チタンとは?アクセサリーにも使用されるレアメタルの特徴と貴金属としての価値

チタンは金属の中でも強度が強くて軽く、錆びにくいなどメリットが大きいレアメタルであるため、多くの人がチタンをアクセサリーとして使用しています。そして、そのような特徴を持ったチタンはレアメタルとして、飽きたらそのまま捨てるのではなくリユースされることも増えています。そのチタンのメリットや価値についてご説明します。

アクセサリーに使われるチタンの特徴

アクセサリーに使われるチタンの特徴

チタンはアクセサリーでも使われていますが、医療器具や容器などの原材料など幅広い用途で使われる金属です。こんなに活躍の場が広く使用する時に様々な形で使われる優秀なチタンですが、アクセサリーとして使われる理由としてはどのようなことが挙げられるのでしょうか。

そのようなチタンの中でも、主にアクセサリーとして使われるチタンの3つの特徴をご紹介します。

強度

チタンの強度はアクセサリーに使われる素材の中でも一般的に強いと言われていて、アクセサリーとして人気があるプラチナの倍は硬いとされています。また、他の金属と比較すると鉄の倍、アルミの3倍もの強度があり、アクセサリーを長く使いたいという人にはピッタリの素材だと言えますよね。

さらに、チタンが溶けるほどの温度は約1660度だと言われていて、耐熱性にも優れています。日常生活においてこれほどの温度をアクセサリーに与えることはまずないので、チタンのアクセサリーは熱による変形の心配もないでしょう。

しかし、強度がいくら強くても、全く傷がつかないということではないので注意が必要です。したがって、雑に扱ってしまうと知らないうちに傷がついていたということにもなりかねないので、普段から丁寧に扱うようにしてください。

錆びにくい

金属は水や海水に弱く、時間が経てば経つほど錆びるリスクが高くなってしまうものも多いですよね。特に、お気に入りのアクセサリーが錆びてしまった時はショックも強く、仕方なく捨てることにもなりかねません。

チタンのメリットは”錆びにくい”というところにもあり、比較的海水にも強いので海でアクセサリーを身に着けたまま泳ぐ人もいます。しかし、錆びにくくはあるものですが錆びないということではないので、チタンのアクセサリーを長持ちさせたければできるだけ金属が錆びるリスクがある状態にさらさないのが一番です。

このような特徴があるとしても、金属の天敵である錆びには注意しながら使うようにするのが良いでしょう。

金属アレルギーの発症率が低い

金属アレルギーの人は金属のアクセサリーをつけたくてもつけられないですよね。

そもそも金属アレルギーというのは金属と人の汗が触れ、それによって発生したイオンによって起こると言われています。金属アレルギーの発症するメカニズムは”金属アレルギーの原因であるイオンの発生”によるものであるため、イオンが発生しにくい金属であるチタンではその金属アレルギーの発症率が低いというのも自然なことなのです。

そういった意味でも、チタンはアクセサリーだけでなく医療機器など他の用途でも多くの人に対して安心して使える金属だと言えますよね。

もちろん、個人差もあるので必ず金属アレルギーが起こらないということではありません。金属アレルギーがある人は、チタンが自分にとって確実に安全なものなのかを確認してから使用しなければいけません。

チタンの貴金属としての価値

チタンの貴金属としての価値

チタンは現在、貴金属というよりも”レアメタル”だとされています。したがって、現在のチタンの貴金属としての資産価値は残念ながらほとんどなく、貴金属の買取において高い金額で売買されるものではないのです。

その背景としては、チタンが注目されるようになったのが最近のことであり、まだチタンの価値や魅力が浸透していないということにもあります。しかし、綺麗な状態でデザインが素敵であれば買取店に持っていかなくてもインターネットのサイトでリユースすることも十分可能です。

チタンの現在の価値はほとんどないからと言っても、将来的には丈夫で軽いチタンが今よりも価値が上がる可能性もなくはありません。今の価値にガッカリせずに、将来チタンの価値が上がることに期待して買取店に持って行くタイミングを見ても良いかもしれません。

チタンアクセサリーが変色することはある?

チタンアクセサリーが変色することはある?

チタンアクセサリーは丈夫で熱にも強い素材でできていますが、チタン製のマフラーがエンジンの熱で変色することは意外とよくあることです。したがって、チタンがいくら熱に強い素材だとは言っても、溶ける温度よりかなり低い温度で変色してしまう危険性はあるということになります。

チタンが変色してしまう温度は約200度だとされています。だからこそ、日常生活の中でチタンをアクセサリーとして楽しみたいという人にとっては、チタンはほとんど変色の心配がない金属だと言えるでしょう。

安全性や硬さを重視するならチタン

現在の資産価値がほとんどゼロのチタンは、貴金属の価値を重視する人にはハッキリ言うと不向きであるかもしれません。なぜなら、今後チタンの価値が上がるかはわからないからです。

しかし、アクセサリー安全性や硬さを重視する人にとってチタンは向いているもので、金属アレルギーの人にとっては救世主のような存在です。チタンを使うかどうかは、自分がアクセサリーを選ぶ時に何を重視するかで決めることをおすすめします。