サブマリーナは時計が好きな人ならいつかは手に入れたいと思う、ロレックスの中でも人気のあるモデルです。そのためサブマリーナの中でも特に限定モデルをはじめとした人気モデルは正規店で購入することが難しく、手に入れることが困難だと言われています。今回はロレックスの中でも機能的で人気のあるサブマリーナの歴史やスペック、買取相場について詳しく紹介します。
ロレックスのサブマリーナの歴史
ロレックスのサブマリーナは1953年に誕生
サブマリーナは1953年に誕生した今でも人気の高いロレックスの定番モデルです。サブマリーナの初代モデルであるRef.6204は油田探索など世界の海底調査が活発化した1950年代に本格的なダイバーズウォッチとして発表されました。
1960年に世界潜望記録を樹立
1960年に潜水艇トリエステ号の外側にオイスターの特殊モデルを装着して浸水し、1万908mの深海でも正常に動くことが立証されました。これによりロレックスのサブマリーナは世界潜望記録を樹立しました。
1980年代にはサブマリーナの防水性が進化
サブマリーナの防水性が水深300メートルと更に進化します。それだけにとどまらず、潜水時の安全性を向上させるために潜水時間の計測ミスを防止するための逆回転防止機構がベゼルにプラスされます。また同時期にカレンダー機能のあるサブマリーナデイトにクイックチェンジカレンダー機能が付加されます。
2003年に50周年モデルが登場!ライムグリーン色のグリーンサブ
サブマリーナが誕生して50年後の2003年には50周年記念モデルが発表されます。この時の限定モデルはブランドカラーであるグリーンをベゼルに使用されていることからグリーンサブと呼ばれています。
2010年にゼンマイのリニューアル
2010年にゼンマイが帯磁性に優れた素材に変更されることで、温度変化に強くなり高い精度を維持できるようにリニューアルされました。これにより定期的にメンテナンスを行うと、半永久的に精度を保つことができるムーブメントとして時計業界で最高の評価を受けるようになりました。
サブマリーナの魅力的なスペック
どんな場面にもぴったりあうシンプルで普遍的なデザインのサブマリーナ
ロレックスのサブマリーナはシンプルでどんなスタイルにもぴったり合う普遍的なデザインが最大の魅力だと言えます。
1953年に誕生して以来さまざまなモデルが登場していますが、今も人気があるのはブラックカラーの文字盤とブラックベゼルを組み合わせた非常にシックなシンプルなデザインのもので、ビジネスの場面だけでなくプライベートな場面のどちらでも活躍します。
「デイト」と「ノンデイト」の違い
サブマリーナにはデイトとノンデイトの2種類があります。
一般的にカレンダー機能がついていないサブマリーナノンデイトのことをサブマリーナと呼びます。カレンダー機能が付加されたサブマリーナデイトは1965年に発表されたRef.1680からのため、それ以前のモデルにはカレンダー機能はありません。価格はデイトの方が高く、おおよそ10万円前後差があります。
ロレックスのサブマリーナは黒・青・緑・赤の4色のカラー展開
出典:Amazon
ロレックスのサブマリーナには黒、青、緑、赤の4色のカラーバリエーションがあります。サブマリーナが登場した時はベゼルとダイヤルが黒のみでしたが、時代と共に青、緑、赤のサブマリーナが登場し人気を集めています。
300メートルの防水を誇る高い防水性
サブマリーナはロレックスの代表的なダイバーズウォッチのため、防水性の高さが最大の特徴です。300m防水という高い防水性は水仕事が多い人だけでなく、プロダイバーや趣味でマリンスポーツを楽しんでいる人にとっては最高の相棒だと言えるでしょう。
潜水時間を測ることができる回転ベゼル
サブマリーナはプロのダイバーのためのダイバーズモデルです。そのため潜水中のダイバーにとって非常に重要な潜水時間を正確に把握するために回転式ベゼルが使われています。また潜水中に何かにぶつかってしまいベゼルが動いてしまうことを防ぐために、ベゼルが一方方向にしか動かないようにストッパーがついています。
