金の買取と聞くと自分には関係ないと思っている人も多いのではないでしょうか?金の買取の対象になるのは純金のゴールドバーだけではありません。一般に販売されている18金のジュエリー類も対象です。最近は買取業者の店舗が増えているだけでなく、メールやチャットで簡単に査定にだすことができより一般的になってきました。そこで今回は金の買取価格の決め方などについて詳しく紹介します。
金を買取に出すタイミングは?
金を買取に出したことがないと、どんなタイミングで買取に出したらいいいのか迷ってしまう方も多いと思います。そこでまずは買取に出した人がどのようなタイミングで買取に出したか紹介します。
不要になった時
今まで付けていたアクセサリーが似合わないと感じたり、サイズが変わって入らなくなった指輪など一度使わなくなると、何年もそのまま使うことなく放置されていることもあります。
またチェーンが切れてしまったり、ピアスを片方無くしてしまって使えないものをそのまま取ってたりしていませんか?
洋服やバックは壊れていたりするとブレンド品でも高値で買い取ってもらうこと難しいです。しかしジュエリーの場合はたとえ壊れていたり、古いものでも服やバックに比べると換金率が高いので、不要になった場合は買取に出すのがおすすめです。
お金が必要になった時
結婚資金や教育資金は思っている以上に高額です。実際に結婚式の相場はリクルート社の調べによると結婚総費用平均額は531.9万円です。
そのため最近ではご夫婦で話し合った上で、結婚前にプレゼントした使わなくなってしまったジュエリーや時計、婚約指輪を売却して結婚資金に充てるカップルも増えています。
相続をした時
最近ではご両親から生前贈与によって金を貰うケースが増えています。理由は土地や建物を相続した場合、すぐに換金できずに多額の相続税を支払わなければいけないリスクに備えて、換金性の高い金に換えて相続させるケースが増えてきているからです。
金の買取価格の決まり方
相場
金の相場は国によって決まりがあります。しかし各国の金相場はイギリスのLMBA(ロンドン貴金属市場協会)金価格とアメリカのニューヨーク・マーカンタイル取引所のこの2つの市場が基準となっています。
イギリスのLMBAでは1日2回金のスポット価格が決まり、この価格が世界中の金現物価格の指標となっています。
純度
金の純度とは金の含有量のことです。純度は金の買取相場に影響を与えます。一般的に金の純度は下記の通りです。
K24(24金)99.99%含有
純金は非常に柔らかく傷がつきやすいのでジュエリーではほとんど使用されていません。インゴットバーやインゴット各種やメイプルリーフコインなどで使われています。買取に出した場合、一番高値が買い取ってもらえます。
K22(22金)91.6%含有
主にアジア特に東南アジアで指輪やネックレスの素材として好んで使用されています。K22や22K、916と刻印されていて一見すると純金のように見えアジア金とも言われています。
K18(18金)75%含有
18金は世界中で一番スタンダートな金性です。純金に比べるとコストを抑えられ、適度な固さもあるので、多くのジュエリーや時計の素材として使用されています。
K14(14金)58.5%含有
ハワイアンジュエリーのように金の表面に彫刻が施されているジュエリーによく用いられる品位です。18金に比べると少し硬めでコストが抑えれます、色も18金より薄い黄色の金属色が特徴です。
K10(10金)41.7%含有
国内のアパレルブランドのジュエリーなどで多く用いられています。割金として銅や銀を用いてピンクゴールドにして販売させているケースが多いです。
ブランド価値
高級ブランドや有名な芸術家の作品の場合、破損がなくキレイで状態の良いものに関しては、金の質量以上の付加価値がつく可能性があります。
金の買取価格の計算と方法
金の相場と純度がわかれば、おおよその買取価格を計算することができます。買取価格の計算式は下記の通りです。
金の相場×売る金の質量×純度×買取業者の手数料=買取価格
下記の条件の場合の買取価格を計算してみましょう。
- 金の相場…5,000円/g
- 売る金の質量…100g
- 純度…18K(75%)
- 買取業者の手数料…20%
- 金買取価格:5,000円×100g×0.75=300,000円
おおよその買取価格は自分でわかりますが、自分の計算して買取価格よりも実際の買取価格が低い場合に考えられる原因は下記の通りです。
- 買取手数料とは別に約1~2%の手数料を取られている
- 手数料が思った以上に高く設定されている
- 手数料無料の代わりに金のグラム単価が低く設定されている
このような原因が考えられます。
金の色の違いによる買取価格の差は?
