エナメルバッグのお手入れに防水スプレーはNG!ベタつきやカビが生えたときの対処法

エナメルバッグを持っている方は普段からお手入れはしていますか?実はエナメルバッグはこまめに手入れをしないとベタついたりヒビが入ってしまうことがあります。エナメルバッグを長く使うためには正しいお手入れ方法を知り、実践することが大切です。今回はエナメルバッグの正しいお手入れ方法を解説いたします。

エナメル製品のトラブル

エナメル製品のトラブル

エナメル製品のトラブルとは?

エナメルは皮の中で一番と言っていいほど、トラブルが起きやすい素材と言われています。エナメルの特徴は美しい光沢や艶です。しかし、エナメルは保管方法を誤ると、変色やべたつき、色移りなどのトラブルが起こりやすいのです。

白いエナメルバッグが黄ばんでしまうことはよくあるトラブルで、原因はエナメル膜の劣化だとされています。エナメル膜は元々透明ですが、湿気や経年劣化で透明だった膜が黄ばんで、その結果、バッグ自体が黄ばんでしまうのです。

日本は高温多湿なので、エナメルバッグは日本の気候には合いません。ブランドバッグの多くは海外で作られていて、日本の気候に合わせて作られたものではないため、このようなトラブルが起きやすいのです。

エナメルバッグの手入れは専用クリーナーが大活躍!

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ベタベタになった場合

エナメルバッグをしまいこんでいて、久しぶりに出したらバッグの表面がベタベタになっていたということはありませんか?

なぜこのようになってしまうのかというと、エナメル表面のウレタン樹脂が湿気や暑さなどで痛み、溶けてしまっているからです。溶け方がそれほどひどくない場合は、エナメル専用のクリームやクリーナーで磨くことでベタベタを取り除くことができます。しかし、痛みがひどい場合はベタベタを取り除くことはできません。

エナメル クリーナー ヴィオラ

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カビが生えた場合

エナメルバッグにもカビが生えることがあります。表面が曇ってしまい、白い点々がついていたらカビでしょう。カビを見つけたら、エナメル専用のクリーナーでしっかり拭いて取り除きましょう。カビ菌はとてもしつこいので、布を何度も替えて拭くことが大事です。カビを取り除いたら風通しの良い場所で陰干ししましょう。

ゴミや埃がついた場合

エナメルバッグは使ったらすぐにお手入れしないと指紋や埃が取れなくなってしまうことがあります。エナメルの特徴は艶と光沢なので、汚れがついていると台無しになってしまいます。汚れを無理に取ろうとすると表面の樹脂を傷つけてしまいますので、専用のクリーナーで取り除くようにしましょう。

黄ばんだ場合

白や淡い色のエナメルバッグは経年劣化や素材の酸化、湿気などが原因で黄ばんでしまうことがあります。黄ばみの原因は、他にも防虫剤、紫外線の影響もあります。エナメルバッグの黄ばみは専用のクリーナーで拭くと少しはよくなりますが、新品同様に戻ることはありません。

エナメルバッグの補修と保管方法

エナメルバッグの補修と保管方法

エナメルバッグは補修できる?

エナメルバッグは表面をウレタン樹脂で覆っています。そのため、ひどい傷やひび割れの場合は補修できません。

しかし、小さな傷や剥がれの場合は、バッグと同じ色のマニュキュアなどを塗ることで目立たなくすることはできます。エナメル用のものではありませんが、革用のレザーマニキュアが市販されていて、塗ると光沢が出るものなので、エナメルバッグの傷に使えます。

エナメルバッグの保管方法

エナメルバッグの保管方法は難しく、暑さや熱に弱いエナメル素材は温度が高いと表面の素材が溶けてきてしまいます。そうなると表面がベタベタになってきます。

また、反対に温度も湿度も低い場所で保管していると、表面がひび割れてボロボロになってしまいます。もしも、乾燥によってひび割れが起きてしまったら、残念ながら補修することができません。そのため、エナメルバッグの保管場所は、温度と湿度が高すぎず低すぎない場所にしないとなりません。

また、保管するときに湿気や虫からバッグを守る目的で、防虫剤や除湿剤を入れる方がいると思いますが、エナメルの素材はこれらと一緒に保管すると、表面が変色したり劣化することがあります。

他に気をつけることは、エナメルバッグを他の革製品や紙、ビニールなどと一緒にくっつけて保管しないようにすることです。触れ合ったまま保管していると、こびりついたり、色移りの原因になってしまいます。そうならないように、通気性の良い不織布などでできた袋に入れて保管するといいでしょう。

そして、時々エナメルバッグを取り出して状態を確認することも大切です。

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エナメルバッグの定期的な手入れ方法

エナメルバッグの定期的な手入れ方法

エナメルバッグを長く使うためには日頃のお手入れが重要です。使ったら毎回手入れすることできれいに使うことができます。

使った日は、毛の短い布やブラシで表面の汚れを落とします。そして、エナメル専用のクリームやローションをつけてバッグを磨き、乾いてから保管してください。エナメルバッグを使用しないときでも、この手入れを1ヶ月に1回ほど行うことで、汚れをつきにくくし、ひび割れや変色を防ぐことができ、エナメルの特徴である光沢を保つことができます。

注意したいのは、エナメルバッグには「エナメル専門のもの」を使用することです。革のバッグ用のクリームはたくさん売っていますが、エナメル以外の革用のものを使うと、エナメルの表面の樹脂コーティングが剥がれてしまうことがあります。そして、表面の光沢が失われてしまうこともあるため注意が必要です。

また、革製品に使用できる防水スプレーはシミの原因になってしまうため、エナメルバッグには使用しないようにしましょう。エナメルバッグは水に強いと思われがちですが、水で濡れたままにしておくとひび割れの原因になってしまうのです。

最近、エナメルバッグのお手入れに使えるムースタイプのものが市販されています。乾いた布にムースをつけてエナメルバッグの表面を丁寧に拭き、乾かしてから乾いた布でもう一度拭くことで、汚れを取り除くだけでなく光沢や艶を維持できます。

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正しい手入れ方法を知ってエナメルバッグを長く使おう!

エナメルは汚れがつきにくい革だと勘違いされやすいのですが、そうではありません。よく見ると、表面に小さな穴があって汚れがその中に入り込んでしまうと取り除くことができなくなってしまいます。もしも、汚れがひどく専用クリームなどで取り除けなかった場合は、一度エナメルを剥がしてもう一度エナメル加工をしなければなりません。

そうならないように、使ったらすぐ手入れをして正しい保管方法でエナメルバッグを保管することが長く使うためには重要です。正しい手入れ方法と保管方法をして、エナメルバッグを長く使いましょう。