【ルイヴィトン】シリアルナンバーとは。本物との見分け方を解説

ルイヴィトンのシリアルナンバー(製造番号)とは?

正規のルイヴィトンには、ほとんどのアイテムにシリアルナンバー(製造番号)が刻印されています。シリアルナンバーはアルファベット、数字の順で刻印されており、「いつ頃」「どこで」製造されたかを知るための重要な情報源です。

中には、刻印ではなく印字されているシリアルナンバーもあり、経年劣化によって見えにくくなっている場合もあります。

シリアルナンバーと品番は別物

前述のとおり、ルイヴィトンのシリアルナンバーはアルファベットの後ろに数字が記載されています。いわゆる品番とは異なるため、シリアルナンバーをチェックするときは混同しないように注意しましょう。

品番は、MやNなどから始まる6桁の英数字で製品モデルを表すものです。一般的には、Mから始まり、ダミエのラインががNから始まり、ネヴァーフル(スリーズ)ですと、モノグラムの品番がM41177となりダミエの品番がN41358となります。

よって、MやNから始まる品番がシリアルナンバーのように刻印されているアイテムは、正規品ではなくコピー品といえます。

 2021年はICチップ内蔵型に変更

近年は、スーパーコピー品と呼ばれる本物そっくりの偽物が多く出回るようになりました。ブランド側にも新たな対策が求められています。ルイヴィトンにおいても、コピー商品流通の防止策として、2021年よりICチップ内蔵型が採用されました。

2021年発売の商品から、RFIDタグと呼ばれる埋め込み型のICチップが各商品に内蔵されています。

埋め込み型のICチップが各商品のどこに内蔵されているのかは、公式には発表されていません。シリアルナンバーが刻印・印字されていた箇所に内蔵されている場合もあれば、まったく異なる場所に配置されていることもあります。

RFIDタグは、一般的な機器で読み取っても解読できないよう暗号化されているのが特徴です。コピー商品がICチップを真似て埋め込むだけでは、誤魔化せないようになっています。

ルイヴィトンのシリアルナンバーの調べ方

ルイヴィトンのシリアルナンバーは、本物を証明する要素のひとつであると同時に、製造された場所や時期を知る情報源でもあります。シリアルナンバーの情報は、アルファベットと数字に分けてチェックしましょう。

シリアルナンバーから読み取れる情報の詳細は、次のとおりです。

アルファベット:製造工場(国)

シリアルナンバーの前半に表記されているアルファベットは製造工場を指しています。アルファベットの組み合わせで、製造された国と工場が分かる仕組みです。

ルイヴィトンの製造工場があるのは、フランス、スペイン、イタリア、アメリカ、スイス、ドイツの6か国です。各国に複数の工場が建てられており、それぞれアルファベットの組み合わせがあります。

製造工場(国) アルファベット表記
フランス AA AC AH AN AR AS BA BJ BU CT DU ET FL LW MB MI MS NO RA RI SA SL SN SP SR TH  TJ TN TR TS VI VX

AAS A0 A1 A2

スペイン CA GI LB LM LO
イタリア BC BO CE FO MA RC RE TD
アメリカ FC FH LA OS SD
スイス D1 FA
ドイツ LP

一部の工場のみ、例外としてアルファベットと数字が組み合わされています。

数字:製造年

アルファベットの次に表記されている数字は、製造年と大まかな時期を表しています。シリアルナンバーの数字を見れば、何年の何月に製造されたのかが分かる仕組みです。

代表的な製造年の表記は以下のとおりです。

年代 表記例 表記の解説
1980年~ 825 1982年5月の製造(製造工場の表記なし)
1985年~ 874AN 1987年4月の製造(アルファベットの位置に統一なし)
1989年~ FC1916 1996年11月の製造(製造年と月の数字が交互に配置される)
2007年~ LM3120 2010年の32週目製造(製造時期が月から週の表記に変更)

