ダイヤモンドはカットで決まる!4つの種類と5つのグレードの違い

ダイヤモンドというと女性の憧れでもありますよね。ダイヤモンドにも多くの種類があり、グレードによって輝きも様々です。今回はダイヤボンドに大切な4つのポイントやカットの種類、グレードの違いなどをご紹介します。

ダイヤモンドの4C

ダイヤモンドの4C
ダイヤモンドの価値は4Cで決まると言われています。この4Cとはカラット、カラー、カット、クラリティのことで、ダイヤモンドの品質を評価する基準のことです。今回はその中でも「カット」に注目して詳しく説明していきます。

ダイヤモンドの輝きはカットで決まる

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ダイヤモンドの持つ光と輝きは、カットにより最大限引き出されるというものです。では、その輝きを決める要素をご紹介します。

ダイヤモンドの輝きを決める4つの要素

ブリリアンス

ブリリアンス(Brilliance)はダイヤモンドを正面から見た時、内部と外部のファセット(カット面)から反射されて見える、白い光のことです。一般的には、ブリリアンスが高ければ高いほど明るくなり、グレードは高くなります。

ファイアー(Fire)

ダイヤモンドに差し込んだ白色の光が、ダイヤモンドの内部で屈折反射を繰り返し分散された、虹色のことをいいます。ライトの下でダイヤモンドを動かすと、赤や青、オレンジ、黄色のきらめきを確認することができます。ダイヤモンドは光の分散度、屈折率が非常に高くバランスの取れたファイアーが特徴です。

シンティレーション(Scintillation)

シンティレーションは、ダイヤモンドを動かした時のきらめき、光のフラッシュ、模様の組み合わせのことです。シンティレーションは、ダイヤモンド、照明、観察者とどれか一つでも動いた時、ファセットからきらめき、閃光が生れます。

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パターン(Pattern)

パターンとは、ダイヤモンドの明暗面コントラストのことであり、相対的なサイズ、カット面の配置、ダイヤモンドの内部と外部の反射から生まれます。

ダイヤモンドはこの4つの要素の総和というよりも、全体が重要です。ダイヤモンドのファセットの寸法や角度がお互いにどのように関係するかということなのです。

ダイヤモンドのカットの種類

ブリリアントカット

ブリリアントカットは、1919年に宝石職人であるマルセル・トルコフスキーが発明されて以来、最も人気のあるカット形式です。ダイヤモンドの持つ、美しい輝きを最大限に引き出すとができ、宝石の美しさを楽しみたい人にはおすすめです。

ラウンドブリリアントカット

 
ダイヤモンドの中でも最も人気が高く、オーソドックスなカットです。一般的な婚約指輪に見られる形状も、このカットで58面体になります。光の反射や屈折率などダイヤモンドの光学効果を最も効率よく生み出せるのは、このラウンドブリリアントカットのみです。

オーバルブリリアントカット

楕円形のブリリアントカットであり、ラウンドブリリアントカットと同じような輝きを放ちます。非常に美しいカットデザインであり、女性らしい柔らかい雰囲気を演出してくれます。縦横の比率によっても大きく印象が変わるので、自分の目で見て輝きを確かめてみてください。

マーキースブリリアントカット

両端がシャープな葉の形をしており、船をイメージさせる形のカットです。別名「水雷形」ともいい、他のカットに比べると大きく見えます。指輪に使用することで、指をスマートに見せることができます。

ファンシーカット

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ブリリアントカット以外は、ファンシーカットといいます。ブリリアントカットのようなカットグレードの評価基準はなく、ブリリアントカットよりも安くなる場合があります。

ハートシェイプカット

可愛らしいハート型のカット方法です。女性に根強い人気があるもので、絶対数も少ないことから高額になりやすいダイヤモンドです。ハート型にするため、トップに凹みを作るのに贅沢にダイヤモンドをカットするため、とても贅沢なダイヤモンドともいわれます。また、ファッション性も高く、若い女性からの支持も高いデザインです。

エメラルドカット

長方形の形に、四方の角に面が施されたカット方法です。そのためカット面が少なく、中の内包物も肉眼でよく見ることができます。ダイヤモンドは綺麗なものが多く、金額も高額になりやすいという特徴があります。

ペアシェイプカット

別名「ディアドロップ」と呼ばれ、涙のしずくにも似ていると言われます。ネックレスだと首元を美しく引き立ててくれますし、指輪にすると指を長く美しく見せる効果もあります。

プリンセスカット

プリンセスカットは1970年以降に登場したもので、比較的新しいカット方法です。複雑な形状でありつつも、厚みのある正方形をしており、強い輝きを放ちます。女性らしい可愛らしさ、気品ある美しさを持つカットですが、エッジが欠けやすいといった点もあり、取り扱いには注意が必要です。

カボションカット

カボションカットとは、宝石を半球形に磨くカット方法で、切子面はありません。このカッティング方法はツヤや形、色などダイヤモンドの美しさを活かすためのものであり、ムーンストーンやオパールなど半透明な石によく使用されます。比較的安価なものが多いので、指輪のデザインにも幅広く使用できるという点も魅力です。

ダイヤモンドのカットにおけるグレードの違い

EXCELLENT(エクセレント)

カットグレード(カットの総合評価)がエクセレント評価であり、ダイヤモンドを美しく輝かせるために光学的にも非常に優れています。後ほどご紹介する、3EX H&CやH&C EXとも変わらないと呼ばれるグレードです。

VERY GOOD(ベリーグッド)

エクセレントに次ぎ、カットグレードが理想に近いダイヤモンドを指します。光を十分に取り込んだ輝きは、エクセレントにも劣らない輝きです。

GOOD(グッド)

内部にまで取り込まれた光の多くを反射するグレードのダイヤモンドです。標準的なプロポーションであり、多くのジュエリーにも使用されています。カラット、透明度、色など予算内で満足のいくダイヤモンドを選ぶことができます。

FAIR(フェイアー)

フェイアーは、わずかな欠点のあるプロポーションのことです。全体的な輝きの暗さ、角度などあらゆる面で少しの欠点があるダイヤモンドのことをいいます。

POOR(プアー)

プアーは欠点のあるプロポーションのことです。ダイヤモンドの深さ、クラウン角度、パビリオン角度など多くが原因となり、明るさが劣ります。

5つのグレード以外のカットのランク

3EX H&C : トリプルエクセレント ハートアンドキューピッド

カットグレード(カットの総合評価)、シンメトリー(対称性)、ポリッシュ(研磨状態)と3つの要素が全てエクセレント評価を得て、ハート&キューピッドのパターン認定のものです。最高格付けグレードのものです。購入の際には、「EX:エクセレント」のカテゴリーから選ぶことができ、カットグレード、シンメトリー、ポリッシュが全てEXCELLENTであることを確認してください。

H&C EX : ハートアンドキューピッド エクセレント

カットグレード(カットの総合評価)がエクセレント評価であり、シンメトリー(対称性)、ポリッシュ(研磨状態)のどちらか、もしくは療法がベリーグッド評価のものをいい、ハート&キューピッドのパターン認定のものです。

ダイヤモンドのカットは目で見て輝きを確認しよう

ダイヤモンドは実際に目で見てみることで、輝きを改めて確認することができます。鑑定書(ダイヤモンドグレーディングレポート)もありますが、やはり目で見ることで美しさを感じることができ、同じグレードでも、多少異なる部分があります。じっくり観察することで、自分好みの輝きを見つけることができますよ。