物が溢れる世の中、ブランド品が押入れなどに眠っていて機能していないというケースは多々あるでしょう。いらない物を買い取って、メンテナンスして誰かに買ってもらうというブランド買取店開業は、これからも環境を考える上で必要な販売方です。また、これらを後押しできるのがフランチャイズ契約といえるでしょう。
ブランド買取店の仕組み
2004年にGサミットで提案された3R。これらは、「使い終わったものをもう一度資源に戻して製品を作るリサイクル」「一度使用したものをごみにしないで何度も使うリユース」「無駄なゴミの量をできるだけ少なくするリデュース」を意味します。その中でもブランド買取業はリユースを行うベストな環境であると言われています。
買取ビジネスは、「小規模なスペースでも経営可能」「ひとりで開業の場合、人件費がかからない」「在庫リスクが低め」「開業のハードルが低い」という理由から、チャレンジする人が増加しています。また、ブランド買取店を開業しようと思ったら、仕組みをしっかりと把握しておくことが大切です。
ブランド買取の基本的な仕組みは、買取成約をした後に、ホコリやゴミを取り除くメンテナンスをします。その後に、店頭販売やインターネットオークションなどのさまざまな種類の中から、販売方法を選択するというサイクルになるでしょう。
未経験でもブランド買取店の開業は可能?
未経験でもブランド買取店の開業は可能です。「ブランドが好き」「ブランドに詳しいという人は趣味の延長線のようなスタイルで開業することができるでしょう。ブランド買取店を開業するならば、ブランドの知識を豊富に持ち合わせていた方が有利です。
また、ブランドの人気はその時代に合わせて変化するため、日々流行などの動きを見ておく必要があります。
個人でブランド買取店を開業したい
ブランド買取店は比較的簡単な申請や手続きで開業することができるため、初心者や個人でも開業しやすいといえるでしょう。「個人では開業に不安…」と言う人は、研修制度やサポートの整っているフランチャイズならば、安心して開業することができます。
開業には、物件選びをはじめ、「査定の仕方」「書類申請」「顧客動員」「顧客のサポート」などあらゆる知識や業務が必要になります。そうしたあらゆる行動を素人が行うと、ミスなどのリスクも伴います。その点、フランチャイズならば、物件選びから客動員まであらゆる角度からアドバイスがもらえるため、メンタル的な余裕を持って開業できるでしょう。
ブランド買取店開業に資格は必要?
ブランド買取店開業に資格は必要ありません。ブランド鑑定士は自分の経験や知識でブランドの鑑定をすることになります。とは言っても、宝石鑑定士の資格は取得することができるため、開業前に通信教育などで取得しておくと顧客からの信用性が得られます。
古物商許可証は必須
ブランド買取店を開業する場合、古物商許可証が必要になります。
中古品は盗難品や犯罪が絡んだものも出回ることがあります。また、ブランド品なら尚更、偽物(コピー品など)が流通することもるでしょう。ケースによっては、警察が介入し、販売業者も取り調べを受けることになりかねません。販売業者側も、「こうした犯罪に巻き込まれるかもしれない…」という危機感を持っていなければならないのです。
そのために、古物商許可を取得することは重要なポイントでしょう。以下のような場合、古物商許可は必須になりますので忘れずに申請する必要があります。
- 中古品を買い取って販売する
- 中古品を手直しして販売する
- 中古品の使用できる部品だけ販売する
- 中古品を別品物と交換する
- 委託販売で、販売できたら手数料をいただく
- 中古品を貸す(レンタル)
申請機関
営業所を管轄する警察署に受付時間内に許可申請を提出することになります。署内の生活安全課や防犯課などが受付の窓口になることが多いでしょう。警察署によっては申請書類をwebからダウンロードできるケースもあります。
また、行政書士を依頼して申請してもらうケースもありますが、手数料云々のことを考えると、簡単な手順なので、個人で申請する人が多いです。
※警察署を介して公安委員会に許可申請することになります。
申請に必要な費用
県や地域によっても違いはありますが、古物商許可の申請をするには、19,000円~20,000円程度の費用がかかります。
※地域によっては収入証紙で収めるケースも
申請に必要な書類
- 住民票
- 誓約書
- 許可申請書
- 身分証明書
- 証明書(登記されていないもの)
- 略歴書
- 誓約書
などが必要になるため、あらかじめ、どのような書類が必要なのかを警察署で確認しておくと良いでしょう。個人開業や法人開業によっても揃える書類に違いがあります。
申請せずに開業すると罰則も!
