革財布の汚れ落としは毎日すべき?手垢やインク、水に濡れたときの手入れ法とおすすめグッズ4選

大事につかっていたつもりでも、革財布が汚れてしまうことはあるでしょう。お気に入りのものほど頻繁に触ることが多くなり、手垢がついたりして汚れてしまうものです。今回は革財布の汚れの落とし方を汚れのタイプ別にご紹介していきます。

革財布の汚れ落としポイント

革財布の汚れ落としポイント

革製品は使うことがお手入れになる

革製品を買った時に、革は使い込むことでいい味が出るなどと聞いたことはありませんか?その通りで、革製品は人が使って手の油がつくことが皮の保護になるため、使うこと自体が革製品のお手入れになるのです。

ただ、革製品を使うときは水に濡らさないようにするなどの注意すべきこともありますので、気をつけながら大切に使うようにしましょう。

毎日使用したらお手入れするのが大事

革製品は日々のケアが重要です。汚れがひどくなってからお手入れしても、汚れがこびりついて取れなくなっています。普段からお手入れすることで、汚れがひどくならないうちに取り除くことができるのです。

普段のお手入れの方法は、乾拭きとブラッシングです。最初に乾いた布で表面を優しく拭いて汚れを落とします。この時、強くこすると傷める原因になってしまうので注意してください。起毛タイプの革には、革用のブラシを使ってブラッシングをしましょう。スエードなどの革は布で拭くことはできませんので、ブラシを使用して汚れを落とします。

このように簡単なお手入れをで、革財布をきれいにすることができますので、1ヶ月に1回程度の頻度でお手入れをしましょう。

汚れのタイプ別!革財布の汚れ落とし方法

汚れのタイプ別!革財布の汚れ落とし方法

革財布が水で濡れた場合の汚れの落とし方

革財布は水に濡れると革に含まれている油分が抜けて、シミになったり固くなってしまうことがあります。財布は天気に関わらず使用するので、水の対策をするためには、買った時に革用の防水スプレーを使って保護しておくことをおすすめします。

雨などの水に濡れたときのお手入れ方法

まず、水に濡れてしまったときに第一にやることは濡れた部分を乾いた布で拭くことです。全体的に濡れてしまっている場合は、中身を全部取り出して中に新聞紙を入れて水分を取るとともに、型崩れを防ぎましょう。

そして、風通しが良い場所で陰干しします。このとき、絶対に直射日光が当たるところには置かないようにしましょう。革財布が乾いたら水に濡れた革の油分を補うために、革専用の油を塗っておきます。

革財財布にカビがついた場合の汚れの落とし方

革製品はカビが生えやすい特性があります。日頃から手で触れているため、手の脂や革用のクリームがカビが好む栄養になるのです。さらに湿気が加わることで、カビが繁殖しやすくなってしまいます。

日頃からまめに手入れしていればいいのですが、使ったまま湿気が多く風通しが悪い所に保管していたらカビがつきます。少しのカビの場合は早めに手入れすることで、カビが取れる可能性があります。

カビがついたときのお手入れ方法

まず、水に濡らした布を固く絞ってカビを拭き取ります。革製品は水に濡れるとシミになってしまいますので、目立たない場所で試してから行いましょう。カビは決してこすらないで、拭き取る程度にしましょう。

カビが少ない場合は綿棒などを使用して拭き取る方法もおすすめです。カビが拭き取れたら、風通しの良い場所で陰干しします。乾いた時にカビ臭さが取れていたらお手入れは完了です。

カビが広範囲に渡って付いてしまっている場合、アルコールスプレーを使用して布でカビを拭き取ります。この場合も決してこすらないで、拭き取るようにします。拭き取った時にまだカビが残っている場合は、同じ作業を繰り返します。カビが落ちたら、革専用の石鹸で洗って風通しの良い場所で乾かします。

カビがひどく、この方法でも落ちない場合は、カビは革の内部まで入り込んでしまっています。ひどい状態の場合はカビの菌糸が中のほうまで侵食してしまっているので、自力で降り除くことはかなり難しくなります。その場合は革製品をクリーニングしてくれる専門業者にお願いするのがいいでしょう。

カビが生えないようにするためには、

  • 革財布が濡れたらそのままにしておかないこと
  • 風通しの良い場所で保管すること
  • しまう前にはしっかり汚れを取り除いておくこと

を心がけましょう。

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革財布にボールペンなどのインクがついた場合の汚れ落とし

革財布にボールペンなどのインクが付いてしまった場合、どうやって落としたらいいのでしょうか。

インクがついたときのお手入れ方法

インクの汚れは黒ずみになる前に、革用のクリームを使って汚れを落とすことが大事です。インクの汚れをクリームで取り除いたら、日陰で30分程乾かしましょう。

手垢がついた革財布の汚れ落とし

革財布は手に持って使用するため、どうしても手垢がつきやすいです。使い始めの頃は手垢が目立ちませんが、時間が経つとともに手の油分が革財布につき、手垢が目立ってきます。

