サファイアは青く美しい輝きを持つ世界四大宝石のうちの1つ。”青”の意味するラテン語の「sapphirus」とギリシャ語の「sappheiros」が名前の由来であり、日本語では「蒼玉(青玉)」とも言われるほど青のイメージが強いサファイアですが、実は青以外にもたくさんの種類があります。今回はそんなサファイアについて買取ポイントなども含め紹介していきます。
9月の誕生石として知られる宝石“サファイア”
サファイアの宝石に込められる意味は結婚指輪に向いている？
9月の誕生石として有名なサファイアに込められた宝石言葉には「誠実」「信頼」「慈愛」などがあります。他にも「一途な想いを貫く」という意味を持ち、浮気心を持つと石が濁し色に変わると信じられていました。昔、男性が女性にサファイアをプレゼントし試していたという話もあるほどです。
このように一途で誠実な愛を表すサファイアは結婚指輪にも人気を集めています。
サファイアの色や種類
サファイアはコランダムという鉱物の赤以外の色を指します。サファイアといえば濃紺や青色を思い浮かべますが、それ以外のカラーはファンシーカラーと呼ばれ、その種類の多さから人気も高くなっています。
ピンクサファイア
可愛らしく女性に人気のピンクサファイア。彩度が高いものほど価値は高くなります。ルビーのチェリーピンクに似ていますが、ルビーよりも少し価値が下がります。
オレンジサファイア
夕日のように美しい色を持つオレンジサファイア。なかでもサンセットサファイアとインペリアルサファイアは人気で価値が高いです。
イエローサファイア
レモン色に近いイエローサファイア。色のりがよく、オレンジ味のあるゴールデンサファイアは価値が高いと言われています。
グリーンサファイア
グリーンサファイアは他のファンシーサファイアに比べ安価で手に入れやすいサファイアです。
サファイアの産地
サファイアは主にタイやミャンマー、カシミール地方、ビルマ、スリランカで採れます。
カシミールはサファイアのなかでも最高級の色合いと言われる、やわらかく濃いブルーが特徴のコーンフラワーブルーの産地で、ミャンマーは深みのあるブルーが特徴のロイヤルブルーの産地です。スリランカでは市場での流通が一番多いカワセミブルーの産地で、カワセミブルーは他の2つに比べ淡く透明度が高いです。
サファイアのカット
サファイアはダイヤモンドの次に硬い石で、繊細なカットが可能なため様々な形が楽しめます。
サファイアとルビーやエメラルドとの違いは？
ルビーとサファイアは同じ石
ルビーとサファイアは同じコランダムという鉱物で、その中でも赤いものがルビー、赤以外のものがサファイアと呼ばれています。コランダムは元々無色の鉱物ですが、生成の間に取り込まれる不純物の種類や割合の違いによって、色の違いを生み出しています。ルビーは赤色のものだけなのでサファイアより希少性が高く、価値や値段も高いです。
エメラルドの特徴
エメラルドはべリルと言う緑柱石の一種です。ルビーやサファイアと同じように不純物がはいることで、深い緑色になったものがエメラルドと呼ばれます。その色はエメラルドグリーンと言われ、親しまれるほどポピュラーで美しいです。同じ鉱物でも水色の色をしているものはアクアマリン、ピンクはモーガナイトと呼ばれています。
サファイアの宝石の買取査定の基準
サファイアの宝石鑑定で一番大事なのは色
サファイアはダイヤモンドの4Cのように明確な査定基準はありません。よって査定する人の好みなどに左右されることもありますが、最も重要とされる項目は色です。色は濃く、彩度の高いものほど高く査定されます。
青系のサファイアではコーンフラワーブルー、ファンシーカラーではパパラチアサファイアが高価格の買取をしてもらえます。パパラチアサファイアは「蓮の花」といわれるピンクがかったオレンジ色のサファイアで、キングオブサファイアとも呼ばれるほど価値が高いです。
サファイアは過熱処理されている
サファイアの多くは原色の色をより引き出すために加熱処理を行っているものが多いです。買取をする際には自然な色の美しさをもつ加熱処理をしていないサファイアのほうが価値があるとされ、買取価格が高くなります。
サファイアのスター効果
サファイアの特徴的にスター効果というものがあります。スター効果とは、正面から光をあてた時に6方面に反射して星型に見えるサファイアを指します。この星が綺麗なものはスターサファイアと呼ばれ、高い買取価格が期待できます。
サファイアの宝石を買取出すときは必ず鑑別書を準備しよう
サファイアに関わらず宝石を査定にだすときには鑑別書を持って行きましょう。鑑別書がある方が一般的に買取価格は高くなります。
サファイアの保管方法
買取に出すのに汚れた状態で持っていくのはもったいないです。査定前には布で優しく汚れをふき取りましょう。また普段からの保管は丁寧に個別で保管し、箱などにいれてキズ付かないように注意しておきましょう。
たくさんの色の種類からお気に入りのサファイアの宝石を見つけてみよう
青色だけでなく、様々な発色をするサファイア。どんな色が自分に合うか、持っているサファイアの種類はなにか調べてみるといいかもしれません。またお家で眠っているサファイアがあれば査定にだして買取を考えてみましょう。
