エルメスのケリーはバーキンと同様に人気の商品です。買取に出す場合、どういったところが査定に影響するでしょうか?査定のポイントや買取業者の選び方などご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
エルメスの代表作「ケリー」
ファッションブランドのエルメスは、上質な皮革製品が人気の有名老舗ブランドです。多くの女性の憧れブランドと言っても過言ではないですよね。そのエルメスの代表作の一つが「ケリーバッグ」です。
ケリーバッグって?
エルメスのケリーバッグは台形型のフォルムをしたハンドバッグです。かぶせ蓋になっていて、その蓋に錠が付いているのが特徴です。ケリーバッグは当初、「サック・ア・クロア」という商品名で売られていました。
1955年にモナコ王妃であるグレース・ケリーが、パパラッチから妊娠中のお腹を隠す際に持っていたバッグを使ったことで有名になりました。そして1956年にモナコ公国の許可を得て、「サック・ア・クロア」から現在の「ケリーバッグ」と名称を変更しました。
今では「ケリーバッグ」は「バーキン」と並ぶエルメスの代表作として支持されています。バーキンと同様に新品が入手しにくいブランド品とされています。ケリーは全ての作業が手作業で行なわれているため、生産数自体も少なくなっています。
さらに新しく入荷しても販売数が少ないため、一部の優良顧客やVIP顧客などに優先的に案内されるようになっています。そのため、一般顧客がエルメスの正規店で購入することはとても難しく、中古品でも定価以上の値段がついて販売されていることもあるほどです。
ケリーの種類
ケリーにはサイズ展開によって5種類があります。
- ケリー25:幅25
- ケリー28:幅28
- ケリー32:幅32
- ケリー35:幅35
- ケリー40:幅40
小型のハンドバッグからトートバッグのような大容量のサイズまで展開されています。素材も牛革や山羊革、爬虫類、布、オーストリッチなど様々なタイプがあります。
ケリーバッグ以外のケリー関連商品
ケリーバッグ以外にも、ケリーの名がついている関連商品があります。
ショルダーケリー
ショルダーバッグとしてデザインされたショルダーケリーは、ケリーバッグよりも横長で、手持ち部分も肩に掛けられるように長くなっています。現在ではほとんど製造されておらず希少ですが、そこまで人気は高くはないようです。
ミニケリーシリーズ
ケリーにはケリー20やケリー15、タイニーケリーなど、ケリー25よりも小さなサイズのミニケリーシリーズもあります。製造数はとても少なく、サイズが小さいものほど希少価値が高くなっているようです。
ケリーアド
ケリーのデザインをベースにしたリュックサックです。通常のケリーに比べて縦長のシルエットになっています。
ケリースポーツ
縦長シルエットのショルダーバッグになっています。名前にスポーツと入っていますが、カジュアルではなく高級感のある上品な印象を与えるデザインです。
ケリードール
定番のケリーバッグの形をしていますが、金具を鼻に見立て、フラップ部分に目と眉毛、本体部分に口があしらわれたデザインで、さらに手足までついてマスコットのようなバッグです。ミレニアム記念として2000年に限定販売された商品で、エルメスファンにとってはどうしても手に入れたい一品といわれています。
ケリーウォレット
ケリーをモチーフにしたデザインの財布で、エルメスの財布の中でも人気の商品です。生産数は少ないですが、現在でも製造販売されています。
ケリーの査定ポイント
エルメスのケリーを買い取ってもらう場合、どういったところが査定に影響するのでしょうか。ケリーの査定ポイントについてご紹介します。
箱や保存袋も影響?付属品の有無
ケリーは付属品の有無によっても査定の金額に影響を与えます。ケリーの付属品には、箱、保存袋、カデナ、クロシェット、レインカバー、ストラップなどがあり、これらが無いことでいくらか減額されてしまうこともあります。
この中でも、特に査定に大きく影響するのがストラップです。普段使う場合にはストラップをはずして使用される方も多いですが、買取に出す場合には、ストラップがないと査定金額が10万~30万ほど減額されてしまうこともあります。
さらに、ストラップ単体だけでも買い取ってくれる業者もあるほどです。ケリーを買い取ってもらうことを考えるなら、付属品、特にストラップは保存しておくようにしましょう。
製造年は新しい方が良い?