それだけでなく海の中など過酷な場所での使用を想定し、サブマリーナには2005年からロレックスが独自に開発した耐蝕性や耐傷性に非常に優れたセラミック素材のセラクロムベゼルが使用されています。
サブマリーナは耐久性の高い904Lを使用
ロレックスのサブマリーナは深海など過酷な場所で使うとことを想定されているので、ケースやブレスレットの素材にはステンレススチールが使用されています。
ロレックスは1985年にステンレススチールの中でもクロムの含有率が高く、一般的な時計に使用されている316Lよりも耐蝕性が高い904Lを使用することで、とても丈夫な作りになっています。
暗闇の中でも時間を確認できる夜光インデックスと指針
サブマリーナは暗い深海で使うことを想定し、一部の特殊なモデル以外は黒など暗い色の文字盤を使っています。また暗い場所でも時間を確認することができるように夜光インデックスと指針を使用されています。
気密性の高いトリプロックリューズ
ロレックスでは1970年から三重構造のパッキンを内臓したトリプロックリューズをサブマリーナに標準装備しました。それにより高い気密性を実現しました。
ロレックスサブマリーナの人気モデルのスペックと買取相場
ロレックス サブマリーナ ノンデイトRef.114060
ロレックス サブマリーナ ノンデイトのRef.114060モデルは2012年に発売された、カレンダー機能のないシンプルなデザインのモデルです。ステンレススチールを使い、ブラックカラーの文字盤とベゼルでどんな場面でもぴったりです。
ケースのサイズが40.0mm×13.0mmと、以前に比べ幅が大きくなることで視認性が高く、日常使いしやすいため中古品でも人気が高いです。買取相場の目安は592,500円 ~ 900,000円 だと言われています。
ロレックス サブマリーナデイト Ref.116610LN
ロレックス サブマリーナデイト Ref.116610LN は2010年に発売された風防素材にサファイアクリスタルを使った高級感のあるモデルとして人気が高いです。またスチール製のオイスターケース特徴で、カレンダー機能もあります。
買取相場は新品のもので1,080,000円前後、中古品で630,000円〜890,000円だと言われています。
ロレックス グリーンサブマリーナ Ref.116610LVグリーン
ロレックス グリーンサブマリーナ Ref.116610LVは2010年に登場した緑のベゼルが特徴のモデルです。ベゼルと文字盤のグリーンで、ムーブメントには耐磁性ブルー・パラクロム製ヒゲゼンマイが搭載され、電磁波の影響を受けにくく機能性もさらにアップしたモデルです。
買取価格は新品のもので1,330,000円〜1,654,000円、中古品で1,048,000円〜 1,521,800円とかなり高額で取引されています。
ロレックスサブマリーナデイトのホワイトゴールドモデル Ref.116619LB
ホワイトゴールドとケースとブレスレットとブルーも文字盤が特徴なのが、ロレックスサブマリーナデイトのホワイトゴールドモデル Ref.116619LBです。通常のゴールドに比べるとさりげない高級感で普段使いとしても人気のあるロレックスのハイクラスモデルです。
買取価格の相場は2,150,000円前後と定価の6割から7割程度の価格で取引されています。
ロレックス サブマリーナデイト 1680
1953年に登場したロレックスのダイバーズモデルの中で初めてカレンダー機能が搭載されたモデルが、ロレックス サブマリーナデイト 1680です。
ヴィンテージロレックスの中でも特に台数が少ないため買取市場にあまり登場しないモデルです。年式は状態によっても買取価格が大きく変わり、買取相場の目安は648,000円〜837,000円、動作不良品でも270,000円〜540,000円で取引されています。
アンティーク サブマリーナ Ref.5513
サブマリーナ Ref.5513は1962年に登場したノンデイトのサブマリーナです。ヴィンテージロレックスとして人気が高く、年々買取価格が高くなっていて383,800円〜3,100,000円と状態によって大きく左右されます。
ロレックスアンティークサブマリーナ Ref.6538
