アレキサンドライトという宝石をご存知ですか?アレキサンドライトは希少性がある宝石として有名で、二面性があるところも特徴のひとつです。また、硬度が8.5で10であるダイヤモンドほどではありませんが、硬い石ということで毎日身につけるジュエリーとして人気の宝石です。
宝石の王様アレキサンドライトとは?
アレキサンドライトの生産地と歴史
アレキサンドライトは、1834年4月にロシア帝国・ウラル山脈の東側にあるエメラルド鉱山で見つかりました。見つけられたときはエメラルドだと思われていたのですが、石の色は昼と夜とで変わることが分かって、その美しさと希少性からロシア皇帝ニコライ1世に献上されました。
そして、その日が皇太子のアレキサンドルⅡ世の12歳の誕生日だったことから、この宝石に「アレキサンドライト」と名付けたという説があります。この皇帝の名に恥じないほど価値がある宝石だということから「宝石の王様」とも呼ばれています。
アレキサンドリアの産出国で一番産出量が多いのがブラジルです。そして、一番価値がある美しいものが採れるのはロシアですが、現在はほとんど採れません。他にはスリランカ産のものがあります。
アレキサンドライトの特徴
変色効果
アレキサンドライトの大きな特徴のひとつは、色が変化することです。
アレキサンドライトは別名を「チェンジオブカラー」といい、その色の変化はクロムによるのです。太陽などの自然の光のもとでは深い緑色の輝きを見せ、夜になってロウソクやランプのもとでは赤紫の色に見えます。この色の変化がはっきりとしているものほど質が高いとされ、価値が高くなります。
そして、この変色の効果は鑑別査定のときに価値を決める基準になります。
キャッツアイ効果
宝石の表面に猫のように一筋の光が現れることをキャッツアイ効果といい、これは光の効果の一種です。別名、シャトヤンシー・変彩効果とも呼ばれることがあります。キャッツアイ効果は他にも、オパール・トルマリン・ウレキサイト・アパタイト・クリソベリルなどにも現れます。
アレキサンドライトの価値は何で判断されるの?
産地 ロシア産は希少価値がつく
最も産出量が多いブラジルで採れるアレキサンドライトは、小粒ながら変色効果が美しいものが多く採れます。今では世界のアレキサンドライトの中心となっていて、全産出量の約9割以上のアレキサンドライトがブラジルのイマティタ鉱山から採れます。
また、一番質が良いアレキサンドライトが産出されるのはロシアで、比較的大きいものが産出されます。しかし、最初に採掘されたウラル山脈では今はあまり採れなくなってきています。そのため、ロシア産のアレキサンドライトには希少価値がつき、高値で取引されます。
色 ジェムクオリティと呼ばれるものが高値
色の変化効果が上質なものは、太陽の光で緑から青緑に見えて、白熱光のもとでは赤色から赤紫色に見えます。
暗すぎる色には輝きが足りないのでほぼ黒色に見えるため、価値は下がります。ロシア産のアレキサンドライトは太陽やロウソクの灯りで変色がきれいに見えますが、スリランカ産のアレキサンドライトはロシア産のものよりも黄色っぽい緑に見えて、赤も赤紫ではなく茶色っぽい赤に見えます。
カット カットの仕方で色の見え方が変わる
アレキサンドライトの最も一般的なカットは、ブリリアントカットのクラウンとステップカットのパビリオンからなるミックスカットです。
アレキサンドライトの変色効果を損なわないようにカットするのは、カット職人にとって難しい課題です。アレキサンドライトの成形加工のとき、色の変化が最も大きくなるようにクラウンを意識してカットしなければなりません。加工をして仕上がったときに、赤紫と青緑の多色性がきれいに見えるように原石の方向を決めるのは大切なことです。
カラット(重量)大きなものほど価値がつく
アレキサンドライトのカットはほとんどが1カラット未満ものです。サイズが大きいほど高い価値がつきますが、その大きさだけではなく品質もよいことが重要です。
クラリティ キャッツアイ効果で値があがる
アレキサンドライトにはインクルージョン(内包物)が含まれていないことはほとんどです。インクルージョンがなくて変色効果が大きく濃い石は大変価値があり、高値がつきます。
そして、細長いインクルージョンが平行に並んでいるときに、シャトヤンシーと呼ばれるキャッツアイ効果という現象が現れることがありますが、これがあることでアレキサンドライトの価値を更に高めることになります。
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アレキサンドライトを高値で買い取ってもらうためには
普段からの手入れを心がける
アレキサンドライトに限らず、宝石は普段から身につけたらお手入れをすることが重要です。
宝石は汗や皮脂がついてしまうと石が曇ってしまうことがあります。使用したら柔らかい布で優しく丁寧に拭きましょう。できれば超音波洗浄機は使用せず、こまめなお手入れをおすすめします。
汚れが目立つ場合は、洗面器に宝石を洗う専用のクリーナーか中性洗剤をぬるま湯で薄めて洗います。細かい部分は筆などを使用して汚れを取りましょう。洗えたら洗剤が入っているお湯を捨てて、ぬるま湯を洗面器に入れてよくすすぎます。すすいだ後は乾いた布で水分を拭き取ってから自然乾燥して、完全に乾いてからジュエリーボックスなどに保管しましょう。
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複数の買取業者で見積もりをとる
ジュエリー等の買取を考える場合、1ヶ所でなく信頼できる複数の買取業者に査定してもらうことをおすすめします。その際、他の店でも査定を出してもらっていることを正直に伝えるようにします。買取してもらうためには、自分が持っているアレキサンドライトの価値を知っておくことが大切です。
価値を知った上で納得できる額で買い取ってもらえるところを探しましょう。
鑑別書などをとっておく
アレキサンドライトを購入した際、付いてきた鑑別書は大事に保管しておきましょう。その宝石が本物だという証になるため、買取業者へ宝石を持っていくときに鑑別書も一緒に持っていきましょう。
もし買取査定に出す場合は、ブランドとジュエリーを専門に扱う銀座パリスがおすすめです。スマホひとつで簡単に、そして無料で査定額がわかるLINE査定もあるので、気になった方はここから友達登録をしてみてくださいね。
2つの顔を持つアレキサンドライトは稀少価値の高い宝石
6月の誕生石であるアレキサンドライトは、宝石の王様と言われている2つの色を持つ高貴な石です。昼は太陽の光のもと緑色になることから「昼のエメラルド」、夜はロウソクなどの灯りで赤紫に見えることから「夜のルビー」と呼ばれています。このように昼と夜に異なる表情を持つ宝石として、人気があります。
真っ赤な宝石のルビーは、指やネックレスなどに使われている有名な宝石です。古代文明では、真っ赤な色が人の血と同じ色であるため「生命が宿る石」として儀式などに使われていました。そして、ルビーは赤い色が「勝利の色」であるとされ、古代の人に好まれて[…]