万が一、申請せずに開業すると罪に問われることもあるため注意が必要です。申請をせずに。買取運営をした場合、懲役3年、又は100万円以下の罰金が課せられます。
特に、個人で店舗開業する場合は、忙しさのあまり申請するのを忘れがちになってしまいます。その結果、開業間近で、オープンができなくなったり、古物商許可番号が取得できず、古物商許可番号を掲げることが不可能になったりもするでしょう。
開業というだけでも、さまざまな準備物、事前に揃える書類などがありますから、開業が決まったら早めに古物商許可申請をしておくと間違いないです。また、申請の目安は2ヶ月前位が望ましいです。書類の不備がなければ、約40日で許可を得ることができますが、万が一、書類に不備があれば、申請が長引くことがあるからです。
開業届
ブランド買取専門店だけに限らず、個人事業を開業したことを税務署に申告する必要があります。その場合、開業届(正式名称「個人事業の開廃業届出書」)を提出することになるでしょう。開業届を出さなかったからといって、罰則を課せられることはありませんが、開業届を出すことによって税制の優遇が受けられるというメリットがあります。
ブランド買取店開業前にすべきこと
ブランド買取店の開業前にすべきことは想像以上に盛りだくさんです。特に、ブランド中古品の仕入れ方法を考慮したり、物件の確保もしなければならなかったりするでしょう。店舗を構えるとなれば、販売対象になる年齢層を考え、駐車場の確保なども重要になるでしょう。
商品の仕入れルートは確保すべき?
中古ブランド品の仕入れルートは次のようなものになります。
店舗の持ち込み買取
店舗への持ち込み買取が一般的な仕入れルートになるでしょう。初回の対応の良さで、その後のリピート率にもつながります。
出張買取や宅配など
店舗持ち込み買取のほかに注目を集めているルートが、出張買取や宅配などを使った買取です。特に、フランチャイズ店ではこうした買取をしているところが多いでしょう。
このような方法は、車などの移動手段がなくて自分で店舗まで行くことができない人や、足腰の弱いお年寄りの方、遠方過ぎる方などからもニーズがあり、幅広い年齢層の方からブランド品を買い取ることができます。店側、ユーザー側の双方に大きなメリットがあるでしょう。
古物市場
ブランド専門の古物市場を利用するケースもあります。会員制で定期的に開催されることがほとんどですが、ブランドを見極める知識や経験が乏しい初心者だと買取も難しいでしょう。
ブランドオークションの利用
基本的に古物商許可証を取得した者が参加できるため、通常のオークションや、買取サイトでは見つからない貴重なブランドを見つけることができます。
オークションサイトの利用
メルカリやヤフオクなどのオークションサイトからブランド品を買収することができます。無料登録で出品数も多いため、利用する価値は十分にあるでしょう。
買取専門サイトの利用
月費用が発生しますが、楽天買取などの中古買取サイトを利用するのも良いです。ユーザーが買取して欲しい品物をいくつかの店舗から見積もりしてもらい、納得いく価格ならば買取してもらうシステムです。
物件を探す
ブランド買取店を開業するには、物件探しをしなければならないでしょう。物件を探すポイントは以下のようなものです。
- 繁華街や大通りなどの目につきやすい場所
- ショッピングモールなどのテナント
- 若い世代から高齢世代まで幅広い年齢層の方が立ち寄りやすい物件
- 駐車場の確保ができる物件
- 自分も通勤しやすい物件
- たくさんの人から目につきやすい立地
この時、物件付近に競合店などが存在しないかどうかの見極めも重要になります。近くにライバル店が点在している場合、経営が難しくなることも予想されます。物件を決めなければ、古物商許可を申請することができないため、物件探しは第一優先になります。
ちなみに、資金が少ないのであれば、自宅を事務所とすることもできるため、初めはインターネットを介した小さな規模からスタートし、十分な利益を得てから店舗を持つようにすることもひとつの方法です。
他にも、未経験の場合、物件探しを自分で行わなければならず、手間や時間もかかるでしょう。ですが、フランチャイズの場合ならば、本部からのアドバイスが受けられるというメリットもあります。
ブランド買取店経営のコツ
ブランド買取店経営のコツは以下にあげるような4つがポイントになります。「ひとりでやるには自信がない」「まだまだ経験不足」という人にとってフランチャイズ契約も考慮したいものです。
リユース業界の動向を常にリサーチ
ブランド買取店の開業者として一番大切なことは、リユース業界の動向を常にリサーチするということです。例えば、去年はニーズがあって高額で売れていたものが、今年はニーズがなくなり、高額では売れなくなるケースは多々あるでしょう。
