おしゃれアイテムの定番となっている大人気ブランド「セリーヌ」。今回は購入にあたって不安に感じる「本物?それとも偽物?」の疑問を少しでもなくすため、ご自身で見分けられるポイントをご紹介いたします。
セリーヌの偽物に注意しよう!
セリーヌは、1945年にフランスで創業した世界的に有名なファッションブランドです。上品で洗練されたデザインが特徴のブランドで、20代~40代の女性から支持を受けています。
今でこそ、大人の女性から人気の高いセリーヌですが、創業したばかりの頃は、主に子ども向けの高級靴を製作していました。革職人の技術を活かした高級で丈夫な靴は、フランスの上流階級に好かれ、非常に評判が良かったようです。
顧客が増加するにつれてニーズが多様化し、1959年からは女性用の靴を製造するようになりました。その後、香水、スカーフ、ハンドバッグとアイテムを増やしています。
セリーヌは、今も世界で愛されるハイブランドなので、偽物も多く出回っているのが現状です。知らないうちに購入しているケースも多く、気が抜けません。特に、ラゲージ、トリオ、ベルトバッグなど人気のバッグを購入するときは注意が必要です。
セリーヌの偽物を見分けるにはバッグのここをチェックしよう!
大人気ブランドの「セリーヌ」は今やリサイクルショップやネットなどで簡単に購入ができてしまう時代です。そして、人気ブランドなだけに偽物も多く流通してしまっているのが現状です。偽物商品でも工夫がさまざまで、素人では本物と見分けがつかないほどクオリティーもなかなかのものが多くあります。
そこで今回は騙されないために、本物と偽物を見分けるポイントを確認していきましょう。
ロゴの刻印:本物は深さがあり落ち着いたゴールド
本物の場合「CÉLINE」と印字された下に「PARIS」と印字されています。特に印字で確認していただきたいポイントは字体の色と形です。
偽物商品に多いのがゴールド過ぎる字体の色や、ぼやけていたりする場合です。こういった商品は要注意。本物の場合ゴールドに少しブラウンがかって見えます。比べてみるとよくわかりますが、よく見ないと難しい場合もあります。字体の形では「CÉLINE」の「É」のアクセントがなく、ただの「E」となっていることがあります。
また、ロゴ字体の太さが本物よりも細い傾向にあります。バッグの内側部分の刻印も浅く不透明な場合があり、よく確認する必要があります。
縫製:本物は縫い目も形も歪みがない
縫い目の大きさや数、形、底部やポケット、内側などの目立たない場所は細かくチェックしましょう。正規品におかしな繋ぎ目はありません。また、不自然にシワができていたりする場合は偽物の可能性が高いので、注意が必要です。
また、ラゲージにある×の縫い止め部分は、左右・上下・斜めともすべて対称になっています。偽物は、縫い方や縫い止めの形が違うものが多いです。この部分の縫製の形に歪みがないのが正規品なので、しっかり確認しましょう。
さらに、持ち手の付け根のウェーブがかかったような縫製の部分に注目してください。正規品は縫製の幅に余裕がありますが、偽物は極端に幅が狭いことが多く、最もわかりやすく偽物と見分けることができます。
ファスナー:本物にはメーカーの刻印がなくプルはフラット
セリーヌのファスナーにはブランドロゴの刻印はされていません。ファスナーは基本無地ですが、本物の場合でも、ファスナーのサイズをあらわす番号が刻印されていることもあるので確認してみてください。
また、正規品の革製のファスナープルはフラットな作りで、薄く平らになっています。一方で偽物のファスナープルは、膨らんでいることが多いので、一目で偽物と判断することが可能です。
さらに、ファスナープルにメーカーの刻印がないものは正規品ですが、偽物には刻印がしてあることもあります。ファスナー部分は一目で偽物と判断できる要素があるので、最初にチェックすると良いでしょう。
レザー:本物は天然皮革で毛穴がある
レザーも、本物と偽物を見分けるのに重要な要素です。本物の製品は、天然皮革なので表面に小さい毛穴があります。しかし、偽物は合皮皮革を使っていることが多いので毛穴は見当たりません。
レザーで本物と偽物を見極めるのなら、表面をルーペなどでよく確認することが大切です。毛穴は非常に小さいので、ルーペなどで拡大して確実に目で見て確認しましょう。目が良い人でも、小さい毛穴を見逃す可能性があるのでよく注意しなければなりません。
ただし、偽物でも天然皮革を使ったものもあります。毛穴がない天然皮革のバッグであった場合は、これは本物だと判断せず、ほかの見分け方でもう一度よくバッグを見てみましょう。
