がりが起こっています。たとえば585,200円で販売されていたクラシックスモールハンドバッグが、2021年9月には960,300円へ価格改定され、2022年11月現在は1,280,400円にまで値上がりしました。

シャネルのヴィンテージバッグについて、人気を集めている理由や高く売るポイントをこちらのページで詳しく解説しています。

エルメス

エルメスのバッグも値上がり傾向を見せています。とくに顕著なのが、ブランドを代表する以下の人気シリーズです。

・バーキン
・ケリーバック

エルメスは前年度よりも40%近い増収の一方で、株式売却費も含まれていることから、「収益があるから価格維持」できるとは限りません。バーキンやケリーバックは、どちらも5%程度の値上がりとなっています。

ただし、バーキンは値上がりし続けています。中古品の価値や需要も高く、リセールバリューを考えると、どのタイミングで購入・買取しても損をしにくいメリットがあります。

ロレックス

ロレックスの中でも、顕著な値上がり推移を見せているのがスポーツモデルです。以下の2点は今後もプレミア価格が予想されます。

・コスモグラフデイトナ
・GMTマスタⅡ

どちらも2022年に価格改定が行われており、コスモグラフデイトナは1,457,500円から1,609,300円へ、GMTマスタⅡは864,000円から918,000円へ値上がりしました。ほかにもエクスプローラー1をはじめ、多くのアイテムが100,000円前後の値上げとなっています。

ブライトリング

ブライトリングは、中古品需要が安定しており、急激な高騰や下落がない状態が続いています。

一方で、新品のアイテムは2022年に価格改定が行われ、以下の3つは若干の値上がりを見せました。

・ナビタイマー
・スーパーオーシャン
・アベンジャー

ナビタイマーで1,001,000円から1,023,000円へ、スーパーオーシャンで467,500円から478,500円へと、数千円から約20,000円の価格改定です。アベンジャーも668,800円から682,000円へと、14,000円の値上がりとなりました。

ディオール

ディオールも2021年・2022年と2年連続で価格改定を行ったブランドです。値上げ幅はアイテムごとに大きく異なり、3~20%程度でした。

とくに値上がりが見られる人気アイテムは次の4つです。

・レディディオール
・ボビー
・レディ ディ ライト
・30モンテーニュ

レディディオールはミディアムハンドバッグで693,000円だったものが770,000円と10%を超える値上がりとなっています。ボビーも同等の値上がり幅で、462,000円のミディアムが2022年現在は520,000円です。

レディ ディ ライトや30モンテーニュも、73,000円~93,000円程度値上がりしています。バッグよりも財布の方が価格改定の幅が大きいものの、レディ ディ ライトや30モンテーニュのように18%程度の値上がりとなったバッグも少なくありません。

また、ディオールといえばコスメアイテムのほうを思い浮かべる方も多いでしょう。ファッションアイテムに加えて、コスメ関連も値上がり中です。

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2022年10月時点で、円安や価格改定によって多くのブランド品が値上がり、売値も上昇しています。売りたいブランド品がある方は、高額査定が期待できる今のうちに買取を検討してはいかがでしょうか。

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まとめ

原材料高騰や世界情勢の変化、一部アイテムの人気上昇などによりブランド品が値上がり傾向にあります。円安による影響も加わっているため、新たに購入する方は注意が必要です。

一方で買取に出したいと考えている方にとっては、追い風となる場合もあります。紹介した人気シリーズやアイテムをお持ちの方は、ぜひ銀座パリスにご相談ください。