特に、ブランド品などは、新作が発売すると、既存商品の価値が落ちたり、ニーズがなくなったりするため、価格の変動やブランド品の販売動向に目を見張らなくてはならないでしょう。そのためには、インターネットやブランド品関連の雑誌などで新しい情報をキャッチしておくことが大切です。
集客方法を考える
どのようなブランド買取店も、初めは「新客を獲得し、顧客になってもらう」という経過をたどならなくてはならないでしょう。そのためには、次のような効率の良い集客法を考える必要があります。
広告(ポスティング)
インターネットからフォーマットを引用して自作の広告を作成することもできます。
そうしたブランド買取販売店オープンの広告チラシを店付近の住宅に配布して告知するケースもあります。
フリーペーパー
最近はフリーペーパーなどに掲載して告知を促すケースもあるでしょう。フリーペーパーは、自宅のポストや駅などに無料で配布されます。
掲載料金例
- A4サイズ 50~80万円
- A5(A4の半分)サイズ 30~40万円
というように、紙のサイズによって価格に幅があるでしょう。配られる地域が自分の店舗圏内なのかをしっかりと確認する必要があります。
ホームページで集客
自作でホームページを作るならば、費用は無料となります。その場合、店舗の立地場所や主な買取販売の対象ブランドメーカーなどを記載しましょう。一方、ホームページを作る知識やスキルがない方は、制作会社などに依頼することになります。その場合、初期費用などを含め相場5万円~10万円程度になります。
フランチャイズとの契約も視野に入れる
開業には不安がつきものです。「ブランド知識を活かして、是非とも開業したいけれども、経営の仕方や、査定の仕方に自信がない…」という人は多いはずです。そのように迷った時には、フランチャイズとの契約も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
フランチャイズを選ぶ時は次のような点を重視してください。
- 研修制度がしっかりしている
- 商品知識をアドバイスしてくれる
- 査定の仕方を指導してくれる
- 効率的な買取ルートを教えてくれる
このように、フランチャイズというバックがついているというだけでも、安心してブランド買取店を開業できるでしょう。
経営形態
経営形態を独立型にするのか、フランチャイズ型にするのかでも、経営のスタイルや準備資金、利益率などに違いが出てきます。それぞれのメリット、デメリットなどを比較していきましょう。
独立型
独立型には、物件を事務所とした店舗販売のほかに、インターネットを利用したり、出張型鑑定などを利用したりという方法があげられます。いずれにしても、すべてを自分でこなす必要があるため、自分の力量にかかっていると言えるでしょう。
メリット
- 利益はすべて自分のものになる
- 自分のスタンスで店の品揃えなどが決められる
デメリット
- 店舗に揃える商品を見定める知識やノウハウを自分で身につけなければならない
- 特にブランド品は偽物などの流入に気をつける必要がある
- 仕入れルートの開拓を自分で行う必要がある
フランチャイズ
フランチャイズを介した営業形態は、ブランド買取について、あらゆる指導を受けられることができ、初心者でも本部のサポート体制をバックに安心して開業ができます。資金もフランチャイズ企業によって幅があるため、加盟する前にフランチャイズの競合企業を比較検討する必要があります。
メリット
- 初心者でも参入しやすい
- フランチャイズのブランドを掲げられるので信頼性が得られる
- フランチャイズ本部より買取のノウハウや買い上げサポートなどを受けることができる
デメリット
- 加盟するタイミングで支払う開業資金が、独立型よりも割高になる
- 毎月の売り上げからロイヤリティを支払うため、その分、利益が少なくなる
- フランチャイズの経営方針や、販売方針などに沿う必要がある
ブランド買取開業に必要な資金
開業するにあたり、一番気になるのが、ブランド買取開業に必要な資金でしょう。独立型開業か、フランチャイズ開業によっても違いがあるため、いずれにしても資金計画を立てる上でおおよその資金目安を把握しておきましょう。
独立型経営の場合(一年目・平均的相場)
独立型経営の場合、加盟金やロイヤリティが発生しないのが特徴です。一見、儲かりそうなイメージですが、ブランド知識、経営ノウハウを学ばなければならないため、素人感覚でチャレンジしたものの、失敗してしまえば儲けが得られません。
- 店舗家賃 100万円程度
- 広告費用 5万円~10万円(ホームページも含む)
- 買取準備金 20万円~
フランチャイズ型の場合(1年目・平均的相場)