金具:本物はマットで落ち着いた質感
バッグの金具でも、本物か偽物かを判断することができます。本物は金具の処理がきれいでムラがありません。また、刻印もはっきりしているので、刻印が読み取れないようなものがあれば、それは偽物である可能性が高いです。
また、金具の質感にも注目しましょう。セリーヌの金具はマットな質感が一般的です。メッキが塗ってあるようなギラギラした光沢があるものは偽物となります。キラキラしているほうが本物のような印象もありますが、マットな質感こそが本物なので注意しましょう。
さらに、セリーヌのバッグは、一般的にプラスビスは使われておらず、表面がフラットになっています。ただし、修理の過程でプラスビスを使っている可能性もありますので、この部分だけでは一概に偽物と判断するのは難しいでしょう。
また、スナップボタンにはシワが入っているのが一般的です。シワが入らないのは偽物の可能性が高いので、細かい部分ですがスナップボタンにも注目しましょう。
ほかには、底鋲の確認も必要です。本物の底鋲は正方形でフラットになっていますが、偽物は丸みを帯びていることがあります。ただし、すべてのバッグに底鋲があるわけではないので、底鋲の有無で判断するのは避けましょう。
付属品:本体以外で偽物とわかるケースもある
保存袋から判断できる場合もあります。紐の色や内側の素材など袋が疑わしい場合、バッグ本体も疑わしい場合が多いです。
ここでは付属品の本物と偽物の見分け方をご紹介します。
レシートで確認
オークションやフリーマーケット、ネットショッピングなどレシート付きで出品されている場合も、何と印字されているかをよく確認することが大切です。文字の違和感でいうと、例えば「お買い上げ」の「ぉ」が小さい文字などよく見ないとわかりにくいですが、偽物かどうかを見分けるポイントとなります。
アフターケア(修理・サービス)
基本的にブランド直営ブティックからの購入でなくても、正規品であればアフターケアが受けられます。修理の窓口は国内の正規店ならどこでも品物だけ持ち込めば受け付けてくれます。その場合、保証書を持っていくといいでしょう。偽物の場合は修理を断られるので、そこで判断もできます。
ブランド品を購入するときに気をつけるポイント!
購入するにあたってお店選びの注意点と値段の違いなど、知っておくといい知識をまとめました。
正規店など信頼できるお店で購入する
偽物を購入しないようにする為には、信頼できるお店で購入することが1番の対策となります。大手百貨店やメーカーの直営店などは正規店しか売っていないので、そこで購入するのがおすすめです。
ネットでは購入しない
今ではインターネットショッピングが定番化し、ブランド品が手軽に購入できるようになりました。また、正規店だけでなく、個人が出品しているオークションやフリーマーケットサイトなど入手する方法はさまざまです。
ネットで購入する場合、低価格で購入できることが多いですが、同時に偽物を購入してしまうリスクも高くなります。また、写真では実際の色や質感、形などがわかりにくいため、自分がイメージしていた商品と違うなど損をしてしまうこともあります。
正規店
正規店はブランド直属の店のため、偽物はなく安全です。メーカーと契約しているデパートのブランド売り場やメーカーが運営しているブティックなどの正規店を指し、安全性が高いのは正規店で購入したブランド品です。ただし、定価販売の義務のため、値段はどこよりも高いですが不安がなく購入することができます。
並行輸入店
並行輸入店はメーカーと契約はしていませんが、本物を販売しているお店なので安全と言えます。日本より定価が安い海外で仕入れて、日本で販売していますが、品物自体は本物(新品)なので問題はありません。
また、定価販売の義務がないので新品が安く購入できることもあり、値段の安さを優先する場合は並行輸入店で購入する方が多いです。購入するにあたって、長年経営しているお店だと安全性はアップします。
質屋などのリサイクルショップ
中古品は、購入にあたって判断が難しいので初心者の方は避けたほうが良いでしょう。正規店に比べ、手厚い保障(アフターサービス)はありません。商品の前のオーナーが修理で他社の部品を使っている場合、本物であっても正規店修理を断られる場合があるので、注意しましょう。
海外での購入
海外での海外での購入は、偽物を販売されるリスクが一番高い購入方法です。特に大幅に値下げされている場合、高い確率で偽物と考えられるので、購入しないようにしましょう。
偽物商品にもランクがある!
