シャネル「ヴィンテージバッグ」が高騰中!4つの人気の理由を解説

およそ100年前、女性の自由と自立を目指した革新的なファッションを打ち出し、今では高級ブランドとして知らない人はいないであろうシャネル(CHANEL)。ブランド製品と言えば毎年新作が生まれ、型の古い物は流行遅れとされるものですが…実は今、シャネルのヴィンテージバッグがとても国内外問わず人気を集めていること、ご存じでしたか?

シャネルのヴィンテージバッグとは?

シャネルのヴィンテージバッグとは?その定義って?

フランスのパリにて、創業者にしてデザイナーのココ・シャネルが帽子のアトリエを開いたのがおよそ100年前、1909年のこと。

数あるアイテムの中でも、1980年~2000年頃に製造され、20年以上経過した製品は「ヴィンテージシャネル」と呼ばれています。ヴィンテージシャネルの愛好家も多く、特に1980年代~1990年代に作られた製品が人気です。

シャネルのヴィンテージバッグの魅力

ヴィンテージとは言うけれど「結局のところ中古品でしょ?」なんて思ったとしたら、それは実にもったいないことです。

当然のことですが、高級ブランドの例に漏れずシャネルの製品も上質な素材によって丁寧に作られています。製造から時間が経っていても大切にしていれば深刻な劣化は起こりにくく、しかしその一方で天然革の大きな楽しみである経年変化は起こります。

シャネルの象徴とも言える柔らかなラムスキンを筆頭に、時間が経つにつれ生まれてくる革の「味」も楽しめるのが、高級ブランド製品におけるヴィンテージの魅力と言えるでしょう。

流行りのきっかけ

ヴィンテージシャネルが流行るきっかけとなったのは、海外セレブや著名人のファッションでした。使われる機会の減った親世代のシャネルのバッグを、海外の若い女性たちがファッションに取り入れたことがはじまりです

近年のインターネットを利用した活発なコミュニケーションが後押しするように、ヴィンテージバッグを含めたコーディネート写真が次々とSNSなどで拡散されました。

独創性のあるファッションや憧れの人物のコーディネート例は、今も昔も多くの人を魅了します。拡散された写真によって、ヴィンテージシャネルに対する注目も集まりました。

【シャネル】ヴィンテージバッグが人気の4つの理由

シャネルのヴィンテージバッグが人気の理由

シャネルのヴィンテージバッグが人気を集める理由は、海外セレブや著名人の発信力だけではありません。

多くの人がヴィンテージシャネルをあえて「欲しい」「真似したい」と思える魅力として、次の4つがあげられます。

レトロで魅力的なデザインが豊富

そして新作にはないシャネルのヴィンテージバッグの魅力はやはり、そのデザインでしょう。例えば大きく配置されたココマーク(CCマークとも)の存在感。またはシルバーではなくゴールドで仕上げられたゴージャスなチェーン。数十年前に生まれたぶんレトロな、しかし色褪せることのない秀逸で革新的なデザインの数々。

現在も人気デザイナーやメーカーとのコラボで革新的なデザインを楽しませてくれるシャネルですが、ヴィンテージにしかない斬新さがあります。1980年~1990年代に作られた製品は、特に個性的なデザインが豊富です。

小物類も人気を集めつつ、ヴィンテージシャネルの中では、バッグが特に高い人気を集めています。定番のチェーンバックやトートバッグ、巾着バッグ、リュック、ポシェットなど、使い勝手が良く、シーンごとに合わせられるさまざまなモデルがあります

また、希少性の高い素材を取り入れた製品が多い点も、ヴィンテージシャネルの特徴です。マトラッセやデニム生地、クロコダイル、リザード素材などを使用した製品はもちろん、ウッドバニティ(木製の化粧箱)も作られました。

現行モデルより価格が安い

シャネルは時代や世代を問わず、人気のブランドです。現行モデルよりも安価に入手できる点においても、ヴィンテージシャネルの高いニーズがあります

シャネルのバッグの定価は、近年、上昇傾向です。比較的安価に入手でき、個性的なデザインを楽しめるヴィンテージシャネルは、現行モデルに手が出ない若者を中心に幅広い層から求められています。

希少性が高く人と被らない

ヴィンテージ品はすでに古いモデルであるため流行遅れを気にする必要がありません。ヴィンテージというひとつのジャンルになっているのです。さらに言いますと、ヴィンテージですから当然現在は製造されていません。友人や知人がまったく同じバッグを所持しているという事態が滅多と起こらないという点もまた、魅力のひとつとして数えられるでしょう。

高いニーズに対して商品数は限られており、希少性を重視する方にも注目されています。レトロなデザインは現代の感覚からすると革新的な印象を与え、独自性のあるファッションに仕上がります。

おしゃれに敏感な方や、ほかの人と被りたくないファッション意識の高い女性に最適です。

品質がよく綺麗な状態のまま

ブランドバッグの魅力は品質の高さにある、と感じる方も少なくありません。シャネルの製品も、裁断から仕上げまで複数の工程に分けて丁寧に作られており、高品質です

ヴィンテージシャネルも例に漏れず、外側と内側それぞれが丁寧かつ繊細な仕事によって、美しい仕上がりとなっています。品質の良さは、30年経っても美しい状態の製品が複数残っていることからもわかるでしょう。

 

シャネルのヴィンテージバッグが高騰する買取価格の背景

シャネルのヴィンテージバッグにおける驚きの買取価格と査定ポイント

中古販売価格の最低値が15万円であるのなら、査定額はせいぜいその半分くらい?いいえ、実はそうとも限らないのです。ここ数年の間にシャネルのヴィンテージバッグの需要が増え、買取価格もそれに比例して上がっているのです。