革についた手垢のお手入れ方法

手垢を落とすためには革製品用の保護クリームを使用しましょう。手垢汚れが付いている所にクリームを少量塗って、革財布全体に馴染ませていきます。全体に塗ったら風通しの良い場所で30分程乾かしましょう。

クリームが乾いたら布で丁寧に拭いて、革専用の防水スプレーをふきかけると手垢がつきにくくなります。スプレーを吹きかけるときは30cm~50cm程離して全体的に拭きかけ、日陰で20~30分程乾かして最後に布で丁寧に拭きます。

革財布の汚れ落としで活躍するおすすめのアイテム4選

革財布の汚れ落としで活躍するおすすめのアイテム4選

革用クリーナー

革製品の汚れを取るための革用クリーナーは、汚れやシミがついた場所に塗って布で優しくこすることで汚れを落とすことができるアイテムです。クリーナーは汚れ落としだけではなく、革を保護して汚れをつきにくくしたり、防水加工をして革に艶を出す効果もあります。

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革用ブラシ

革製品のお手入れというと、クリーナーや保護クリームを塗ることだと思われる人も多いでしょう。しかし、基本的なお手入れはブラッシングです。

革財布は縫い目などに埃がたまりやすくなっています。また、革の表面はよく見ると穴があいていて、そこに小さな埃が入り込むのです。その埃が湿気や水などを含むとシミやカビの原因になってしまうため、汚れをブラシで落とすことが重要です。

革用のブラシは硬いものや柔らかいものなど種類があるので、革に合ったブラシを用意しましょう。

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革用のクリーム

革に栄養と保湿を与えるグッズとして、革用のクリームがあります。革用のブラシやクリーナーが汚れを取り除くのに対し、クリームは革に栄養を与えて長持ちさせるグッズです。革財布の汚れをブラシで落としてから、クリームを全体的に塗ります。

クリームにはいろいろな種類があり、「乳化クリーム」は栄養補給効果が高いクリームで、革への浸透性が高いのが特徴です。しっかりお手入れしたいときに適しています。「ワックスクリーム」は、防水効果や艶を出すために適しているクリームです。

「デリケートクリーム」は、デリケートな革に使用します。シープスキン、ヌメ革・カーフスキンなどの革に使用できるクリームです。

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革用消しゴム

革用の汚れ落としとして、消しゴムがあります。汚れが気になる部分に消しゴムを当ててこすります。

消しゴムタイプのクリーナーは、ヌメ革、エナメル革、スムースレザー、ホワイトレザーのような表面がツルツルしている革だけでなく、起毛であるヌバックやスエードのような革製品にも使用できます。消しゴムタイプのクリーナーは革財布の角の黒ずみ汚れが取りやすいのでおすすめのアイテムです。

身近にある意外なもので革財布の汚れを落とす方法

中性洗剤を薄めて汚れ落とし方法

革財布のお手入れには専用のクリームを使うのがよいのですが、ない場合は家にあるもので代用することができます。この場合、革によってはシミになってしまう恐れがあるので、目立たない場所で試してから行うようにしてください。

中性洗剤を使用したお手入れ方法

汚れを落とす時に、水で薄めた中性洗剤を使用します。薄めた洗剤を布に含ませ、固く絞って汚れを拭き取ります。

ハンドクリームを使う汚れ落とし方法

革用のクリームが手元にない場合、ハンドクリームを使用することができます。ハンドクリームを使用する場合も目立たない場所で試してみて、シミにならないことを確認してからにしましょう。

ハンドクリームでのお手入れ方法

ハンドクリームを手のひらに出して、温めてから少しずつ革財布の表面に塗り、馴染ませていきます。

革財布は汚れを落としてきれいに使おう

革財布の手入れは1ヶ月に1回くらいの頻度で行いましょう。そして、雨に濡れるなどしたらその都度お手入れが必要です。革財布には目に見えない埃や汚れがついていて、それをそのままにしておくと汚れがひどくなって落としにくくなってしまいます。

手入れをすることで革財布が長持ちして、きれいな状態で使うことができるのでお手入れを意識して行いましょう。

また、お手入れが完了したら買取業者に出すのもひとつの手です。思わぬ高額査定がつく場合もあるので、まずは写真を送るだけで査定してもらえるLINE査定を使ってみてはいかがでしょうか。

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