ケリーは、古いものでも状態が良ければ買い取ってもらえることもありますが、新しい方が高く買い取ってもらうことができます。その年のモデルのケリーであれば、定価以上の金額がつく場合もあるほどです。
ケリーは金具部分の作りで旧型か新型かを判別できます。ケリー自体に大幅なモデルチェンジはありませんが、金具部分はデザインが変更されています。ケリーの製造年を調べるには、金具の裏側をチェックしましょう。金具の裏側部分には製造年を示すアルファベットが刻印されているので、それによって製造年をチェックすることができます。
縫い方も関係している?
ケリーには同一素材、同一カラーのものでも「内縫い」「外縫い」の2タイプがあります。「内縫い」は縫い目が内側にきているので、外側からは見えないようになっていて、「外縫い」は縫い目が外側にあるので、外側から縫い目が見えるようになっています。定価のときは値段に差はありませんが、買取では「外縫い」の方が高くなる傾向にあるとされています。
実際に買い取ってもらうには?
実際にケリーを買い取ってもらう際、他にどういった点に注意したら良いのでしょうか?
買取業者の選び方
買取業者によって、査定による提示金額が異なってきます。ケリーの買取販売に力を入れているのか、実店舗か店舗を持たない宅配買取専門店かなども査定金額が変動します。高額なケリーであればあるほど、業者の違いによる査定金額の差は大きくなり、10万円ほどの差が出る場合もあります。
ケリーを買い取ってもらうなら、ケリーの買取に力を入れている業者を選ぶようにしましょう。
買取には主に、店頭買取、宅配買取、出張買取の3つの方法があります。大手の買取業者によっては、全て対応してくれるところもありますし、宅配買取専門や出張買取専門などの業者もあります。ケリーのような高額な商品の買取であれば、出張買取がおすすめです。
出張買取は、安めのブランドの場合は対応していない業者もありますが、エルメスのケリーであれば対応してくれる業者がほとんどです。業者によっては即日対応もしてくれるので、その場で査定買取をしてスムーズに現金買取をすることが可能です。自宅に来てくれるので、持ち運びや移動もなくとても便利です。
ケリーの買取価格の相場は?
ケリーの中で人気が高いのが「ケリー32」です。ケリー32は一番使い勝手の良いサイズのため、買取市場においても需要が高いとされています。サイズ、カラー、素材、「内縫い」か「外縫い」などによって買取金額が異なるので、一概にケリーの買取価格の相場がいくらかということは難しいです。
しかし、買取業者によっては過去の買取実績を公表しているところもあるので、これから買い取りを予定しているものと近い買取実績を見て、ある程度の金額を見積もることも可能です。中古品であれば状態によって価格は変動するため、高く見積もるなど過度に期待することのないように気を付けましょう。
新品での買取の場合、モノトーン系であれば120万円前後、カラーであれば100万円前後の相場ともいわれています。中古品であればこれよりも下回ることがほとんどです。
また、ケリーには通常の革以外に、特殊素材を使用した商品があります。特殊素材の中でもクロコダイル(ポロサス、アリゲーター、ニロティカス)、オーストリッチ、リザードを使用したケリーは希少価値が高く、定価も高いため、買取金額も100万円を超えることもあります。
流行りによっても価格が変動
エルメスの商品は色と素材の種類が豊富にあるのが特徴です。そのため、ケリーもさまざまな色と素材で展開されています。買取金額は流行によって変動することがあります。今流行している色や素材であれば通常よりも高価買取となることもありますが、流行が過ぎ去ってしまうと買取金額が数十万円も下がってしまうことがあるので、注意が必要です。
黒などのモノトーン系の色であれば需要は常に安定しているので、価格が大きく変動することは少ないといえます。
また、トリヨンクレマンス、トゴ、スイフト、エプソンの革は近年多く使われていて、高値がつきやすい傾向にある素材とされています。
ケリーを少しでも高額で買い取ってもらおう
ケリーはエルメスの中でもバーキンと並ぶ人気商品の一つで、一般顧客が購入するには難しい商品のため、買取でも高額が期待できます。
5つのサイズ展開だけでなく、関連商品も多くあります。ケリーを買い取ってもらう場合、付属品の有無は査定に大きく影響するため、付属品も保存しておくようにしましょう。製造年は金具部分で確認することができ、新しいものの方が買取金額も高くなります。
色や素材、流行なども査定金額に影響してきますが、色であれば黒などのモノトーン系、希少価値の高い素材や近年よく使われている革であれば需要も高く、高値がつく傾向にあるとされています。また、ケリーのような高額な商品は出張買取が安心です。
業者によっても査定金額は変動するため、ケリーの買取に力を入れている業者を選ぶようにしましょう。少しでも高額に買い取りをしてもらえるよう、ぜひ参考にしてみてください。