- 加盟金 300万円程度
- 研修費 100万円程度
- 開業スターターキット50万円~150万程度
- 年間ロイヤリティ 150万円~155万円
失敗例から学ぶ経営成功へのポイント
リユース事業で開花した買取店は、一時的に盛り上がりのピークを見せましたが、徐々に落ち着きつつあります。ですが、誰でも参入しやすい業界であることから、これからも伸び続ける経営スタイルだと期待しても良いでしょう。
実際に経営で失敗を経験している方の例として最も多いのが、「商品の差別化が上手くいかないケース」や「競合店との競り合いの末負けてしまったケース」などがあげられます。それらの対策例として、次に記載する内容を参考にしてください。
競合対策や差別化を向上させる
ここ数年、大型のリサイクルショップなどが増え続けています。こうした大型店は、大量に品物を揃えていますし、取り揃えるジャンルも豊富です。また、地域密着型で気軽に出入りできる点も魅力でしょう。
こうした競合店にどのような差別化をしたら、お客様の気持ちをキャッチできるかがポイントとなります。例えば、どこの買取店も同価格で査定するのであれば、親切でどんな買取にも快く相談を受けてもらえるような鑑定士を目指すなど人間として尊敬してもらえるような販売員を目指すのも差別化のひとつでしょう。
「あそこの販売店の鑑定士さんなら安心だわ」と言ってもらえるように努力することです。
また、商品の差別化として最も期待できるのがブランド品分野なので、ブランド知識を誰よりも深めたり、少しでも良い品(掘り出し物)のルートを多くつかんでおく努力も必要でしょう。
ブランド買取で独立開業するなら銀座パリス
ブランド買取をフランチャイズで行うならば、銀座パリスがおすすめです。銀座パリスは、「売りに行くだけが買い取店ではなく、買取を軸に付加価値をつけて顧客満足度を高めていく」という理念を掲げています。
最終的には、お客様にとっての利便性や、集客力の高い買い取店を目指すことを重視している企業と言えるでしょう。そのような突き詰めたノウハウを提供してもらえば、初心者でも、他の競合店にも負けないブランド販売店が開業できるはずですね。
銀座パリス4つのおすすめポイント
銀座パリスのおすすめポイントは次の4つです。
- 時代を見据えた幅の広い品目数
地域の方々から必要とされて利便性を追求している店舗は、誰からも愛されて長く活躍出来ることでしょう。そのためには、時代を見据えた品目を幅広く取り揃える必要があるのです。銀座パリスは、幅広い品目を扱うことで「集客力、利益率、安定性」を確保できると考えています。 - 最大限に圧縮した料金プラン
フランチャイズというと、高額な料金プランをイメージしてしまいます。実際に、こうしたフランチャイズ事業の初年度にかかる費用相場は、400万円~700万円でしょう。ですが、銀座パリスの場合、これらの利用プランを圧縮することで、差額をこだわりの物件や、販促物、設備備品などに費やせるようにしています。【フランチャイズ料金プラン(1年目相場)】
加盟金 100万円
ロイヤリティ10万円
研修費 30万円
開業キット50万円 - 開業前から開業後のサポート
銀座パリスでは、あらゆる場面でのサポート体制が万全です。例えば、銀座パリスの事前準備研修では、古物営業法から販促、宣伝までをしっかりサポートします。その研修により、自信をもって開業することができるでしょう。また、運営開始後も経営者にとってさまざまな不安や課題が生じるはずです。そうした悩みを極力軽減し、前向きに営業できるように加盟店研修が設けられています。この研修では、物件ごとのデータ収集・分析をはじめ、より深い商品知識、顧客との対面接客を連想した統合ロールプレイングまでを実施しています。
- 組入型のフランチャイズ
銀座パリスでは、現在の店舗を運営しながら新たなビジネスをスタートできる組入型のフランチャイズを提案しています。例えば、ブランド品の査定を行っている間に、組入型のカフェでコーヒーや紅茶を提供するなど相乗効果が期待されます。開業コストを抑えながら、集客数や売り上げを伸ばすことができるでしょう。
このように、ブランド買い取店が軌道に乗ってきた頃に、売り上げに拍車をかける目的で組入型形式も取り入れることができます。
ブランド買い取店を開業することは、ブランドが好きで知識が豊富であれば比較的参入しやすく、3Rのリユースにも貢献できる事業です。開業するのであれば、最終的には売り上げを拡大して、顧客を定着させたいものです。ですが、開業と言っても一筋縄ではいかないことも多々あります。
このようなリスクを抱えてチャレンジするのは不安という人もいるでしょう。そのような方は、ここでご紹介した銀座パリのようなフランチャイズ事業からスタートしてみてはいかがでしょうか。