ハリウッドスターや日本の芸能人がヴィンテージシャネルを愛用している影響、シャネル新作の価格が以前より値上がりしている点…理由は様々ですが、元々高価であった買取価格が他の高級ブランドに比べてさらに高騰しているのは確かなようです。

ちなみにマトラッセチェーンショルダーの場合、買取業者にもよりますが状態が良ければ16万円程度、多少悪くても7万円程度の買取価格になるようですよ。

ヴィンテージシャネルを高く売るポイント

人気のヴィンテージシャネルは、買取に出すときも高い査定額が期待できます。

ただし、ちょっとした不注意で査定額が下がることもあるため、買取に出す前にいくつかの注意点を把握しておきましょう。

状態次第で高く売れる

高く買取してくれるとはいえ、保存状態や使用環境が悪くてボロボロなものはさすがに買取不可なのでしょうか。実はこちらも必ずしもそうとは限りません。マトラッセチェーンショルダーなどの定番かつ人気のもの、あるいは「ウッドバニティハンドバッグ」など希少価値の高いプレミアものには必ず需要があります。

誰の目から見ても状態が悪いのであれば買取価格はさすがに落ちてしまいますが、1万円から3万円程度かそれ以上の査定結果を出してくれる業者も存在します。諦めずに探してみると幸運な取引ができるかもしれません。

少しでも高く売れるように、保存状態を見直すことが大切です。使用していなくても、定期的にお手入れすると綺麗な状態を保てます。

買取店に持ち込むときは補修しないようにしましょう。柔らかい布で優しく表面のホコリなどを拭き取る程度で十分です。革製品のプロに依頼した場合であっても、補修するとかえって価値が下がる可能性があります。

付属品が揃っていると高く売れる

購入時の紙袋、箱、ギャランティーカードと呼ばれる黒いカード型の保証書。またシャネルのバッグの場合、必ず内側に小さなシールが貼られており、ギャランティーカードと同じシリアルナンバーが記載されています。これらはすべて買取に出したヴィンテージバッグの真贋を証明し、価値を底上げする重要な付属品です。

シャネルに限らず高級ブランドを購入した際の基本とも言えるため、大事に保管しておいて、査定時には一緒に提出しましょう。買取価格に数千円から数万円の差がつきます。それどころか、店によっては「シールなしでは買取不可!」なんてところもあります。

現行にある形・デザインだと高く売れる

現行モデルと同じ形、デザインのアイテムは、型落ち扱いになりません。高く値段がつく可能性があります。

特にマトラッセなど、人気のバッグと同じ形、デザインが採用されているアイテムなら、査定額も高くなる傾向にあります

査定額は買取業者で左右する

試しに査定してもらったけれど思ったより価値がつかなかった、そういう場合、それでもいいかとすぐに買い取ってもらうのではなく、念のため別の買取業者にあたってみましょう。

実は買取業者も様々なのです。ヴィンテージ品に力を入れている店、シャネルに強い店などなど。複数店舗に掛け合ってみた結果、数万円の差がついたなんてことも珍しくありません。

シャネルのヴィンテージバッグの買取をするなら、「銀座パリス」がおすすめです。シャネルをはじめとしたブランド品の買取を取り扱っており、全国で約40店舗展開しています。

近くに店舗がない方でもLINEやメール、宅配での査定も受け付けておりますので、お気軽にご利用いただけます。

シャネルのヴィンテージバッグを購入の際は偽物に注意!

シャネルのヴィンテージバッグを購入の際は偽物に注意!

シャネルのヴィンテージバッグを新たに購入するときは、希少アイテムゆえの注意点があります。価値ある製品は悪徳業者に目を付けられやすく、油断すると被害に遭いかねません。

最後に、ヴィンテージシャネルの購入や取り扱い時に気を付けたいポイントをふたつ紹介します。

コピー品が出回っている

高級ブランドに必ずついて回るもの。そう、コピー品です。その昔、ヴィンテージバッグが新作だった頃にはまだスーパーコピーと言えるような精巧な出来の偽物は存在しませんでした。しかしヴィンテージシャネルの価格が高騰している今、コピー品を作らない理由はありません。

ヴィンテージバッグはシャネルの公式サイトでは購入できません。そのためリユースショップなどに頼るしか方法はないのですが、本物であるかどうかを見極めるのは近年簡単なことではなくなってきています。

ひとつの方法としては、日本流通自主管理協会(AACD)という偽造品・不正品の流通防止および排除を行っている組織のサイトを参照するという手段があります。会員企業や会員サイトの一覧がありますので、そちらを参考にしてみると良いでしょう。

リカラーの落とし穴

偽物かというと少し違うのですが、傷んでしまった本物のシャネルのバッグを染め直し(リカラー)して販売しているパターンがあります。

黒いバッグの革が剥げた部分に黒を塗る、または黒いバッグを赤にする、といったこの方法は修理の手段として請け負っている業者もあるほどです。そういった業者によるリカラーについて、自分のものだからと割り切って使用するぶんには良いのですが、リユースとなると話は別です。

購入する側としては、中古業者がリカラー品とそうでないものを混ぜて販売していて、「気付かずに買ってしまったら?」また逆に買い取ってもらう側としては、リカラー品であることを理由に「買取拒否されてしまったら?」そういう点で、ブランド製品のリカラーは避けるべきと言えるでしょう。

シャネルのヴィンテージバッグについてのまとめ

シャネルのヴィンテージバッグについてのあれこれをご紹介しました。数年前から人気が高まったヴィンテージシャネル、その需要の波は今になっても続いています。買い取ってもらうのも、購入して愛用するのも旬の時期。今こそシャネルを楽しむ最適なタイミングなのかもしれません。