ロレックスアンティークサブマリーナ Ref.6538は、1950年代後半から60年代初期の未時間期間に製造されたモデルです。製造期間が短く流通量が少ないので、買取価格も6,600,000円〜9,430,000円とかなり高額で取引されています。
少しでもサブマリーナを高く買い取ってもらうためのコツ
買取価格の左右するポイント
買取価格は買取店の地域や時計の状態など、いくつかの要素によって左右されます。そのため少しでも高く買い取ってもらうためには売る側も事前に準備が必要です。
地域によって買取価格が違う
買取価格は需要と供給のバランスによって買取価格が変わります。特にロレックスの買い手が多い東京や大阪などの都心部を販売店を持つ業者の方が買取価格が高額になるケースが多いです。もし都心部に住んでいないのであれば、都心部に店舗のある業者へ宅配買取で査定に出すといいでしょう。
時計の状態や付属品の有無で買取価格に差が出る
同じモデルであっても時計の状態は付属品の有無によって買取価格に差がでます。特に新品未使用品の場合は高額で取引されます。もし将来的に買取りに出すことも想定しているなら、できるだけ定期的にメンテナンスをしながら使用するといいでしょう。
修理機能を持つ買取店の方が高額査定になる可能性が高い
自社で磨きなどのメンテナンスを行っている会社の方が査定価格が高くなる傾向があります。修理機能を持つ買取店の場合、買い取った後の時計のメンテナンスを自社で行うことができるためメンテナンスの費用を抑えることができます。
一方で修理機能がない買取店の場合、外部の業者へメンテナンスを出してから店頭に並べるので、修理機能をもつ買取店の方が買取価格が高くなる傾向があります。
ロレックスのサブマリーナを買取に出すには
一括査定に出してみる
ロレックスを買取に出すなら、まずは一括査定に出すことで買取価格の相場を把握しておきましょう。買取価格の相場を把握することで、相場より安く買取に出してしまうことを防ぐことができます。ネットで簡単に買取査定サービスなら簡単に査定金額を調べることができるため利用してみるといいでしょう。
実際に買取店に足を運ぶ
もし自宅近くに買取店があるなら、実際に店舗に足を運び査定してもらいましょう。この時に事前に買取価格の相場を把握することで交渉しやすくなります。
業者間オークション会社に査定に出す
海外のバイヤーからロレックスを買取、国内の販売店へ卸しているのが業者の場合は、店舗もなく回転率も早いため場合によっては買取店よりも高く買い取ってもらえる可能性もあります。店舗での買取価格が気に入らないような場合はこれらの業者を利用してみるのもいいでしょう。
ロレックスのサブマリーナを定価で買う方法はある?
サブマリーナは定価でも買えないって本当?
ロレックスはブランドとしての価値を保つために生産数を調整していると言われているので、人気の高いモデルの場合は需要と供給のバランスが崩れ、正規店でも購入できないと言われています。
さらにロレックスの人気モデルの場合、将来的に価値が上がることを見込んで、投資目的で購入する人も増えているので、ますます正規店で手に入りにくい状況が続いています。人気モデルは正規店でも購入が難しいので、毎日正規店に通って在庫チェックをするマラソンランナーと呼ばれる人も多く存在しています。
ロレックスに予約や電話での在庫確認は可能?
基本的には予約はできないと思った方がいいでしょう。電話で在庫を問い合わせすることは可能です。ただし電話で在庫を確認できたとしても一見さんの場合は取り置きしてもらうことは難しいです。
このような理由からも、よほどのお得意様でない限りは正規店でサブマリーナなどの人気モデルを購入することは難しいと考えた方がいいでしょう。
資産価値も高いロレックスサブマリーナをこの機会に手に入れませんか?
ロレックスのサブマリーナは1853年に登場して以来、ロレックスの数あるモデルの中でも特に人気が高いです。そのため時計が好きな人なら一度は手に入れたいと思うのではないでしょうか。ロレックスの人気モデルなら将来的に資産価値が高くなる可能性も高いので、まだ持っていないのならこの機会に手に入れませんか?