セリーヌの偽物は、人気のバッグであればあるほど偽物商品が多く存在します。なかでも、高度なコピー技術をもつ製品は専門知識をもったプロの方でも見分けにくい程です。コピー製品には誰が見ても偽者だとわかる物から、精巧に制作された物まであります。そこで、偽物のランクを確認し、購入する際の参考にしてください。
A品
A品とは、人工皮革・合成皮革を使用し安い材料で製作されているため、価格帯も安く、とても多く出回っているランクのものです。加工技術も低いので、誰が見ても偽者だと判断できてしまいます。
S品
S品とは、天然の革を使用し作成されているランクを指します。A品に比べると品が良く見えますが、ランクは低いので天然の革でも経年劣化は著しく、使用していくうちに変色などの変化が見られます。ロゴの作りや金属部分など細部まで確認すると作りが雑なものが多いため、ブランドに詳しくない人でも見分けられます。
SS品
SS品とは、メーカー・ブランドが実際使用しているものよりは低いですが、高級な天然革を使用して作製されているランクを指します。ブランド初心者の方だと見分けにくい作りですが、ロゴの作りや金属部分など細部までよく確認すると本物との違いがよくわかります。
N品
N品とは、革・金属ともにメーカー・ブランドが実際にセレクトし使用している材料と同じものを使用し製作されているランクを指し、スーパーコピー品とも言われています。
プリントや縫製など本物同等の仕上がりで、とても精巧に作られています。そのため、ブランドが好きな方でも見分けが難しく、専門知識を持った人に査定してもらう必要があります。
手に取ったセリーヌが偽物だと思ったときの対処法
手に取ったセリーヌの商品が偽物だったときは、どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは、偽物への対処法を紹介します。
まずは購入を控えることが大切
偽物に出会ったら、まずは手を出さないことが大切です。セリーヌの偽物はクオリティーが高いので、素人が本物か偽物化を判断するのは難しいともいわれています。今回紹介した見分け方を確認して、もしかしたら偽物かも、と思ったらとりあえず手を出さないようにしましょう。
もっとも、個人で偽物商品を購入しても法に問われるわけではありません。個人で買って楽しむ分には問題ないのでご安心ください。ただし「業として」売買していると判断されると違法になる可能性はあります。
本物だと思って知らずに売買していたのに偽物だった…ということになると、犯罪になるおそれがあるのです。知らないうちに犯罪に加担することがないように注意が必要です。
偽物商品をすでに購入してしまった場合は?
コピー商品を販売する行為が違法であることは多くの方がご存知だと思いますが、コピー商品を購入した側も、ケースによっては違法となる可能性があるので注意が必要です。
近年、オークションやフリーマーケットサイト(ネットショッピング)などで、偽物商品を買わされる被害が増えています。また、偽物と知らずに商品を販売している場合もあります。偽物とわかった場合 焦らず購入したサイトに問い合わせることが大切です。
なかには出品者の方と連絡が取れないというケースもありますが、サイト事務局などが対応してくれるので、まずは問い合わせてみましょう。
また、持っている品物をプロに見てもらうのもおすすめです。買取り不可となっている場合は偽物だと考えて良いでしょう。
さらに、海外のネット通販の場合は税関で没収される可能性もあります。しかも、返金に応じてくれる可能性が低いので基本的に海外の通販は避けるのがベストです。
セリーヌの偽物を見極める!
近年では技術も向上しており、精巧に作製されたセリーヌの偽物が多く出回ってしまっているのが現状です。素人目では判断しにくいものも多いため、「偽物かも?」と不安に感じるような店舗やネットショッピングでの購入は避けましょう。
正規品と比べて値段が安過ぎるなど、ひとつひとつのポイントを注意して考えることが偽物を購入してしまうリスクを低くしてくれます。また、購入した後に不安を感じた場合は専門知識の持った方に査定をお願いするなど、騙されない為にもしっかりと見極め選ぶことが大切です。
▼フランチャイズ開業に興味のある方におすすめ
ブランド買取店の集客方法6選!フランチャイズ加入によるメリットもご紹介
ブランド鑑定士に資格は必要?なる方法と有利な資格についてご紹介
買取業のフランチャイズの失敗例とは?成功に導く3つのコツを紹介
リユース業界で成功!ビジネスの仕組み・将来性や課題について
フランチャイズ経営とは?メリットや流れ・成功のためのポイント
フランチャイズは儲かる?おすすめの業種や失敗しやすいオーナーの特徴
フランチャイズオーナーになるには何が必要?未経験でも開業できる?
フランチャイズオーナーになるメリットを紹介!向いている人の特徴とは