イエローゴールドやシャンパンゴールドなど、金の色の違いによって買取価格に差はありません。金の色の違いは割金に何が入っているかによっての違いです。そのため買取価格を計算する時には該当する品位の金の含有量によって買取価格を計算するので、金の色の違いで買取価格に差が出てしまうことはありません。
金買取の流れ
買取方法を決める
買取方法には大きく分けると3つの方法があります。それぞれの方法の特徴やメリット、デメリットについて紹介します。
店舗
買取業者の店舗に来店して買取してもらう方法です。店舗型には直営店とフランチャイズの2種類があります。貴金属の買取店舗は最近増えてきたので、近くの店舗にまず来店して査定してもらうと良いでしょう。専門の査定人がインカムを使って本部と連絡を取りながら査定を行います。
出張・訪問買取
出張、訪問買取サービスは買取業者が自宅に訪問し、査定を行う方法です。
強引で詐欺的なやり口で問題が多く発生したことで、2013年の2月21日に特定商取引法の改正が行われました。
飛び込み営業の禁止や出張買取全般に8日間のクーリングオフが適応され、業者の数は減ってきました。出張、訪問買取の場合、買取価格を下げることで出張経費を出す仕組みになっているので、買取価格は他の方法に比べると下がってしまいます。
宅配買取
店舗を持たずに全て配送サービスで買取を行う方法です。店舗に来店する方法に比べると待ち時間など時間の制約がないため、忙しい人に向いている方法です。
査定結果に対する返答も対面でないのでストレスなく行うことができます。ただし査定結果が出るまで時間がかかる、梱包の手間がかかる、業者によっては返送料が発生するなどのデメリットがあります。
下取りサービス
デパートや大手ジュエリーショップで最近増えているのが下取りサービスです。基本的には当日の地金買取額をグラム単価を出して買取価格を決めている訳ではないため、比較的買取価格が安くなる傾向があります。
基本的には買取と同時に新しいジュエリーを購入してもらうことが目的のサービスなので、上手に活用するといいでしょう。
査定をしてもらう
来店や訪問で査定をする場合は、最短で3~30分程度で査定が完了すると記載してある店舗が多いです。宅配査定の場合は1週間くらい時間がかかると思っていた方がいいでしょう。
また最近増えてきたメールやチャットでの査定の場合は、申し込んでから24時間以内には返信があり、査定するために必要な情報が足りない場合は業者から連絡が入るでしょう。
売却する
店舗に来店して買取をしてもらう場合は、査定後に買取金額の目安が提示されます。買取価格に納得がいった場合、その場で売却の手続きを行います。
売却手続きの際には身分証明証が必要になるのであらかじめ売却時に必要な書類を確認しておくといいでしょう。個人の場合は運転免許や個人番号カードなど名前・住所・生年月日・顔写真の記載があるもので 提示時において有効である必要があります。
金の買取価格を上げるためにしておきたい4つのこと
金相場を知っておく
金相場は日々変わっていきます。そのため買取価格が適正が自分で判断できるようなるために、金相場の推移をチェックしておくことで、安く買い叩かれるのを防ぐことができるでしょう。
金の相場はインターネットで簡単に調べることができるので、買取予定がある人はこまめに買取相場をチェックするようにしてください。
予め重さを測って買取価格を予測する
相場と純度と重さがわかれば買取価格を予測することができます。実際に査定に出してみて、自分の計算した買取価格に比べて低すぎるのであれば、手数料が高く設定されている可能性があります。
また事前に重さを計測してくことで、査定の時に適正に計量されているか確認できます。そうすることで悪徳業者により不正に安く買い叩かれるリスクを避けることができます。
付属品や鑑定書を合わせて持っていく
ジュエリーなどの場合は鑑定書などの付属品を査定時に一緒に提出することで、査定額が上がることもあるので、持っているのであれば必ず持参するようにしましょう。
複数の業者に査定に出す
金の買取価格は業者によって異なります。業者ごとに手数料やグラムあたりの単価が異なるからです。また査定を行う査定員のレベルによっても査定額に影響が出てしまいます。少しでも買取価格をあげたいと思うなら、複数の業者に査定を出すようにしましょう。
金の買取価格を把握してこの機会に買取に出してみませんか?
最近は全国各地に金の買取業者の店舗がオープンし、少しずつ金の買取も一般的になってきました。
金の買取はチェーンが切れてしまったネックレスや片方無くして使えなくなってしまったピヤスやイヤリングでも買取の対象です。もしご自宅に使わなくなってしまったアクセサリーがあるなら買取をしてもらえる可能性もあるので、ざひまずは無料査定に出してみてはいかかがでしょうか?