ブランドバッグは、長期間使用しても劣化しづらいようしっかりした作りになっていることが多く、購入から日が経っていても高い値がつくこともあるでしょう。
しかし、保管の方法・場所・扱い方次第では劣化を早め、せっかくのブランドバッグが台無しになってしまうことも少なくありません。
今回は、どのような保管方法をするとブランドバッグが劣化しやすいか解説します。劣化を防ぐための保管方法も紹介するため、長く愛用したい方や手放すときになるべく高く買い取ってほしい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ブランドバッグで起きやすい劣化の症状
ブランドバッグは上質な素材が使われており、多くは革素材やエナメル素材が使用されています。上質な素材はデリケートなため、雑な管理では劣化が起こりやすいという特徴があります。
下記に該当する劣化が起きていると買取価格が下がりやすく、ブランドバッグとしての価値を下げることになりかねないため、注意が必要です。
変色・色あせ
バッグは日常的に使用するアイテムであるため、変色・色あせが起きやすいとされています。特に紫外線はバッグの染料を分解してしまうので、変色・色あせが起きやすいです。なるべく直射日光に当てるのは控えた方が良いでしょう。
また、雨に濡れて変色してしまったり、繰り返し触って手の皮脂がついたままになって変色したりすることも多いです。保管時に取っ手が本体に当たるときも同様です。ショルダーストラップでも、擦れによるダメージの多い部分が変色するケースはあります。
革製品は使い込むほどに色艶が増すため、エイジングの過程を楽しむ要素があります。一方で、買取においては発売当時のような状態の方が好まれるので、高額での買取を望む際にはマイナスポイントとなるので、正しく保管するようにしましょう。
湿気の影響によるカビや革剥がれ
ジメジメした場所で保管し続けることによってカビの発生や革剥がれが起こる可能性があります。特に防水加工されていない革のブランドバッグは変色も併発することがあるため、注意しておきましょう。
保管場所に問題がなくとも、雨に濡らされたまま放置してしまうと、カビが発生したり革剥がれが起きたりすることも少なくありません。
革の状態が悪くなると、せっかくのブランド価値を下げることになりかねません。手触りがベタついて使用感に大きなマイナスとなることも多いため、湿気対策はしっかり行いましょう。
長期保管によるシワ・型崩れ
何も入っていない状態のまま長期保管すると、革にシワが寄ったり型崩れしたりします。
革は重さが加わると繊維が伸びる性質をもっており、この性質が型崩れの原因とされています。さらに、一度伸びた繊維を直すのは難しく、直そうにも元どおりにはならないこともあるようです。
店頭に並んでいる新品のバッグに丸めた紙が入っているのは、ただ形を美しく見せるためだけでなくバッグの状態をキレイに保つための対策でもあります。
ブランドバッグを保管する際にやってはいけないこと
前述したようなブランドバッグの劣化が起きるときは、「やってはいけない保管法」をしていることが多いです。下記で具体例を紹介するので、参考にしてみてください。
もし当てはまるような保管をしている場合、今すぐ他の保管方法に切り替えることをおすすめします。
保存袋に入れての保管
ブランドバッグを購入すると専用の保存袋がついてくることが多いですが、長期にわたって保存袋に入れておくのはおすすめしません。
保存袋はあくまでも輸送時や梱包時にバッグを傷つけてしまうことを防ぐ目的のアイテムであり、長期保存に向けたものではありません。長く保存袋に入れたままにすると、空気中の水分を吸収してカビや革剥がれの原因となってしまいます。
基本的にブランドバッグと湿気の相性は悪いと考え、湿気がこもらない保管法を意識してみるのがおすすめです。
ドアノブやフックに吊るしての保管
ドアノブ・フック・バッグハンガー・パイプハンガーなどは、床から浮かせて保存でき、スペースを省けるため便利ではありますが、取っ手やストラップが伸びたり傷んだりする原因となります。
また、パイプハンガーなどを窓付近に置いている場合、取っ手部分が伸びるだけでなく、日焼けや変色を起こす可能性が高いです。
ブランドバッグを保管する際にすべきこと
最後に、ブランドバッグの適切な保管法を解説します。買ったときと変わらない美しい姿を長期間キープできれば、使うときも売るときも価値のあるものとなるでしょう。
下記を参考に、保管法を見直してみることをおすすめします。
使用するバッグをローテーションさせる
靴や服と同じように、バッグも毎日使っていると劣化が早くなります。そのため、使用頻度を下げるためにいくつかのバッグでローテーションさせます。
例えば、雨が続く梅雨時に毎日同じバッグを使っているとなかなか乾く暇がなく、湿気をこもらせる原因となってしまいます。夏の暑い日も同じく、直射日光による紫外線のダメージが蓄積しやすくなります。
また、ローテーションすることにより、荷物を出し入れする機会が増えます。荷物を入れた状態で放置していると、荷物の形で変形してしまうので、一日使用した後は中身をすべて出すのが理想的とされています。
荷物を出すことで内部を乾燥させられるので、湿気対策にもなります。バッグにもお休みの日が必要だと意識して、1〜2日置きに使うなど工夫していきましょう。
保管前にクリーニングを行う
汚れ・ホコリ・皮脂・水分などがついたまま保管すると、当然劣化が早くなってしまいます。そのため、保管前にはブラシやレザークリーナ、乾いた布を使って汚れを落としておくだけで物持ちが良くなります。
汚れがひどいときには洗剤で洗う方法もあります。ただし、レザーのなかには水洗いしない方が良いものがあることと、素材に合わない洗剤を使うと却って劣化を早めることになりかねない点には注意が必要です。
大切なブランドバッグであればバッグ専門のクリーニング業者を頼るなど、無理なクリーニングをしないようにしましょう。
中にものを詰めて保管する
しばらくバッグを使わないときは紙を丸めて詰めておくなど、形をキープすることが大切です。型崩れやシワを防ぐ効果があり、「底が広いバッグなのに自立しない」「見た目がシワシワになって安っぽく見える」などのトラブルを防げます。
新聞紙など吸湿効果のあるものを詰めておけば、湿気やカビ対策としても有効です。ただし、新聞紙はインクがつきやすく、バッグが着色する原因になるおそれがあります。白い布や不織布などで包んでから詰めておけば着色を防ぐことができるため、一手間加えた対策がおすすめです。
すのこなどで湿気対策をする
クローゼットや押し入れで保管する場合、ブランドバッグの下にすのこを敷くなど湿気対策をしておきましょう。湿気は下に溜まりやすく、床に直接置いて保管すると接触部分にカビが生えてしまう可能性が高いです。
床だけでなく壁と接している場合も同様のことが言えるため、壁から離して置くことをおすすめします。桐や檜などの木材を使ったすのこは吸湿効果も高く、ブランドバッグ保管に最適です。
まとめ
ブランドバッグを長くきれいな状態でキープするには、変色・色あせ・カビ・革剥がれ・シワ・型崩れなどの劣化を防ぐことが大切です。「保存袋に入れている」「ドアノブやフックに吊るしている」など、誤った方法で保管していると、劣化を早めることになるため注意しましょう。
ローテーションでバッグを使ったりクリーニングや紙詰めをしたり、最適な保存ができればバッグの寿命は長くなります。
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