1980年代のアイテムは、製造工場の表記がなく数字のみで構成されているのが特徴です。

製造工場の表記が行われるようになったのは1985年以降のアイテムで、当初はアルファベットの位置が統一されていませんでした。アイテムによっては、アルファベットが数字の後ろにつく場合もあります。

1989年以降からアルファベットの配置が統一されるとともに、製造時期の表記も年と月の数字が交互に表記されるようになりました。たとえば数字部分が0056なら、2006年5月の製造です。数字の1・3番目が製造月、2・4番目が製造年を表しています。

2007年以降はさらに複雑化し、製造年と月の表記ではなくなりました。週表記に統一されており、その年の何週目に製造されたのかが表記されています。数字の配置は1989年あたりと同じ順で、たとえば3102なら、2012年の30週目に製造されたことが分かります。

組み合わせのみではなく、アルファベットと数字の順番でおおよその製造時期が分かるようになっているのが特徴です。

ルイヴィトンの特殊なシリアルナンバー

中古品の中には、シリアルナンバーのアルファベット部分が「DK」と表記されている場合もあります。DKは、ルイヴィトンのリペアサービスでお直しが行われたアイテムに刻印・印字されるシリアルナンバーです。

リペアを行うときにシリアルナンバー部分も交換する必要があった場合、元々の表記ではなくDKから始まるものに変わります。

リペア品でなくても、アイテムによってはアルファベットが1文字多いものもあります。シリアルナンバーのアルファベット部分が「A+製造工場のアルファベット」の組み合わせになっているアイテムは特別な商品です。

オーダー品など、通常は流通していないアイテムのみに固有番号として表記されています。

ルイヴィトンのシリアルナンバーはどこにある?

ルイヴィトンのシリアルナンバーは、アイテムごとに異なり、お客様にとっては必要のない情報といったことから、意図的に探さないと見えない位置にあります。

基本的には、バッグや財布の内部に刻印・印字されており、外からは見えない仕様です。キーホルダーやキーリングなどは、金具のフックをはじめ見える位置にあります。

ルイヴィトンのシリアルナンバーがないのは本物?

ルイヴィトンのアイテムは、シリアルナンバーがないものすべてが偽物とは限りません。ほとんどの商品に刻印・印字されているものの、製造時期によってはシリアルナンバーがないアイテムもあります。

シリアルナンバーは2021年から完全廃止されています。現在、手に入る新作アイテムにはシリアルナンバーが最初から刻印・印字されていません。仮に新作でシリアルナンバーがあった場合は、本物ではないといえます。

また、2020年製造分も一部のアイテムにはシリアルナンバーがありません。

ヴィンテージアイテムや使い込まれたものなら、経年劣化で刻印・印字されたシリアルナンバーが読みにくくなっている可能性も考えられます。たとえばキーホルダーやキーリングなどは、シリアルナンバー部分も擦れやすく、使用しているうちに見えなくなります。

ルイヴィトンのバッグを売りたいときは

シリアルナンバーの特徴を理解しておくと、家に眠っているルイヴィトンが本物かどうかもチェックしやすくなります。「そろそろクローゼットの中を整理したい」「新しいアイテムが欲しい」と思ったら、シリアルナンバーをチェックするついでに買取に出すのを検討してはいかがでしょうか。

ルイヴィトンのアイテムを高く売りたいときは、銀座パリスにお任せください。

銀座パリスは、全国に店舗を構える買取・販売店です。リユース品の販路を多く有しているため、ブランドアイテムや貴金属などを適正価格で買取できます。

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まとめ

高い人気を誇るルイヴィトンは、偽物も多く出回っています。購入するときは、異常に安価なものなど怪しい商品は避けるようにしましょう。

シリアルナンバーの刻印も本物と偽物を見分ける重要なポイントです。製造された国や時期も分かるので、ヴィンテージアイテムをチェックするときは参考にしてはいかがでしょうか。

所有しているルイヴィトンを売って、新しいアイテムを購入したいとお考えの方は、お気軽に銀座パリスにご相談ください。