世界的ハイブランドのエルメスの中でも、カジュアルな素材と使いやすさで男女両方から長年に渡って人気の衰えないトートバッグの『フールトゥ』。今回はそんなフールトゥの特徴や廃盤となっている現在の中古価格など、参考になる情報をご紹介します。
エルメスのフールトゥってどんなバッグ?
誰もが知るブランドである『エルメス』は、1837年にパリで創業されました。はじまりは馬具工房でしたが、約100年後にクージュ・セリエ(サドルステッチ)という鞍縫いの製法を活かして造ったのがサック・オータクロアというエルメス最初のバッグであり、これはバーキンの原型にもなりました。
バッグの他にも腕時計や香水、既製服などを世に送り出しているエルメスは長い時代愛されつづけています。そんなエルメスの中でも人気のトートバッグ『フールトゥ』はどのようなバッグなのでしょうか。
エルメス『フールトゥ』の歴史
初代フルートゥが登場したのは、1998年のことです。ハイブランドとして知られるエルメスが、コットンキャンバス素材を使用したということでその意外性が注目を集めました。
更にカラーバリエーションを増やしてカジュアルさを強めた二代目フールトゥの登場が2001年、翌年の2002年にはツートンカラーの三代目フールトゥが登場し、ツートンにしたことで二代目よりもカジュアルさを抑えました。2004年には、カラー、デザイン共に上品さ溢れる四代目フルートゥが登場しています。
エルメス『フールトゥ』は頑丈でカラーが豊富なトートバッグ
フルートゥが長く愛される魅力のひとつは、その頑丈さです。初代から使用されていたコットンキャンバス素材のものは現在は生産されておらず、トワルアッシュという素材に変更されましたが、どちらも耐久性に優れ強度の高い生地です。ハイブランドであるからこそ、一度購入したものを長く保つことができるのは嬉しいポイントですね。
また、こういった布素材であるためカラーリングの自由がきき、多くのカラー展開があります。流行のバッグだからこそ、選ぶカラーで自分らしさを出したいという想いを満たしてくれるのもフルートゥの魅力です。
公式サイト:Hermes 日本
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フールトゥはサイズが3種類
フールトゥPM
フールトゥの中でも最も小さいサイズが、『フールトゥPM』というサイズです。横幅が22cm、高さが30cmです。縦のラインが際立つすっきりとした美しいフォルムですが、雑誌なども余裕をもって入れられる収納力で利便性は十分です。
フールトゥMM
フールトゥMMというサイズは横幅が32cm、高さ43cmです。買い物に便利な大きさで、ポケットも多く付いています。この利便性の高さから、男性にも女性にも最も人気があるサイズです。フールトゥシリーズのみならず、エルメスの商品全体の中でも人気が高いのがこのMMです。
フールトゥGM
フールトゥの中で最も大きなサイズが『フールトゥGM』です。横幅が35cm、高さが47cmです。
GMの特徴は、ショルダーバッグとしても利用できることと、マチ部分にホックが付いているところです。このホックが付いていることによって形を保つことができ、取り外しによって容量を調整することも可能です。旅行用としても利用できるほどの収納力で、ひとつ持っていると役立つこと間違いなしです。
エルメスのフールトゥは家で洗濯できる?!
フールトゥのバッグはクリーニングに出さなくても自宅の洗濯機で洗濯できるというところも魅力です。
もちろんブランド品なのでクリーニングに出したほうが安心という意見もありますが、エルメスのバッグの中では比較的低価格なフールトゥは費用対効果を考えてもクリーニングに出すよりも自宅で洗濯したほうがよいという考え方もあるようです。
実際に洗濯機で洗ったところ型崩れもなく新品同様に蘇った様子がネットにも載っています。改めて、フールトゥの素材の頑丈さを感じ、長年愛用していけますね。
エルメス『エールライン』と『フールトゥ』の違い
エルメスではフールトゥの他にも『エールライン』というトートバッグが展開されています。フールトゥが誕生した1998年、フールトゥにつづいて誕生したエールラインは共にエルメスを代表するキャンバストートとなりました。
それだけに、フールトゥとエールラインのどちらを購入するか迷う方も多いと思います。その二つの違いはというと、大きな違いはフールトゥはWホックの開閉式であるのに対してエールラインはファスナー式であるという部分です。エールラインには鍵も付いています。
また、フールトゥのデザイン的な特徴は手持ちハンドル部分に入っているラインですが、エールラインは『H』が並んでいるプリントがデザインの特徴となっています。
そしてカラーバリエーションの違いも大きく、フールトゥは前述したように種類豊富なカラーが特徴ですが、エールラインはグレーとダークブラウン二色のみの展開となっています。
このようにこだわるポイントによって、選び方が変わってくるでしょう。
エルメスのフールトゥは既に廃盤
前述したように長く愛されているフールトゥですが、なんと10年以上前に廃盤となっています。
フールトゥが入手できるのは中古市場のみ
廃盤になっていて正規店で取り扱われていないとなると、フールトゥを入手できるのは中古市場のみということになります。そのため、人気の衰えないフールトゥは当然ながら希少価値が上がっています。
フールトゥの定価と中古価格
気になるフールトゥの中古価格はいくらくらいなのでしょうか。定価と比較しながらご紹介します。
定価 | 中古価格 | |
---|---|---|
フールトゥPM | 52,500円 | 13,000円前後 |
フールトゥMM | 79,800円 | 14,000円前後 |
フールトゥGM | 86,100円 | 20,000円前後 |
エルメス『フールトゥ』の買取価格は?
フールトゥは前述したように、廃盤となっている現在でも高い人気がつづいているため、買取に関しても高値がのぞめます。サイズやカラー、素材に関わらず、全てのフールトゥが高価買取の対象となります。
しかし、店によって査定額に差があるため、サイトのネット査定などによって複数の店で査定額を比較することをおすすめします。
また当然のことながら、未使用品か、美品か、中古品か、といったようなバッグの状態によって査定額に差が出ます。未使用品の場合は定価の4~6割ほど、美品の場合は定価の2~4割ほど、中古品の場合は定価の1~3割ほどが相場となります。
自分で使用しなくなったフールトゥは、できる限りキレイな状態に掃除し、付属品なども一緒に査定へ出すなど、賢く売りましょう。
頑丈で変わらず愛されるデザインのエルメス『フールトゥ』を長く愛用しよう
ご紹介したように、ハイブランドのエルメスでありながらその頑丈なつくりと男女ともに使いやすいデザインで廃盤となってからも愛されつづけているフールトゥ。
使えるシーンも買い物などの日常生活からビジネスシーンまで幅広く、ひとつ持っていて損はしないバッグなのではないでしょうか。そのうえ飽きもこず様々なコーデに合わせやすいデザインなので、長年行動を共にする相棒としてフールトゥでエルメスデビューしてみてはいかがでしょうか。